倉庫業界が抱えるセキュリティに対する課題とは?顔認証システムで解決
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顔認証システム
- 2023.04.18
CONTENTS この記事でわかること
近年、倉庫管理においてセキュリティ対策の強化が求められています。しかし、そもそもどのようなセキュリティシステムを導入すべきか、いったい何が必要なのかと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、倉庫管理の課題と、入退室における顔認証システムの導入について解説します。顔認証システムは倉庫のセキュリティ強化に適したシステムのため、導入を検討している方はぜひ最後までお読みください。
倉庫管理におけるセキュリティ対策の課題
急激に進む企業のIT化やDX化の波に乗り遅れ、未だセキュリティ対策はアナログなままの企業も少なくありません。
特に倉庫の入退室管理には、受付で入退室記録簿をつけているといったケースも多いのではないでしょうか。一部の企業では、デジタルへの取り組みに消極的な面もあるため、なかなかシステムの導入に至らない現実もあります。
まずは倉庫のセキュリティ対策において、課題となっている事象について解説します。「我が社でも…」と思い当たるものがあれば、セキュリティ強化のため、システム導入を検討しましょう。
課題1:外部侵入者による情報漏えい
企業の資産である商品や顧客の個人情報など、倉庫内には機密情報が多くあるため、外部からの侵入者を防ぐ必要があります。しかし、倉庫にはそこで働く従業員だけでなく、取引先などを含めた外部の方々も多く出入りするため、管理が難しいのが現状です。
倉庫によっては、警備員を配置したり、受付で氏名などを申告して管理しているケースもあるのではないでしょうか。しかし、本人証明が必要とされてはいないため、これでは確実に管理ができているとはいえない状態です。
さらに食品関連や医薬品関連などの衛生面の配慮がある倉庫では、防護服に身を包むケースが多いため、より不審者に気づきにくいのが特徴です。入退室管理が徹底されていないセキュリティ対策では、外部への情報漏えいの危険性が高まります。
このような事態を防ぐため、セキュリティレベルの強化を行う必要があるといえるでしょう。
課題2:内部からの情報漏えい
倉庫内の情報漏えいの危険性は、外部からの侵入者によるものだけとは限りません。考えたくはありませんが、内部から情報が漏れるケースもゼロではないのです。
倉庫内には、取引先の製品や自社製品などの情報が保管されているものです。重要度の高い情報であればあるほど、流出を阻止しなければなりません。万一の状況を防ぐため、厳重な管理体制を整える必要があります。
例えば、リリース前の製品を倉庫で預かっていた場合、製品が不正に持ち出されたとしたらいかがでしょうか。製品の紛失に留まらず、未発表の情報が流出するといったトラブルに発展しかねません。これでは両社ともに大きな損害を生み出します。
つまり、企業の利益と信頼を守るためにも、セキュリティレベルの向上は早急に取り組むべき課題といえるでしょう。
倉庫のセキュリティ強化には顔認証システムが有効
入退室管理システムには、主に以下の3つのタイプがあります。
- ICカードやスマートフォンなど物理的な“鍵”を使って解錠するタイプ
- 指紋や顔などの生体を使って解錠するタイプ
- 暗証番号を入力して解錠するタイプ
顔認証システムは生体認証の1つです。入退室を制限するため、出入りする従業員の顔写真を登録して管理します。顔の特徴は個人によって異なり、なりすましができないため高いセキュリティレベルが期待できるシステムです。
特に倉庫では、日々大勢の方が出入りをするため、入退室時に受付への申請が必要な場合があります。そのためには受付業務の人材が必要です。しかし、顔認証システムを導入すれば受付業務が不要になり、人件費削減や業務効率化にも役立ちます。
また倉庫の出入りをする場合、荷物を持っていたり、荷車を押していたりと両手が塞がっているケースも多いものです。そのような場合でも、荷物を置くことなく認証できるのは魅力だといえるでしょう。
倉庫管理に顔認証システムを導入するメリット
倉庫のセキュリティレベルの向上には、入退室管理システムの導入が適しています。特に顔認証システムは、なりすましなどの不正ができないため、高いレベルのセキュリティを維持できるでしょう。
顔認証システムと聞くと、導入コストやスケジュールに対し、簡単ではないと感じる方もいるかもしれません。果たしてその印象が正しいのかを知るため、顔認証システムを導入するメリットをみてみましょう。
メリット1:不正な入退室を防げる
顔認証システムでは、倉庫に入退室する方の顔写真のデータを事前に登録します。目や鼻など、個人を特定できる特徴をAIが認識しているため、登録されている人物以外の入退室はできません。
これは、倉庫内で作業する従業員を制限したい場合に役立ちます。例えば、機密情報を有するシステムの取り扱いがある場合など、一部の権限がある従業員のみに出入りを制限するとリスクを避けられるでしょう。
メリット2:何も触れずに入退室が可能になる
入退室管理システムには、ICカードやスマートフォン、暗証番号などを使用して解錠する方法があります。この場合、入退室時にカードや端末、暗証番号を入力するためのテンキーに触れる必要があります。
顔認証システムを利用すれば、物理的な接触がなくなり、入退室がスムーズになります。日常となった昨今の感染対策からも、非接触で完結する環境が推奨されています。その面でも、顔認証システムは現代にマッチした入退室管理システムといえるでしょう。
