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電磁錠

電磁錠とは

電磁錠は電磁石の吸着によって施解錠をする電気錠の一種です。通電したときに発生する磁力によって本体と専用の吸着板が引っ付き、施錠される仕組みです。

電磁錠の特徴は以下の通りです。

  • 吸着力が強い
  • 防水仕様の機種が多い
  • 耐久性に優れている
  • 施解錠の音が静か
  • 低コストで導入可能

電磁錠は、吸着力が強いものは数百キロの力で吸着するため、こじあけやピッキングなどが難しく防犯対策に有効です。また、防水仕様の機種が多く、屋内だけでなく取り付けが困難な屋外の門扉などで利用可能です。

電磁錠はモーターやギアの機械的に動作する部分がないため、経年劣化や部品の磨耗などがほとんどありません。耐久力は一般の電気錠の約10倍といわれています。モーター式電気錠は施解錠の際にモーター音がしますが、電磁錠は音をほぼ発せず静かに扉を開閉できます。

加えて、電磁錠は扉に面付けできるため扉の加工が不要で、低コストで導入できるのがメリットです。

電磁錠の導入例

電磁錠は、さまざまな場所で活用されています。

オフィス・マンションの共用部

電磁錠はオフィスやマンションの共用部での導入事例が豊富です。耐久性に優れているため、1日に数十回開け閉めが行われる使用頻度が高い扉への利用に適しています。専用の電気錠制御盤を設置して、火災報知器と連動させる仕組みも導入できます。

教育施設

防水機能を備えた電磁錠は学校・幼稚園・保育園などの屋外にある門扉にも設置可能です。災害などで停電した際には、磁力がなくなり解錠するので閉じ込められる心配はありません。

医療施設

電磁錠は施解錠の動作音がほとんどしないため、病院や介護施設などの静かな環境に適しています。

補足

電磁錠は以下のようなさまざまなタイプの扉に取り付けが可能です。

  • 開き戸
  • 引き戸
  • スライド門扉

外開き・内開きどちらのタイプの開き戸にも取付金具を使って設置できます。面で吸着して施錠するため引き戸にも設置できます。埋め込み式のものを選ぶと扉のデザインを損ねることもないでしょう。

また、これまでチェーンや南京錠で施錠していた大型のスライド門扉にも取り付けられます。電磁錠の場合はタイマー制御で昼間は解錠して夜間は施錠するといった設定も可能です。

続いて、電磁錠を導入するにあたっての2つの注意点を解説します。

1つ目は、電源が必要となり配線工事を要する点です。近くに電源がない場合は、電気工事もあわせて行わなければなりません。

2つ目は、磁力によって発生する「吸着力」を超える力が加わると解錠してしまう点です。

これらの点に注意して電磁錠の導入を検討しましょう。

電磁錠に関連する用語一覧

電気錠
電子錠
セキュリティ
防犯
電気錠制御盤
入退室管理システム

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