SECURITY MEDIA
SECURITY MEDIA

セキュリティメディア

安心・安全な社会に向けてセキュリティに関する情報を発信

電気錠とオートロックの違いとは?導入する際の注意点も詳しく解説

  • 電気錠とオートロックの違いとは?導入する際の注意点も詳しく解説

    電気錠

  • 2023.03.3

テンキーロック

電気錠とオートロックは、電気の力を利用して扉を遠隔で操作できる仕組みです。どちらも同じ仕組みであるため混同して使われるケースが多く見られますが、厳密な意味は異なります。自社での電気錠・オートロックの導入を検討する際には、それぞれの違いについても正確に理解しておく必要があるでしょう。

この記事では電気錠とオートロックの違いについて解説します。導入する際の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

電気錠とオートロックの違いとは

考えるサラリーマン

電気錠とオートロックは同じような意味として使われる機会が多く、混同されるケースが多く見られます。どちらの言葉も同じように使っているのが現状であるため「厳密な意味は違うのか」「どのような点が違うのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

まずは、電気錠・オートロックのそれぞれの定義・違いについて解説します。

電気錠とは

電気錠とは、外部から供給された電気で扉の施解錠ができる錠前を指します。電気錠は、電気によって施錠・解錠の信号を送り、扉の施解錠ができる仕組みです。電気錠を設置するためには、電気錠本体と操作部分、制御部分の3つをそれぞれ配線接続したうえで設置工事を行います。

電気錠を導入するメリットは、遠隔で扉の施解錠を行える点です。物理鍵で扉の施解錠を実施する場合、扉まで移動して鍵の施錠・解錠する必要があります。しかし電気錠の場合、操作盤等を用いて電気信号を送るため、その場まで移動しなくても、施錠・解錠が可能です。

特に物理鍵の場合では、複数扉を施錠する際には、それぞれの扉まで行って施錠する必要があり、手間・時間が掛かります。電気錠があれば、扉まで移動せず、遠隔から鍵の施錠を行えます。

オートロックとは

オートロックとは、カードや暗証番号などを利用して扉の鍵を自動で施解錠するシステム・機能です。主にマンション等の集合住宅で利用されており、来訪者や宅配業者を映像で確認できたり、マンション入居者以外の侵入を防いだりする点が特徴です。入居を検討する際にセキュリティ面を重視したい場合、オートロック機能が備わっているマンションを選ぶケースが多く見られます。

オートロックは、基本的に来客をインターホンで確認し、内側にいる住人が解除する仕組みです。マンションでは、エントランスなどにある共用玄関ドアに設置されています。

電気錠の仕組みを活用したシステムの一つがオートロック

ここまで解説した通り、電気錠とオートロックの違いは分かりにくい部分があります。厳密には、電気錠の仕組みを活用したシステムの一つがオートロックになります

一般的な使われ方は、電気錠の場合、その名前の通り電気によって扉の施解錠を行っている錠前そのものを指すケースが多く見られます。オートロックの場合、扉の鍵を自動で施解錠するシステム・機能を指すケースがほとんどです。または、マンションなどの共用玄関に設置してある自動で鍵がかかる設備そのものを、オートロックと呼ぶケースもあるでしょう。

このように、電気錠とオートロックは厳密な意味・使われ方は異なります。しかし、どちらも電気の力を利用したうえで、扉の施解錠を行う点は共通しているといえるでしょう。

電気錠・オートロックの代表的な解錠方法

テンキーと操作する指

電気錠・オートロックは、さまざまな製品が存在し、解錠する方法や手順も製品ごとに異なります。電気錠・オートロックの代表的な解錠方法は下記の3つです。

  • 暗証番号(テンキー)
  • リモコン・カード
  • 顔認証・指紋認証

この章では、それぞれの解錠方法の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

暗証番号(テンキー)

暗証番号(テンキー)は、設定した暗証番号を入力して解錠する方法です。暗証番号によって扉の施解錠が可能になれば、物理的な鍵を持ち運ぶ必要がなくなります。さらに、鍵を外出先で紛失したり、部屋に置き忘れてしまったりするリスクなどもなくせるでしょう。

暗証番号の場合、設定した暗証番号を入力すれば誰でも入力できる点は注意しなければなりません。そのため、定期的に設定した番号を変更する必要があります。また、番号を外部に漏らさないように注意しなければなりません。

マンションのオートロックでは、入居者が個別に設定できるパターンと、全入居者が同じ番号を入力するパターンに分けられます。オートロックの種類によっては、連続で暗証番号を間違えてしまうと一定時間入館できないケースもあります。そのため、個人で正確に番号を覚えておくように管理しなければなりません。

リモコン・カード

リモコンやカードも、マンションやオートロックの解錠方法としてよく使われています。リモコンの場合、リモコンのボタンを押すだけの簡単な操作で扉の開閉が可能です。カードの場合、錠前にカードをかざして施解錠できるようになります。リモコンやカードは、カバンやポケットの中からでも利用できるタイプが多く見られます。

