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入退室管理システムにおける認証方法の違いとは?特徴を解説

  • 入退室管理システムにおける認証方法の違いとは?特徴を解説

    入退室管理システム

  • 2023.11.28

入退室管理システムの導入を検討する際、さまざまな認証方法があり、どれを選べばいいか迷ってしまうのではないでしょうか。認証方法によって特徴やメリットが異なります。解決したい課題や、向上させたいポイントに応じて、最適なものを選ぶとよいでしょう。

今回の記事では、入退室管理システムや各認証方法について解説します。最適な認証方法を選ぶ参考にしてください。

入退室管理システムとは

入退室管理システムは、オフィス・施設・マンションなどで人が出入りした記録を管理し、不正な出入りを防ぐものです。条件に応じて適切な入退室管理システムを選べるよう、まずは導入の目的やメリットを改めて確認しましょう。

導入の目的

入退室管理システムを導入する目的として、次の2点が挙げられます。

  • セキュリティ強化
  • 入退室記録の活用

それぞれポイントを解説します。

セキュリティ強化

セキュリティを強化する方法の1つとして、入退室管理システムの導入が挙げられます。不特定多数の人が入れる場所で本人確認を行えば、不審者の侵入を防ぐ効果が期待できるからです。

また、特定の資格をもっていない者は入室できないよう設定し、情報の持ち出しを防ぐ方法もあります。受付に設置すれば、アポイントメントのない訪問営業の立ち入り防止にも効果的です。

入退室記録の活用

入退室記録を活用する目的で、システムを導入する場合もあります。従業員による情報の持ち出しといった内部不正の抑制や、調査時の証拠として活用できます。

また、勤怠管理システムと連携し、勤怠時間の把握にも活用可能です。感染症の拡大を防止する目的で導入されるケースもあります。

導入のメリット

入退室管理システムを導入するメリットとして、次の4点が挙げられます。

  • 利便性の向上
  • 情報漏えいのリスク軽減
  • 警備コストの削減
  • 勤怠管理の効率化

それぞれのポイントを解説します。

利便性の向上

入退室管理システムを導入すると、従業員の利便性向上が期待できます。例えば、非接触型の認証方法であれば、手が使えない状態でもスムーズに解錠できます。

また、これまで手作業で行っていた勤務時間の入力が省略できれば、業務効率化にもつながるでしょう。

情報漏えいのリスク軽減

入退室管理システムでセキュリティ性を高めると、情報漏えいのリスクが軽減できます。

従業員や顧客の個人情報は、徹底して守らなければならない情報の1つです。情報が漏えいした場合は、刑事上の刑罰・民事上の損害賠償に発展する可能性もあります。

警備コストの削減

入退室管理システムを導入すれば、警備スタッフを配置するコストの削減につながります。

人の目で直接確認するメリットもありますが、人件費がかかります。セキュリティ性を高めるために必要な場所を除き、入退室管理システムで十分な場合もあるでしょう。

勤怠管理の効率化

勤怠管理システムと入退室管理システムを連携させれば、出社・退社時間を正確に記録できます。手動で管理・記録する必要もなくなるため、効率化にもつながります。

また、従業員の不正打刻の抑止力にもなるでしょう。

入退室管理システムの5つの認証方法

入退室管理システムの認証方法は主に5つあります。

  1. 暗証番号
  2. 専用ICカード
  3. 交通系ICカード
  4. スマートフォンアプリ
  5. 生体認証

それぞれメリット・デメリットがあるため、理解したうえで採用する認証方法を選んでください。

1.暗証番号

暗証番号による認証は、テンキーに数字・文字を打ち込む方法です。

メリット・導入が容易
・初期費用を抑えられる
・ICカードなどを持ち歩く必要がない
・設置場所を増やせばセキュリティ性を高められる
デメリット・暗証番号を見られて開くようされる可能性がある
・従業員がパスワードを忘れるとその都度対応する必要がある
・定期的な暗証番号の変更が必要
・入退室の記録が残らない
・テンキーに触れる必要があるため感染症が流行すると衛生面で不安が残る

暗証番号による認証は専用の鍵・カードを必要としないため、紛失した場合の対応・費用が不要な点もメリットです。

2.専用ICカード

専用ICカードによる認証は、社員証などのICチップ付きのカードを認証ツールにかざす方法です。

メリット・いつ誰が入退室したのか正確に把握できる
・偽造のリスクが低い
・認証ツールへの接触を避けられる
デメリット・ICカードを忘れると入退室できない
・ICカードを不正利用される可能性がある

すでにICチップ付きの社員証を、パソコン・プリンターなどの認証デバイスとして使用している企業もあるでしょう。すでにカードがある分、導入費用を抑えられます

3.交通系ICカード

交通系ICカードによる認証は、日常的に使っているICカードを認証ツールにかざす方法です。ICチップに認証情報を登録して使用します。

メリット・新しいICカードを用意する必要がなく導入費用を抑えられる
・いつ誰が入退室したか正確に把握できる
・偽造のリスクが低い
・従業員は複数のカードを持つ必要がない
デメリット・ICカードを忘れると入退室できない
・ICカードを不正利用される可能性がある

普段使っている交通系ICカードを利用するため、新しいシステム導入による従業員への心理的負担も軽減できます

4.スマートフォンアプリ

スマートフォンアプリによる認証は、スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、ドアを解錠する方法です。アプリを認証ツールにかざす方法と、アプリで遠隔操作して解錠する方法があります。

メリット・専用システムの導入が不要のため導入費用を抑えられる
・日常的に使っているスマートフォンを利用するため従業員の負担が少ない
・来客でも利用できる
デメリット・スマートフォンを忘れると入退室できない
・スマートフォンを不正利用される可能性がある
・スマートフォンを持っていない従業員がいると導入が難しい

