オフィスドアのセキュリティ対策には最適?選ばれている指紋認証とは
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指紋認証
- 2023.05.9
CONTENTS この記事でわかること
オフィスのセキュリティ対策のため、指紋認証の導入を検討されている方は多くいらっしゃいます。スマートフォンのロック解除などで利用する機会が多いため、慣れているといった理由が挙げられるのではないでしょうか。
指紋認証はセキュリティ効果の高い認証方式の1つのため、導入時の選択肢に上がるのは当然です。この記事では、指紋認証が選ばれる理由と、オフィスに最適なそのほかの認証方式についてご紹介します。オフィスの入退室管理導入に悩まれている方は、ぜひ最後までお読みください。
指紋認証とは
指紋認証システムは、生体認証技術の一種であり、指紋の形状や模様を分析して個人を識別する仕組みです。指紋のパターンを読み取って認証するため、精度が高いシステムとしても知られています。
これは指紋認証リーダーに指を置いて、指紋を認証する仕組みです。身近なところでは、スマートフォンのロック機能などで指紋認証を利用した経験がある方もいるはずです。
実は指紋認証の中には、非接触で認証できるものもあります。コロナ禍の感染対策の影響も手伝って、入退室管理システムとして利用されるケースが増えてきました。
オフィスのドアに指紋認証が選ばれる理由
指紋認証は、スマートフォンやパソコンのロック解除でもよく知られるように、生体認証方式の1つです。
近年、働き方の多様化や急速なITの普及によって、オフィスのセキュリティ強化の必要性が高まってきました。そのため、多くの企業ではセキュリティレベルを上げる取り組みが検討されています。
その取り組みの第一歩として、オフィスのドアに入退室管理システムを導入する企業が増えています。指紋認証は、先ほども述べたように身近に利用している仕組みのため、導入への心理的ハードルも低く、多くの施設や企業で利用されている入退室管理システムです。
ここからは、指紋認証が多くのシーンで使用される理由について考えてみましょう。
なりすましを防げる
指紋認証は、個人の指紋の形状や模様を分析して識別するため、他人の指紋で認証されるケースはほとんどありません。そのため、なりすましによる入退室を防げるセキュリティ効果の高い認証方式です。登録された指紋でしか入退室ができないため、オフィスに出入りする人物を制限できます。
例えば社内で管理しているサーバーが置かれている部屋などは、入退室できる従業員を制限しておく必要があります。企業の重要な機密情報が管理されているためです。また、システムに精通していない方が入室できた場合、うっかり触ってはいけないボタンを触ってしまってトラブルが起きるなども考えられます。
入退室を管理すると、このようなトラブルを未然に防ぐことが可能です。なりすましを防ぎつつ、入退室管理が可能な指紋認証は、セキュリティ対策を講じたい企業にとって、適したシステムといえるでしょう。
鍵やICカードが必要ない
指紋認証の場合、入退室に利用するのは自身の「指紋」です。従来の錠前やICカードなどの物理的な“鍵”は不要なため、手ぶらで入退室ができます。
例えば物理的な“鍵”が必要な場合、いついかなる場合にも持ち歩く必要があります。業務中に急なお使いで外出した際、うっかりその“鍵”の持ち出しを忘れてしまったら、帰社時に解錠できません。その場合には、誰かに解錠してもらうなどの依頼が必要です。
しかし指紋認証の場合には、自身の生体で解錠するため、持ち出し忘れなどは起こりえません。セキュリティレベルが高いだけでなく、利便性も高い仕組みだといえるでしょう。
オフィスのドアに最適な入退室管理システムの条件とは
ここからは、オフィスに適した入退室管理システムの条件について紹介します。導入の目的に沿った製品を選ぶのはもちろんのこと、プラスαであるべき条件も確認しておきましょう。
認証スピードが速い
規模の大きな企業の場合、オフィスに出入りする方の人数は多くなります。そのため、スムーズに認証できるシステムが必要だといえるでしょう。
