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セキュリティメディア

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スタンドアロン

スタンドアロンとは

スタンドアロンとは、システムや機器がネットワーク接続されておらず、単独で機能している状態を指します。それぞれのシステムや機器がほかと情報を共有せず、単体で実行・使用できます。隔離された環境で互いに影響を及ぼさないため、安定性とセキュリティが高いのが特徴です。

インターネット接続が不安定、もしくは接続がまったくない場所でも、オフラインでの利用が可能です。それゆえ、サーバーからの情報取得やシステムの障害などの影響を受けることがなく、パフォーマンスが安定します。また、ネットワークに接続されていないため、マルチウェア・ウイルス感染や不正アクセスのリスクが低いといえるでしょう。

ただし、ネットワークに接続による自動更新ができないため、手動アップデートが必須です。同様に、自動的にデータが同期されないため、手動でデータを転送を行う必要があります。

スタンドアロンの導入例

スタンドアロンは、さまざまなシーンで活用されています。

個人情報・機密情報の保管

スタンドアロンの機器は、外部からのサイバー攻撃や不正アクセスのリスクが低いため、個人情報や機密情報の保管に適しています。ただし、施錠による物理的なセキュリティ対策を実施したうえで、保管場所への入室に指紋認証・顔認証などの強固な認証を設定する必要があります。

産業用制御システム

産業用制御システム(Industrial Control System)は重要なインフラ施設やプラント・工場の制御と管理に用いられるため、セキュリティ対策が極めて重要です。それゆえ、サイバー攻撃などのリスクを低減させるスタンドアロンタイプが有効です。24時間365日稼働する産業用制御システムも多く、システムの安定性と安全性が求められます。

販売機・券売機

販売機・券売機は、一般的にネットワーク接続を必要としない機器で、安定性と安全性が重要視されるためスタンドアロンタイプが有効です。自動販売機・カード販売機・チケット販売機・食券機などが該当します。

デジタルサイネージ

交通機関・店舗・オフィス・屋外などで、ディスプレイやタブレット端末を使用して情報発信するデジタルサイネージにも、スタンドアロンタイプが導入されています。スタンドアロンタイプの場合、USBやSDカードなどの記録媒体で簡単に配信ができます。また、設置が簡単で導入費用が比較的安いのもメリットです。

補足

スタンドアロンと対をなす言葉としてネットワーク型が挙げられます。2つの違いを簡単に説明します。

導入が容易で初期費用も安価なのはスタンドアロンです。ネットワーク接続のための機能や装置が必要になるため、ネットワーク型の方が手間とコストがかかります。

スタンドアロンの機器は基本的に運用やメンテナンスは簡単ですが、台数が増えるとその分だけ手間とコストも増大します。一方、ネットワーク型はデジタル技術を活用した運用・管理によって、1台あたりの手間やコストの低減が可能です。

スタンドアロンでコンテンツを配信している場合、コンテンツを更新する度に現地を訪れる必要があります。ネットワーク型のコンテンツ配信の場合は、ネットワークを使って一括で更新できます。

スタンドアロンに関連する用語一覧

セキュリティ
指紋認証
顔認証
生体認証

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