ICカードの入退室管理システムのメリット・デメリットを詳しく解説!
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入退室管理システム
- 2022.11.18
CONTENTS この記事でわかること
ICカードでの入退室管理システムは、持ち運びが容易なため、従業員が利用しやすいのが特徴です。しかし「メリット・デメリットあるのか」「紛失のリスクが心配」といった声もあります。
そこでこの記事では、ICカードでの入退室管理システムのメリット・デメリットについて解説します。貴社の入退室管理システム選びをスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてください。
ICカードの入退室管理システムとは?
ICカードの入退室管理システムとは、カード内のICチップで個人を認証し、解錠する方法を指します。扉に設置しているカードリーダーにICカードをかざして解錠できる仕組みです。
ICカードでの入退室管理システムは入退室の記録が残ります。そのため何らかのトラブルが発生した際に入室者を即座に特定できます。
セキュリティ対策として非常に有効であり、入室制限を設けたい場所での利用や入室許可がない人の侵入を防ぐ目的などで利用される企業がほとんどです。
ICカードの入退室管理システムの特徴
ICカードでの入退室管理システムは、従業員が普段使う機会が多いカードをそのまま入退館カードとして利用できるものがあります。
例えば社員証や交通系ICカードなどを、入退室できるカードとして利用可能です。普段からお使いのカードのため、違和感なくスムーズに入退室に利用できるでしょう。
また日常的に使っているカードを活用するため、新しい入退室専用のカードを発行する手間や、コストが削減できる点も大きなメリットです。従業員にとっても持ち歩くカードの枚数が少なくなる分、カードの管理も楽になります。
ICカード以外の認証方式
入退室管理は、ICカード以外の認証方式も存在します。
例えば、下記のような認証方式があります。
テンキー認証
テンキー認証は、事前に設定した番号を入力して解錠する方法です。導入や運用コストを抑えられる点がメリットですが、セキュリティ強化のために頻繁に暗証番号を変える必要があります。
生体認証
生体認証は、指紋や静脈、顔など人間の生体的な特徴を利用した認証方式です。本人の身体の一部を認証する方法でしか入退室できないため、セキュリティレベルは高いのですが、その分導入コストも高くなる傾向にあります。
スマートフォン認証
スマートフォン認証は、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードして解錠する方法です。従業員のスマートフォンを使用するため、ICカードよりも紛失や盗難リスクは軽減できます。ただし、従業員の私物を使うため、社員数が多ければ多いほど管理が大変になるデメリットがあります。そのため、人数の多いオフィスや建物には適していません。
ICカードを使った入退室管理システムのメリット
ICカードを使った入退室管理システムは、従業員が利用しやすく、誰がどのICカードを使っているかの管理もおこないやすい点が特徴です。
ここでは、ICカードの主なメリットについて詳しく解説します。
持ち運びが容易で使いやすい
1つ目のメリットは、持ち運びが容易で使いやすい点です。
ICカードはカードケースや財布、ポケットなどに収まるため、楽に持ち運びができます。また、ネックストラップなどにカードを入れて、持ち運ぶといったケースもあります。
利用方法に関しても、カードリーダーにICカードをかざすだけで済むため、使い方のレクチャーなどをわざわざ行う必要がありません。導入したあとにすぐに利用できるため、ほかの認証方式よりもスムーズに運用できます。また、非接触で入退室がおこなえるため衛生的でもあり、感染症防止にも有効です。
新しいカードを用意する手間とコストを削減できる
2つ目のメリットは、新しいカードを用意する手間とコストを削減できる点です。
ICカードで入退室を行う場合、普段利用しているカード(社員証や交通系ICカードなど)を利用できるものがあります。そのため、新しいカードを用意する手間やコストをかけずにスピーディーな導入が可能です。
また交通系ICカードを利用する場合、対応したシステムを導入することにより、登録するだけで使用できます。多くの従業員を抱える企業では、従業員一人ひとりが保有する、業務に関わるすべてのカードを管理しなければなりません。業務に使用するカードが1枚で済むと、管理するカードの総数が抑えられるため、管理コストの削減にも繋がるでしょう。
偽造や複製のリスクが少ない
3つ目のメリットは、偽造や複製のリスクが少ない点です。
ICカードに搭載されているICチップは、ユーザーの固有IDや識別情報などが暗号化された状態で書き込まれています。そのため、偽造が非常に難しく、一般的な鍵(物理的な鍵)のような複製もおこなえません。
また暗号化された固有IDを利用して、権限の付与や制限などを行える製品も存在します。
基本的にICカードは個人に紐づいているため、セキュリティレベルは非常に高いといえます。ただし、カード自体を紛失しないように、個人で厳重に管理しなくてはいけません。
ICカードを使った入退室管理システムのデメリット
ICカードでの入退室管理システムは、利便性が高いなどのメリットがありますが、手軽に使える反面デメリットもあります。
ICカードを利用する際には、デメリットも把握しておかなければなりません。
個人で管理するため紛失・盗難のリスクがある