例えば朝の出勤時には、1つのドアを多くの従業員が利用します。朝の忙しい時間帯には入退室に時間がかけられないため、スムーズに認証できるシステムが必要です。
場合によっては、業務開始の時間に影響が出るケースも考えられます。朝の時間は誰にとっても1分1秒が惜しいものです。ストレスを避けるためにも、認証スピードの速さを条件の1つにしておきましょう。
賃貸オフィスの場合はドアへの着脱が容易にできる
賃貸オフィスの場合、退去時には「原状回復」の義務があります。つまり入退室管理システムの導入のために工事が必要になった場合は、退去時にその工事跡を原状回復しなければなりません。
導入時に大掛かりな工事をすると、原状回復も大掛かりになる可能性があります。また、原状回復の工事費用も必要です。工事によっては、導入時よりも費用がかかってしまう事態になりかねません。
そのため、賃貸オフィスには簡易的な取り付けや取り外しが可能な製品が向いています。入退室管理システムには、オフィスのドアに後付けができる製品があります。もちろん指紋認証システムに後付け可能なタイプがあるため、賃貸オフィスの場合は選ぶ際の条件に加えるとよいでしょう。
入退室管理以外の機能と連携できる
入退室管理システムには、ほかの仕組みと連携できるものがあります。例えば勤怠管理システムとの連携です。入退室管理システムで管理している、正確な入退室の時刻を活用すれば、確実な従業員の勤怠管理が可能です。
近年、働き方改革関連法の施行によって、従業員の労働環境管理が企業の課題の一つとして挙げられるようになりました。従業員一人ひとりの勤怠管理が重要なポイントです。しかし従来のタイムカードの仕組みでは、確実な勤怠管理ができるとはいえません。
入退室管理システムは、オフィスへの出入りを確実に管理できるため、その仕組みと連携すれば、従業員の正しい勤怠状況を把握できるようになります。このようなほかのシステムとの連携可否も、製品を選ぶ条件の1つにするとよいでしょう。
オフィス向け入退室管理システム
先ほど、オフィスに導入する入退室管理システムとして、指紋認証が選ばれている理由をご紹介しました。こちらではオフィスに向いている認証システムとして、3つの認証方式をご紹介します。
入退室管理ができるシステムは種類も多く、どの認証システムを導入すればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ぜひシステム選択時の参考にしてください。
指紋認証
先ほどもご紹介したように、指紋認証はオフィスに適した認証方式だといえます。物理的な“鍵”が必要なく、紛失の恐れもありません。また、鍵の貸し借りもないため、なりすましによるトラブルも起こりません。
スマートフォンのロック解除などで、日常的に多くの方が利用している認証方式のため、誰もが不安なく使用できるのも適している理由の1つです。また、従来の鍵の場合には、誰がどこの鍵を所有しているのかを管理する必要がありますが、指紋認証では管理の必要はありません。ICカードの発行にかかる費用も発生しません。
このようにセキュリティの高さと管理側の両方の側面からのメリットがあるため、指紋認証はオフィスに適しているといえるでしょう。
ICカード
ICカード認証は、ICチップが内蔵されたカードをカードリーダーにかざして、解錠する仕組みです。社員証や従業員が普段通勤で使用している交通系ICカードを活用できるため、従業員にとって便利なシステムです。
指紋認証との違いは、自身の指で認証デバイスに触れなくてよい点です。感染症対策により非接触を推奨している企業にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
しかしICカードを誰が所有しているか、そのカードでどの部屋の入退室が可能かなどの管理をする必要があります。また、カードを発行する費用なども発生するため、従業員の異動や入退社が頻繁にある企業では、予算を確保しておく必要があります。
さらに、従業員によるICカードの貸し借りや、紛失といった問題が避けられない点も把握しておきましょう。
顔認証
