電気錠は後付けや交換が可能!電気錠にするメリットや交換方法を解説
-
電気錠
- 2023.02.21
CONTENTS この記事でわかること
建物のセキュリティを強化したい場合は、出入り口に電気錠を設置するのがおすすめです。電気錠は後付けできるため、これまで使っていた一般的な扉の鍵と交換して利用できます。しかし、工事の有無や電気錠の解錠方法などがわからず、導入を迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、電気錠を後付けする場合の交換方法について詳しく解説します。また、電気錠のメリットや後付けする際の注意点を参考に、設置場所に合った製品を選びましょう。
電気錠の特徴
電気錠は扉に配線工事を行い、電気を使って動かす錠前です。セキュリティ対策として、オフィスやマンションなどの入り口で利用されています。電気錠にはモーターまたはソレノイドが内蔵されており、電圧を加えると動作する仕組みになっています。電気錠を利用するためには、電気錠本体・認証リーダー・コントローラーの設置が必要です。
また、電気錠の耐用年数は7年ほどといわれており、交換の目安となっています。交換は必要ですが、一度設置すると数年は交換せずに利用できるため、長期的な利用が可能です。
電気錠はコントローラーによって複数の電気錠を一括で管理できるため、建物の複数箇所に導入して全体のセキュリティを底上げできます。
電気錠は後付けできる!
電気錠は一般的な扉に後付けして利用できます。扉そのものを変える必要はなく、錠前を交換できるため導入しやすい点がメリットです。また、引き戸用の電気錠もあり、ドアノブがない引き戸にも後付けが可能となっています。
電気錠に内蔵されたモーターやソレノイドを動かす際には電力が必要です。そのため、電気錠を後付けする際には必ず工事をしなければなりません。ソレノイドとは、電磁力を利用し電気エネルギーを機械的運動に変換する部品です。
また、電気錠の解錠方法にはいくつか種類があり、電気錠をどのように利用したいかによって選択できる点も特徴です。設置場所や利用目的に応じて、適した製品を選んで利用できます。
電気錠への交換方法
一般錠から電気錠に交換する場合は、設置工事や配線工事が必要です。一般錠と電気錠は取り付け寸法が違うため、扉に新しく穴を空けたり、目隠しプレートを付けたりなどの加工が行われるケースもあります。
電気錠の設置場所によっては複雑な工事が必要になる場合や、配線が届かないなどのトラブルが起こる場合もあるため、見積もり時に工事内容の詳細を確認しておきましょう。複数の場所に電気錠を設置する際にも、事前に工事できるかどうかを確認する必要があります。
電気錠の解錠方法と鍵の種類
電気錠を解錠する際には、テンキー・カードキー・スマートフォン・指紋認証・顔認証などを“鍵”として利用できます。解錠方法によってそれぞれメリットやデメリットがあるため、管理のしやすさや利用シーンに合ったものを選びましょう。
また、解錠方法によって物理的な鍵が必要なケースと必要ないケースに分かれます。例えば鍵の利用者が多い場合は、紛失や盗難などのリスクが上がるため、物理的な鍵が必要ない指紋認証を取り入れるなどして対策する方法もあります。
電気錠に交換するメリット
一般錠から電気錠に交換した場合に得られるメリットを3つご紹介しましょう。セキュリティ対策としてのメリットと利用者にとってのメリットについて解説します。電気錠を後付けするか迷っている方は、3つのメリットを参考にして実際の利用シーンをイメージしてみましょう。
電気錠にはセキュリティ対策としてだけでなく、利用者の負担を軽減するメリットがあります。電気錠の機能の特徴を踏まえて導入を検討しましょう。
セキュリティが向上する
電気錠は一般的な鍵に比べて、防犯性が高い点が特徴です。一般的な鍵の場合は、ピッキング被害などが想定されます。しかし、電気錠の場合は部外者が簡単に不正な入退室ができないように対策を施せる点が大きなメリットです。
例えば、電気錠にはさまざまな解錠方法があるため、組み合わせによって簡単にセキュリティの強化が可能です。指紋認証のような生体認証を利用すると他人によるなりすましを防げます。そのため、セキュリティレベルに応じて解錠方法を選び、関係者以外の入退室を制限できる点がメリットです。電気錠を後付けするだけで、セキュリティの向上が見込めます。
鍵の閉め忘れがなくなる
多くの電気錠にはオートロック機能がついているため、鍵の閉め忘れがなくなる点が大きなメリットです。鍵を閉めたか不安になりストレスを感じたり、無施錠で出かけたりするリスクがなくなり、利用者の負担も軽減されます。
また、指紋認証などの生体認証を利用すると、鍵を持ち歩く必要がなくなるため、鍵の紛失リスクも少なくなります。電気錠は、鍵の閉め忘れや紛失などの人為的なミスをカバーできるため、導入後はストレスなく利用できる点がメリットです。
使いやすい鍵を選べる
