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入出庫の待ち時間など駐車場が抱える課題とは?それぞれ改善案も紹介

  • 入出庫の待ち時間など駐車場が抱える課題とは?それぞれ改善案も紹介

    監視カメラ

  • 2023.06.13

駐車場を運営していると、入出庫時に時間がかかって利用しにくいなど、さまざまな課題が生じるのではないでしょうか。駐車場のように毎日利用する場所は、小さな不便さが積み重なり、大きなストレスになりかねません。課題を解決する方法はいくつもあり、機器の導入も有効な手段です。

今回の記事では、駐車場の種類や特徴とともに、課題や解決策について解説します。また、課題解決に役立つ機器も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

駐車場の種類と特徴

マンションやビルには、居住者や利用者のために、さまざまな種類の駐車場が用意されます。駐車場は種類によって特徴が異なり、向いている場所や利用シーンは異なります。また、課題や解決方法も異なり、抱える課題が同じでも、駐車場の種類が違えば同じ方法では解決できない可能性も低くはありません

まずは、駐車場の種類や特徴を整理してみましょう。

種類|平面式・機械式・自走式

駐車場は主に以下の3つに分類されます。

平面式駐車場・平面の土地に区画(駐車スペース)が定められ、区画内に駐車する
・駐車台数を確保するためには広い土地が必要
機械式駐車場・パレットと呼ばれる台に車を載せ、リフトで収納スペースへ運ぶ
・パズル式、ピット式、タワー式がある
自走式立体駐車場・マンションや商業ビルとは別棟、もしくは隣接して建てられる
・自分で車を走らせて駐車スペースに駐車する

平面式駐車場は広い土地が必要になるため、郊外に多く見られるタイプです。土地が限られる都会では、限られたスペースを有効利用できる機械式駐車場が増えます。自走式立体駐車場は、大規模な商業施設や時間貸しの駐車場などでよく見られるタイプです。

特徴|利便性の良さ・メンテナンスのしやすさなど

駐車場の種類ごとに、次のような特徴があります。

平面式駐車場・車のサイズや重量の制限が緩い
・停電や故障で入出庫できなくなるケースが少ない
・維持・管理費用が抑えられる
機械式駐車場・狭い土地でも駐車場を確保できる
・不法駐車が少ない
・場所の不公平感が少ない
・メンテナンス費用がかかる
自走式立体駐車場・駐車がしやすい
・車が雨風にさらされない(屋上階以外)
・雨の日でも荷物の出し入れがしやすい

平面式駐車場は、機械トラブルが発生しにくく、メンテナンスにかかる費用も抑えられます。機械式駐車場は、狭い土地でも駐車台数を確保でき、利用者が駐車場所に対して不公平感を抱きにくいのが利点です。また、自走式立体駐車場は、天候の影響を受けにくく、雨の日でも荷物の出し入れが容易です。

【種類別】入出庫など駐車場の課題

出し入れがしやすいと不法駐車もしやすいなど、駐車場は種類ごとのメリットが課題につながるケースも少なくありません。例えば、平面式駐車場は機械をほとんど使用していないため、停電や故障のリスクは低いでしょう。一方、誰でも入りやすい構造のため不審者が侵入しやすいともいえます。

駐車場の種類別に課題を詳しく見ていきましょう。

平面式駐車場|車上荒らしや車の汚れ

平面式駐車場で多いトラブルや課題には次のようなものがあります。

  • 車上荒らし
  • 車の汚れ
  • 出入り口までの距離が遠い

平面式は、駐車場への出入りしやすさが利点であり難点でもあります迷惑駐車が起こりやすいのも、平面式駐車場の特徴といえるでしょう。

また、平面式は屋根がない場合が多く、天候の影響を受けやすいのも特徴です。車が汚れやすくなるだけでなく、雨や雪の日は、荷物の出し入れや子どもの乗り降りに苦労するケースが少なくありません。

さらに、平面式は駐車場が広いため、駐車スペースが出入り口から遠くなることで不満につながるケースが増えます。特にマンションやビルの駐車場で、駐車スペースが指定されている場合は不公平感を抱く方もいます。

機械式駐車場|入出庫のストレスや機械の故障

機械式駐車場では、次のようなトラブルや課題が考えられます。

  • 入出庫に時間がかかる
  • 機械が故障すると入出庫できなくなる
  • 車両の制限がある
  • メンテナンス費用がかかる

パネルに車を載せ、駐車スペースへ移動させる構造であるため、土地の有効活用には向いています。しかし、駐車場の規模が大きくなり、利用者が増えると入出庫の待ち時間が長くなります。特に朝や夕方は利用が増える時間帯といえるため、待ち時間の長さが課題になってしまうでしょう。

また、名前の通り機械によって管理しているため、少しでも機械の調子が悪くなれば入出庫ができません。故障以外では、停電の影響も大きく受けてしまいます。

そのほかに、車両制限がかかりやすい点も機械式の難点として挙げられます。パレットの大きさや駐車スペースが決まっているため、大型車は利用できないケースがあることにも注意が必要です。

自走式立体駐車場|屋上階の不便さや距離の遠さ

自走式立体駐車場の課題やトラブルとしては、次のような内容が考えられます。

  • 屋根のない屋上階は不便
  • 駐車場内での事故
  • 駐車場までの距離が遠くなりやすい

自走式は屋根や壁があるため、天候の影響を受けにくい駐車場です。しかし、屋上階は屋根がないため、雨風にさらされることで利便性が下がるといえます。特に契約駐車場の場合、屋上にスペースが割り振られた方は不満を感じやすいでしょう。

また、自走式は駐車場内を走っている間にほかの車と接触する、柱や壁にぶつかるといった事故が起こりやすいという特徴もあります。加えて、マンションやビルとは別棟に建てられる場合が多く、駐車場まで遠いと感じるケースも少なくありません