毎回スマートフォンを認証ツールにかざす必要がある場合、設置場所によっては出退勤時間に混雑が起きる可能性があります

5.生体認証

生体認証(バイオメトリクス認証)は、人の身体的データを登録データと照合し、認証する方法です。

メリット・セキュリティ性が高い
・認証に必要なツールを忘れる可能性がない
・盗難や貸し借りによる不正利用を防げる
デメリット・認証精度が低いと本人と特定されない
・なりすましの可能性がある
・個人情報の取り扱いに配慮する必要がある

また、生体認証には以下の5つの方法があります。

  1. 指紋認証
  2. 静脈認証
  3. 虹彩認証
  4. 顔認証
  5. 声認証

それぞれの特徴を解説します。

①指紋認証

指紋認証は、指紋の模様によって認証を行います。

事前に従業員の指紋を読み取り、端点(模様が切れている部分)や分岐点(分岐している部分)を分析し、特徴をデータとして保存しておきます。専用ツールにかざされた手と登録されたデータとを照合し、本人確認を行う方法です。

メリット・専用ツールが比較的安価で導入費用を抑えられる
デメリット・手をケガしていると指紋を正確に読み取れない可能性がある
・専用ツールに接触する必要があり衛生面に不安が残る

コストを抑えつつ、生体認証を用いた入退室管理システムを導入したい場合に向いています

②静脈認証

静脈認証は、掌・指の内側にある静脈によって認証を行います。

静脈のなかには赤外線に反応する成分が流れており、静脈パターンの読み取りが可能です。あらかじめデータとして保存し、専用ツールにかざされた手と照合して認証を行います。

メリット・生体認証のなかでも偽造やなりすましが難しい
・経年変化が少なくデータが長期利用できる
デメリット・導入コストがかかる
・寒さやケガなど手の状態によって認証しづらい場合がある
・製品によっては接触が必須なため衛生面に不安が残る

静脈認証は、生体認証のなかでも認証精度が高い方法だといわれています。

③虹彩認証

虹彩認証は、眼球の中にある虹彩の模様によって認証を行います。

虹彩は人によって模様が異なり、生涯変わらないともいわれています。また、双子でも虹彩は異なるため、別人だと判定できる方法です。

メリット・偽造やなりすましが難しい
・データが長期間利用できる
・非接触認証が可能
デメリット・専用システムが必要で導入費用が高くなる可能性が高い
・カラーコンタクトをしていると認証できない場合がある

虹彩は損傷する可能性が少ないため、ケガによって読み取れない事態も避けられます

④顔認証

顔認証は、顔の配置で認証を行います。

あらかじめ従業員の顔を読み取り、目・鼻・口の位置や輪郭を分析し、データとして記録します。撮影された顔とデータを照合し、本人確認を行う方法です。

メリット・従業員の心理的負担が少ない
・マスクや眼鏡・帽子を着用したままで認証できるシステムもある
・費用を抑えて導入できるシステムもある
デメリット・認証精度によって結果に差が出る

同時に複数人を認証できる製品もあり、商業施設・イベントなどでの利用に向いています。

⑤声認証

声認証は、声の特徴によって認証を行います。

人の声は、声の高さ・響きがそれぞれ異なります。あらかじめ従業員の声をデータとして記録し、実際の声と照合して本人確認を行う方法です。

メリット・電話口でも本人確認ができる
・非接触での認証が可能
デメリット・声の特徴が同じだと認証を誤る可能性がある
・体調不良で声が変わると本人と認証されない場合がある

声認証は認証精度が落ちるため、ほかの認証方法との併用が安心です。

マルチ認証とは?

マルチ認証とは、複数の認証方法を組み合わせたシステムを指します。例えば、ICカードと顔認証、暗証番号と指紋認証などです。複数の認証が必要なため、セキュリティ性を高められます。

株式会社アートの入退室管理システム「X-LINE」は、マルチ認証を採用しています。監視カメラによる顔認証・車両ナンバー認証・顔認証リーダー・ICリーダーのほか、各メーカーの生体認証装置にも対応可能です。

さらに、入室側と退室側で異なる認証方法の設定もできます。

入退室管理システムは認証方法の特徴を踏まえて選ぼう

入退室管理システムを導入する際、企業が解決したい課題に合っているか、従業員にとって働きやすい環境を作れるかがポイントです。そのため、認証方法の特徴を踏まえた選定が大切になります。

課題や快適によって最適な認証方法・製品は異なるため、十分な比較・検討を行いましょう。

製品選びに迷った際は、メーカーに相談するのも方法の1つです。専門的な知識を元に、最適な製品を提案してくれるでしょう。

マルチ認証に対応した入退室管理システムをお探しであれば、ぜひアートにご相談ください。

Q&A

Q.入退室管理システムを導入するメリットは何ですか?

A.主に利便性の向上・情報漏えいのリスク軽減・警備コストの削減・勤怠管理の効率化が挙げられます。

Q.入退室管理システムの認証方法にはどのようなものがありますか?

A.認証方法には、暗証番号・専用ICカード・交通系ICカード・スマートフォンアプリ・生体認証があります。さらに生体認証には、指紋認証・静脈認証・虹彩認証・顔認証・声認証があります。

アートの入退室管理システム「X-LINE」

  • ポイント1

    異なる認証方式を組み合わせたマルチ認証

    ポイント2

    FeliCa・MIFAREⓇに対応したリーダー

    ポイント3

    共連れ検出や2名同時認証などセキュリティ機能も充実

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