また、システムによっては、数秒で解錠できるものもあるため、ドアの前に行列を作ることもなくなるでしょう。
メリット3:従業員の勤務状況や位置がわかる
顔認証システムを導入することで、従業員の出勤状況や所在が正確に把握できるようになります。例えば顔認証システムを勤怠管理システムと連携した場合、従業員の正確な勤怠状況を把握できます。残業が多い従業員を把握し、勤務状況の改善などを推進することも可能です。
また、倉庫内で作業している従業員が何人いるのか、それは誰なのかを把握できれば、緊急事態が発生した場合に迅速に対応できます。例えば倉庫内で事故が起きた場合には、被害の規模や、被災した可能性がある従業員が誰なのかなどの把握がスピーディーに行えます。
顔認証システムを導入する際の注意点
セキュリティレベルが高く比較的導入しやすい顔認証システムですが、導入時には注意点もあります。ITやDX化などデジタル面に不安がある方は、特に注意が必要です。
入退室管理システムの中でも、顔認証システムは取付工事が簡単なものもあるため、比較的導入しやすいシステムです。システム導入を検討する際は、使用目的と性能が合致しているか確認しながら製品を選びましょう。
マスクやメガネをかけていても認証するシステムを選ぶ
倉庫内で行う作業には、マスクの着用が必要なケースが多いでしょう。メガネを着用している方もいます。マスクなどの着用により認証精度が落ちる場合には、着脱する必要があります。その場合はスムーズな入退室が可能であるとはいえません。
マスクやメガネの着用率が高い場合には、認証精度の高い顔認証システムを選択する必要があります。導入の際には、デモンストレーションなどで体験してみるのもよい方法です。後悔しないためにも、認証精度の確認は怠らないようにしましょう。
個人情報の取り扱いに配慮する
顔認証システムで使用する顔写真のデータは、個人情報に値します。そのため、個人情報保護法において、利用する際の制限などが設けられています。さらに、利用する場合は厳重な管理が必要です。
2022年4月の個人情報保護法改正により、以下の3点に関して義務付けられました。必ず覚えておくようにしましょう。
- 個人情報利用目的の説明
- 個人情報利用範囲の制限
- 個人情報の厳重な保管と管理
従業員の同意を得ない顔写真の利用は、個人情報保護法への違反となり、大きなトラブルになりかねません。信用される企業であるためにも、告知や説明は必ず行いましょう。
顔写真のデータの保存管理を徹底する
前述したように、顔写真データは個人情報の1つです。そのため、保存には徹底した管理が必要不可欠です。写真だからといって、サーバーやデバイスに登録したままといった簡易的な保管は避けてください。
企業では、危機管理部門を設けているケースも多いでしょう。従業員の住所や電話番号などの個人情報と併せて、顔写真のデータも保管します。サーバーや記録媒体に保管する場合は、アクセス権限を制限したり、データを暗号化したり対策を強化しましょう。
アクセスを制限する場合には、誰がアクセス可能なのかを管理しておく必要もあります。個人情報の管理を徹底できるよう、関わる従業員への周知徹底も必要です。
倉庫のセキュリティ対策におすすめの顔認証システム
倉庫のセキュリティレベルを上げるためには、顔認証システムの導入が重要な課題です。そこで今回は、アートのEASY FACE(イージーフェイス)をご紹介します。
EASY FACEは、高性能な顔認証システムにもかかわらず、大がかりな取付工事も不要です。そのため、初めて顔認証システムを導入する企業におすすめです。EASY FACEの詳しい特徴をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
簡単取付工事で導入しやすい顔認証システム「EASY FACE」
EASY FACEは、マスクやメガネを着用したままでも認証可能な製品です。認証精度は画質品質が良ければ99%以上と、高性能のため誤認証が起こりにくいデバイスです。認証スピードも0.2秒と早く、入退室まで時間がかかりません。
認証に使用するために登録する顔写真は、本体であるタブレットで撮影できます。その顔写真のデータはUSBポートでほかのデバイスに保存可能です。顔写真の削除やその他の操作もタブレットで簡易に完結できるため、機械の操作が苦手な方でも安心です。
EASY FACEの取り付けは、一つのスイッチボックスへの設置も可能で、簡単な工事で完了します。大掛かりな工事は発生しないため、取付工事で業務をストップする必要もありません。初期導入費用も、テンキーシステムとほぼ変わらず、比較的安価で費用で導入可能です。
顔認証システムの導入で倉庫管理の課題解決をしよう
倉庫を所有する業界では、アナログな管理をしている企業が少なからずあるため、セキュリティの強化が課題となるケースが多く見受けられます。その課題を解決するためには、顔認証システムなど、入退室管理システムの導入がおすすめです。
非接触かつスピーディーな認証で日常業務の妨げにもならず、なりすましを防いだ高いセキュリティ効果に期待できます。ただ、顔認証システムの導入には費用が伴うため、二の足を踏んでしまう企業もあるでしょう。
しかしアートのEASY FASEは、比較的安価な費用での導入が可能です。安心を得るためにも、顔認証システムの導入をご検討ください。
Q&A
Q:顔認証は費用が高いイメージですが、安いものもありますか?
A:EASY FACEは電気制御盤に直接接続して使用するため、大掛かりな工事は不要で導入費用も抑えられます。
Q:顔が認証できる距離はどの程度ですか?
A:EASY FACEはおおむね2mの距離までであれば顔を判別し、認証可能です。