駐車場の課題の改善案

駐車場ごとの課題やトラブルの例を紹介してきましたが、ここでは具体的な改善案を紹介します。駐車場を造る段階からとれる対策もあれば、あとから機械や設備を導入するなどして解決できる場合もあります

課題やトラブルごとにどのような対策があるか紹介するので、ぜひ課題解決の参考にしてください。

1.迷惑駐車

迷惑駐車のパターンは、大きく2つ挙げられます。

  • 無断駐車
  • 枠外への駐車

平面式駐車場や、出入り口にゲートのない自走式立体駐車場では、本来の利用者以外が勝手に駐車するケースがあります。こうした迷惑駐車を減らすには、出入り口にゲートを設置し、契約者しかゲートを開閉できないようにするのが効果的です。

管理カメラなどと連動させ、車のナンバープレートを読み取って契約者かどうか判断できる機械もあります。後ほど詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

枠外にはみ出す駐車は、故意だけでなく、運転の技術によって起こる場合もあるといえます。貼り紙をする、ポールを立てるといった対策もありますが、完全に防ぐのは難しい課題です。そこで、駐車場を提供する前の段階から駐車スペースを区切る白線を二重にする、一台あたりのスペースを広くする、といった対策も検討の余地があるでしょう

2.敷地内の事故

平面式駐車場や自走式立体駐車場では、利用者が自ら車を運転するため事故につながるケースが増えます。駐車場内の見晴らしが悪いと事故を起こしやすいため、自治体の「駐車場設備計画」などで、レイアウトのルールや指針を確認するのが効果的です。

また、場所によってはミラーの設置も有効です。駐車場の出入り口や見通しが悪い場所など、事故が起こりやすい場所にミラーを設置することで事故を減らせる可能性があるでしょう。

隣の車にドアをぶつけるトラブルは、車同士の間隔が狭いために起こります。このようなトラブルには、駐車スペースにゆとりをもたせるのが効果的です。

3.車上荒らし

不特定多数の人間が自由に出入りでき、人目に付きにくい構造の駐車場は、車上荒しが置きやすい空間です。車用のゲートを設置しても、人間の出入りまでは完全に制限できないため、別の対策が必要です。

可能であれば、定期的に警備員が巡回したり防犯カメラを設置したりといった対策が望ましいでしょう。しかし、警備員を雇ったり防犯カメラを設置したりするのは、経済的に負担がかかるものです。

警備員の雇用や防犯カメラの設置が予算的に難しい場合、人の動きに反応して動くセンサーライト、ダミーカメラ、防犯ステッカーも有効です。予算に応じた対策を検討してみましょう。

4.入出庫

入出庫時は、以下のような課題が考えられます。

  • 時間がかかる
  • 事故がおきやすい

機械式駐車場では、機械の故障により入出庫に時間がかかってしまうケースがあります。機械を使用する以上、故障したり不具合が起きたりする可能性があるため、こまめに点検しどんなに小さな不具合でも見逃さないことが重要です。

また、機械式駐車場は構造上どうしても時間がかかります。混み合う時間を知らせたり、余裕をもって利用するよう注意を促したりして、利用者自身に工夫してもらうのも有効な手段だといえるでしょう。

入出庫時の事故は、見通しの悪さが原因になるといえます。出入りしやすい形状か、見通しがよいかなど、駐車場を設計する段階から配慮すれば、事故が起こりにくい環境を作れるでしょう。

今ある課題を解決するには、ミラーの設置やレイアウトの変更で見通しの悪さを改善するのが効果的です。

入出庫する車を把握できる「ゼネスキャン ナンバー」

車両ナンバー読み取り装置「ゼネスキャン ナンバー」は、監視カメラと連動して、車両のナンバーを読み取り駐車場のゲートを自動的に開閉できます。読み取り範囲は、地域名、分類番号、判別文字、一連指定番号です。

ほかに以下のような特徴があります。

  • 設置場所に合わせてカメラの種類を選べる
  • 夜間でも赤外線投光器を併用すれば利用可能
  • 監視カメラとしても運用可能

駐車場に出入りする車両を制限できるため、無断駐車を防ぐなど、駐車場の安全性を高められます。マンションなど、駐車場に出入りする車を制限したい場合におすすめです。

入出庫などの課題は駐車場に合わせて対策を!

駐車場は種類や場所によって異なる課題が存在します。また、入出庫のストレスや駐車場内のトラブルなど、課題によって最適な対策も変わります。駐車場の設計段階から対策をとる方法もありますが、現在抱えている課題を解決するには、新たな設備を導入するのが効果的です。

今回ご紹介した「ゼネスキャン ナンバー」は、駐車場に出入りする車両を制限するのに効果的な設備です。入場する車両を制限できれば、迷惑駐車を防ぐ、駐車場の安全性を高めるといった効果が期待できます。監視カメラとしても運用すれば、車上荒らしの防止も期待できるでしょう。

駐車場の課題に合わせ、最適な対策を検討していきましょう。

Q&A

Q:駐車場での車上荒らしを減らすには、どのような対策がありますか?

A:車上荒らしを防ぐには、定期的な警備員の巡回や監視カメラの設置が効果的です。

Q:安全性の高い駐車場にするには、どのような設備の設置が効果的ですか?

A:監視カメラのほか、入場する車両を制限するために車両ナンバー読み取り装置の設置も効果的です。

車両ナンバー認証装置「ゼネスキャン ナンバー」

  • ポイント1

    設置場所に合わせてカメラの種類を選択可能

    ポイント2

    夜間でも認証できる

    ポイント3

    監視カメラとしての運用も可能

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