顔認証システムは、顔の形状や目・鼻・口などの位置関係を分析して個人を識別できるシステムです。あらかじめデータベースに登録してある顔写真と、入退室時にカメラで撮影した顔を照合し、個人を識別して解錠します。
顔認証システムも指紋認証同様に、スマートフォンのロック解除などに利用されているため、技術の進歩がめざましく高い認証精度を誇っています。またなりすましも避けられるため、高いセキュリティレベルの維持が可能です。
さらに顔認証システムは、どこにも触れることなく認証できるため、衛生面でも優れています。マスクをしたままでも認証できる製品が増えているため、現代にマッチした認証システムだといえるでしょう。
指紋認証以外のシステムでもセキュリティ強化は可能
オフィスのドアに適した入退室管理システムとして、指紋認証が選ばれるとご紹介しました。しかし、オフィスに適したものはほかにもあります。ここでは、近年の事情から選ばれるケースが多くなった指紋認証システムと顔認証システムをご紹介します。
- 非接触で入退室ができる
- セキュリティレベルが高い
- なりすましができない
このような特徴を持つ認証システムは、コロナ禍以降、特に需要が高まっています。現在では感染症対策がスタンダードとされるため、非接触で利用できるシステムが選ばれるケースが増えたといっても過言ではありません。
ここでは、オンプレミス型の入退室管理システムに組み込むタイプの顔認証システムと、電気錠制御盤に接続する顔認証デバイスの、2つの製品をご紹介します。
用途に応じて認証方法が選べる「MorphoWave(TM)モルフォウェーブ」
「MorphoWave(TM)モルフォウェーブ」は、アートが販売する入退室管理システム「X-LINE」シリーズに連携できる非接触タイプの指紋認証リーダーです。オフィスだけでなく、大学や病院など幅広い施設の入退室管理システムとして利用されています。
MorphoWaveの認証スピードは、非接触でも1秒以下の世界最速レベルを誇っています。あらかじめ登録できる指紋の数は1人あたり8指ですが、認証時には1本の指だけでも可能です。そのため、例えばケガをして絆創膏などを巻いている指があっても問題なく認証できます。
指紋を登録できる人数は10万人と、ほとんどのオフィスで問題なく運用できる機能を備えています。「X-LINE」と連携して使用するため、もちろんほかの認証リーダーとの併用も可能です。
認証精度の高い顔認証システム「EASY FACE」
アートの「EASY FACE」認証精度が高く、マスクやメガネを着用したままでも認証できる顔認証デバイスです。認証スピードは0.2秒と早いため、ストレスのない入退室が可能です。
認証用にあらかじめ登録する顔写真は、本体であるタブレットで撮影するだけで簡単に完了するため、機械の操作が苦手な方でも安心です。電気錠制御盤へ接続するタイプなので、比較的簡単な工事で完了するため、賃貸オフィスでも安心して導入できます。
オフィスドアの入退室管理には、指紋認証や顔認証が理想的
指紋認証システムは、オフィスのドアの入退室管理に適したシステムです。しかし近年は、感染症対策が叫ばれるようになりました。そこで選ばれるようになったのが、非接触で認証できる仕組みです。
指紋でも非接触で認証できるタイプや、顔認証を利用することで、衛生管理も可能になります。さらにスピーディーで精度の高い認証システムを利用すれば、従業員のストレスもなく快適に過ごせるでしょう。
アートの「X-LINE」に連携可能なMorphoWaveや、顔認証デバイスのEASY FACEは、非接触で利用できるため、オフィスのセキュリティ対策に適しています。利用される目的に応じて、指紋・顔認証のどちらが最適なのかを考慮したうえで、必要なシステムをお選びください。
Q&A
Q:オフィスドアに指紋認証が選ばれる理由はなんですか?
A:利用へのハードルの低さから、誰でも安心して利用できる仕組みとして選ばれるケースが多くあります。また、セキュリティの高さにも定評があるためです。
Q:オフィスのドアに最適な入退室管理システムは何ですか?
A:現在では感染対策の一環から、非接触で利用できるシステムが最適とされています。例えば顔認証システムがその1つです。近年では、非接触で利用できる指紋認証システムも開発されています。