電気錠を利用する際には、テンキー・カードキー・スマートフォン・指紋認証・顔認証などの中から、利用しやすい解除方法を選べる点がメリットです。解錠方法ごとに特徴が異なり、メリットやデメリットがあるため、利用しやすいものを選びましょう。
また、セキュリティをより強化したい場合には、指紋認証のように他人がなりすましをしにくいものを選ぶ方法がおすすめです。さらに、テンキーと指紋認証を組み合わせて利用するなど、複数の解錠方法を導入する方法もあるため、さまざまなリスクに備えた利用ができます。設置場所のセキュリティレベルに合った解錠方法を選びましょう。
電気錠を後付けする際の注意点
電気錠を後付けする際は、一般錠と交換する際に必ず工事が必要です。扉に穴を開ける場合や目隠しプレートなどを取り付けるケースもあるため、どのような工事が行われるか把握しておきましょう。
また、電気錠の利用中に停電になってしまった際の注意点についても解説します。電気錠は電力を使って運用するため、運用中の停電対策も確認しておきましょう。
工事で扉に穴を開ける場合がある
一般的な扉に電気錠を取り付ける際には、扉に穴を開けたり、目隠しプレートを付けたりするケースがあります。そのため、例えば賃貸物件などで扉を加工できない場合は、電気錠を導入できないケースもあるため注意しましょう。
また、工事によっては扉の外観が変わってしまう点にも注意が必要です。扉を傷つけたくない場合や、デザインを損ねたくない場合には、工事内容をしっかりと確認してから導入を検討しましょう。賃貸物件や工事ができない扉の場合は、電池式のタイプを導入する方法もあります。
停電時に利用できない場合がある
電気錠は電力で動いているため、停電時には動作しなくなる点に注意しましょう。停電が起きた場合に締め出されるケースもあります。停電時にも安全に利用したい場合には、停電に対応できる機能が付いた製品を選ぶと安心です。
例えば、製品に電源装置を取り付けておくと、停電時にも30分程度動作する製品があります。電気錠の利用者が複数いる場所で、停電時の締め出しによって多くの人物に影響が出る可能性がある場合には、停電時の補償が付いた製品を選びましょう。
電気錠への交換でかかる工事費用
一般錠から電気錠に交換する際には、取り付け寸法が異なるため工事が必要になります。しかし、工事が必須となると気になるのが工事費用ではないでしょうか。電気錠の工事費用は、設置場所や選んだ解錠方法によって異なります。
一般的には、電気錠と交換工賃で10万円程度かかるケースが多いでしょう。また、認証リーダーと制御盤の費用もかかります。認証リーダーや制御盤の種類によって費用が変動するため、予算に合った解錠方法を選んで利用するのがおすすめです。例えば、指紋認証などの生体認証を利用する場合とテンキーを利用する場合では、テンキーリーダーの方が費用を抑えられます。
アートの機能的な電気錠コントローラー
アートでは、汎用性の高い電気錠コントローラーを提供しています。機能的で停電補償がついた製品となっており、使いやすさが特徴です。また、対応できる電気錠が多いため、導入しやすい点がメリットです。
ここでは、電気錠コントローラー「TS-U501B」の特徴について解説します。利用シーンによってさまざまな設定が可能で、使いやすさにこだわった製品となっているため、詳しい機能を見ていきましょう。
停電時にも利用できる「TS-U501B」
アートの電気錠コントローラー「TS-U501B」は、国内メーカーのほとんどの電気錠に対応できる製品となっています。タイマー機能やオートロック機能などを備えており、利用シーンに合った設定を選べる点が特徴です。さらに、施解錠を繰り返す機能も搭載しているため、扉の開閉に関係なく必要に応じて施解錠を設定できます。そのため、オフィスなどで利用状況に応じて施解錠の設定を変えたい場合も、スムーズに利用可能です。
また、電気錠に電源装置が接続されている場合は、停電が起きた際にも30分間は動作します。そのため、停電時に締め出されるリスクがありません。災害や電気トラブルに強いため、セキュリティ対策と停電対策の両方を兼ね備えた製品となっています。
電気錠に後付けしてセキュリティを強化しよう!
電気錠は一般的な扉に後付けできるため、セキュリティ対策を強化したい際には取り入れやすい点が特徴です。ICカードや指紋認証など、複数の解錠方法を選んで利用できます。解錠方法によっては鍵を持ち歩く必要がなく、鍵の管理なども省略できるため、ストレスなく利用できる点もメリットです。
電気錠を導入する際は、一般錠との交換時に必ず工事が必要になる点、停電時に使えなくなるリスクがある点に注意して運用しましょう。電気錠の製品には、停電対策がされているものや、使いやすい機能が付いたものがあるため、利用シーンに最適な製品を探してみましょう。
Q&A
Q:電気錠を後付けする場合は、どのような工事が必要ですか?
A:電気錠を設置する際には、扉に穴を開けたり、目隠しプレートを付けたりする工事が必要になります。
Q:電気錠の解錠方法には何がありますか?
A:電気錠の製品によって解錠方法は異なりますが、テンキー・カードキー・スマートフォン・指紋認証などを利用できます。