1つ目のデメリットは、カード所有を個人で管理をするため紛失・盗難のリスクがある点です。
ICカードは従業員が自宅に持ち帰って管理する必要があるため、自宅から会社までの移動の間に紛失や盗難のリスクが発生します。また自宅にカードを置き忘れてしまい、入室ができないといったケースも発生するでしょう。
紛失や盗難が発生した場合、カードを第3者に悪用される可能性が出てくるため、対象カードの利用停止をするなど、迅速な対応が必要になります。
紛失・盗難のトラブルが発生した際に、誰に連絡をするのか、どのような行動をとるべきかなどを事前に策定しておかなければなりません。
カードの貸し借りをすればで簡単に入室できる
2つ目のデメリットは、従業員同士でカードを貸し借りすれば簡単に入室できる点です。
ICカードは、特定の方しか入室できないといった制限を設けている企業がほとんどです。基本的にカードそのもので認証する仕組みなため、カードがあれば誰でも入室できるようになります。
例えば入室許可がされていない従業員が、入室が許可されているカードを借りて入室するといった行為が発生する恐れがあり、データ漏洩などのリスクが高まります。ICカードを運用する際には、このようにセキュリティ面でのリスクも考慮しなければなりません。
カードの発行・管理の手間が発生する
3つ目のデメリットは、カードの発行・管理の手間が発生する点です。
ICカードを使った入退室管理は、先ほどからご紹介しているように、普段利用しているカードをそのまま活用できるものがあります。しかし、現状では入退室専用のカードとして利用するケースが多く見受けられます。
その場合は従業員全員のICカードを発行・管理をしなければなりません。
特に従業員の数が多い企業や、新入社員・中途社員の入社が多い企業の場合、管理が煩雑になる可能性が高まります。導入を検討する際には、企業の規模・人数等を考慮しなければなりません。
ICカードを利用する際の注意点
ICカードを安全かつ適切に利用するためには、紛失・盗難などへの対策以外にも注意しなければいけない点があります。
ここでは、ICカードを利用する際の注意点について解説していきます。
電子レンジなど磁気を発する物の近くで保管しない
1つ目の注意点は、電子レンジなど磁気を発する物の近くで保管しない点です。
ICカードは、磁気を発する電子レンジやテレビなど、帯電しやすい物の近くには極力置かないようにしましょう。磁気が干渉してカード破損が起きる可能性が高くなるためです。
また高温によってカードに影響が出るケースもあるため、車の中に長時間保管したり、火の近くに置いたりなども、避けるようにしましょう。
ほかのカードと重ねないようにする
2つ目の注意点は、ほかのカードと重ねないように注意して利用しなければならない点です。
ICカードは別のカードと重ねて利用すると、カード情報がスムーズに読み取れないといったケースがあります。またカードに強い圧力が加われば、ICチップの破損にもつながります。
そのためICカードの持ち運びや保管・管理は慎重におこなわなければなりません。
アートの入退室管理システム「X-LINE」
アートの入退室管理システム「X-LINE」は、顔認証や車両ナンバー認証、監視カメラでの顔認証など、豊富な認証リーダーを取り揃えているのが特徴です。
ラインナップが豊富でカスタマイズしやすいため、自社に適したセキュリティ体制を構築できます。
ほかにもタイムスケジュール設定やアクセスレベル設定など、高いセキュリティレベルの機能も設定可能です。
「X-LINE」のポイント
さまざまな種類の認証リーダーを選択できる
交通系ICカードリーダーから生体認証など、さまざまな種類の認証リーダーを選択できます。
「X-LINE」は豊富なラインナップが魅力です。
マルチ認証
ICカード・テンキー・生体認証など、異なる認証方式を組み合わせられる点も特徴です。
セキュリティレベルの高いシステムを構築できます。
車両ナンバー認証
「X-LINE」は車両ナンバー認証にも対応しています。
監視カメラで⼊庫する⾞のナンバープレートを読み取って、入退室管理システムに登録されたナンバーと照合して⾃動でゲートを開ける仕組みです。
ICカードの入退室管理システムのメリットを把握したうえで導入しよう!
ICカードを使った入退室管理システムは、普段利用している社員証や交通系ICカードなどと同じ感覚で利用できるのが特徴です。
日常的に利用しているカードに入退室の機能を付与できるものがあり、新しい入退室専用のカードを発行する手間やコストを削減できます。利用する際には、カードの貸し借りをおこなわず、紛失・盗難に注意しながら管理しなければなりません。
ICカードでの入退室管理システムのメリット・デメリットを把握したうえで、自社に適した製品を選定していきましょう。
「X-LINE」なら監視カメラでの顔認証や車両ナンバー認証など、豊富な認証リーダーをご用意しています。柔軟にカスタマイズできるため、自社に適したセキュリティシステムを構築していきましょう。
Q&A
Q:ICカードでの入退室管理システムの主なメリット・デメリットは何でしょうか?
A:ICカードのメリットは、持ち運びが簡単にでき利用しやすい点です。また非接触で入退室がおこなえるため衛生的です。
デメリットは紛失・盗難のリスクがある点とカードの貸し借りがおこなえる点になります。
Q:ICカードを利用する際の注意点はありますか?
A:ICチップが破損しないように、持ち運びの際にはほかのカードと重ねないように注意する必要があります。磁気を発する電子レンジやテレビなど、帯電しやすい物の近くにはできるだけ置かないようにしましょう。