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パッシブセンサー

パッシブセンサーとは

パッシブセンサーは、室内・廊下などに設置する防犯用の赤外線センサーで、「受動型センサー」とも呼ばれます。人体が放出する赤外線を受信することで、室内に入ってくる人を検知します。防雨構造になっているものは屋外にも設置可能で、天井・壁・ポールなど取り付け場所を選びません。

パッシブセンサーは、侵入者を検知すると警報音を発したり、監視カメラで撮影を開始したりするなど、起動スイッチとして利用可能です。また、パッシブセンサーで人を感知すると照明が点灯するオンオフ機能によって、省エネにつなげられます。

赤外線を感知するセンサーには、もう一つアクティブセンサーがあります。アクティブセンサーは「能動型センサー」とも呼ばれ、センサーが放出する赤外線をさえぎったり反射したりする物体を検知する仕組みです。玄関・庭・駐車場などに設置して、人や車の検知に使用されます。

パッシブセンサーとアクティブセンサーの違いは次の通りです。

パッシブセンサーアクティブセンサー
呼称受動型センサー能動型センサー
動作原理人体が放出する赤外線を受信センサーが放出する赤外線をさえぎったり反射したりする物体を検知
赤外線の種類遠赤外線近赤外線
使用用途監視カメラ・センサーライトエスカレーター・駐車場
検知範囲広い狭い
価格安い高い

パッシブセンサーの導入例

パッシブセンサーは、さまざまな場所やシーンで活用されています。

オフィス・事務所

オフィスや事務所の防犯対策としてパッシブセンサーは役立ちます。天井などに設置して、社員やスタッフの不在時も侵入者の検知が可能です。

倉庫

倉庫への人の出入りを監視するためには、パッシブセンサーは有効です。入り口にパッシブセンサーと監視カメラを設置し、センサーに反応があった際に通知することで人物を確認できます。盗難防止だけでなく、搬入や搬出の状況確認にも使用できます。

学校

学校の防犯対策としてパッシブセンサーは役立ちます。侵入者をパッシブセンサーが検知した際は、サイレンやフラッシュライトで威嚇・撃退すると同時に、事前に設定した職員に自動通報できます。

補足

パッシブセンサーを設置する際の注意点を説明します。パッシブセンサーの感度は、背景温度と検知する物の温度差や、検知する物の大きさ・速度・センサーとの距離によって決まります。

したがって、パッシブセンサーは、センサーの感知部分が汚れやすい場所での使用は控えましょう。具体的には、センサーに雪が積もったり結露の可能性がある場所です。

そのほか、お店の天井からぶら下げられた看板やチラシなどの動く物・揺れる物、FAXなど発熱する物がある場所の近くも避けましょう。また、犬や猫などの小動物も感知するのでペットを飼っている住居には適していません。

パッシブセンサーに関連する用語一覧

セキュリティ
防犯
監視カメラ
赤外線暗視機能
フェンスセンサー

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