リモコンやカードは、外出する際に持ち歩く必要があり、紛失しないように注意しなければなりません。仮に紛失してしまった場合、そのリモコンやカードを拾った方によって悪用されてしまうリスクがあります。そのようなリスクを考慮し、即座に紛失したリモコン・カードを無効化したり、新たに再発行したりなどの手順を把握しておきましょう。

顔認証・指紋認証

顔認証・指紋認証とは、事前に登録した顔や指紋をセンサーにかざして解錠する方法を指します。自分の顔や指をかざすだけで認証できるため、リモコンやカードと違って紛失等の心配が少ない点がメリットです。また、物理的な鍵とは違って複製が困難であり、本人でしか認証できないためセキュリティレベルも高くなります。暗証番号のように番号を正確に覚えておく必要もありません。

私たちの身近なところでは、パソコンやスマートフォンのロックを解除する手段の一つとして、顔認証・指紋認証は利用されています。

指紋認証の場合、指紋を正確に読み取れないと、入館までに時間が掛かる可能性がある点は注意しなければなりません。例えば、指が乾燥していたり、濡れていたりするとスムーズに認証できなくなるケースも稀にあります。

電気錠・オートロックを導入する際の注意点

注意!

電気錠・オートロックは、遠隔から扉の施解錠ができ、セキュリティレベルを高められる点が主なメリットです。しかし、導入する際には注意しなければいけない点も存在します。導入後に適切な運用を実施するためにも、メリットばかりではなく注意点についても把握しなければなりません。

この章では、電気錠・オートロックを導入する際の注意点について詳しく解説します。

電気がないと作動しない

一つ目の注意点は、電気がないと作動しない点です。電気錠・オートロックは電気で動く仕組みであるため、停電などによって作動しなくなるケースも考えられます。

そのため、電気錠を導入する際には、人が閉じ込められて危険な場合は自動で解錠できる製品を、保管物を守る必要がある場合は自動で施錠できる製品を選ぶようにしましょう。このような製品を導入すれば、停電が発生した際でも、大きな影響を受けずに利用できるでしょう。

また、電気錠は基本的に鍵穴が存在します。停電時の対応に備えて、鍵穴の位置を確認しておいたり、鍵の保管場所を忘れないようにしたりして、対策するようにしましょう。

設置・配線工事等の導入コストが掛かる

二つ目の注意点は、設置・配線工事の導入コストが掛かる点です。電気錠・オートロックを導入する際には、設置費用が高額になる可能性が高くなります。設置費用は、設置する建物の規模や、扉の数などの要素で大きく変動します。導入を検討する際には、事前に見積もりを必ずもらうようにしましょう。

また、どの解錠方法を選択するかによっても導入コストは変わってきます。例えば、指紋認証などのセキュリティレベルが高いタイプの場合、導入コストも高額になりがちです。建物の規模や、利用する人数等を考慮したうえで、適切な解錠方法を選択しましょう。

おすすめの電気錠制御コントローラー 「TS-U501B」

TS-U501B

アートの電気錠制御コントローラー 「TS-U501B」は、国内メーカーの主要な電気錠に対応している電気錠コントローラーです。1回線の電気錠コントローラーであり、電気錠までの配線距離は150mになっています。

TS-U501Bは、シンプルで見やすい画面表示が特徴です。画面を一目見れば、扉や機器の状態をスムーズに把握できます。扉や機器の状態を一目で把握できるようになれば、扉の閉め忘れなどが発生した際でもスピーディーに対処できるでしょう。

「TS-U501B」のポイント

ひと目で扉や機器の状態を把握できる液晶表示とアイコン表示

開扉アイコン表示灯や施解錠アイコン表示灯など、扉や機器の状態をひと目で確認できます。扉の状態を遠隔からでも簡単に行える点がTS-U501Bの特徴です。

30分間の停電補償

TS-U501Bと電源装置を接続すれば、30分間の停電補償が可能になります。停電が発生した際でも通常時と同じように利用できる点が大きな魅力です。

管理方法に適した4つのモード設定

扉を閉めると自動的に施錠する「自動施錠 (A)モード」と扉の開閉に関係なく、必要時に施錠・解錠を繰り返す「施解錠繰り返し(B) モード」、タイマー保留の機能を搭載している「タイマー保留付き自動施錠(PA)モード」と「タイマー保留付き施解錠繰り返し(PB)モード」の4つのモードから自由に選択できます。

自社の管理方法に適したモードを選べる点が魅力です。

電気錠・オートロックを導入してセキュリティを強化しよう!

電気錠とオートロックの違いは分かりにくい部分がありますが、電気錠の仕組みを活用したシステムの一つがオートロックです。

電気錠の場合、その名前の通り電気によって扉の施解錠を行っている錠前そのものを指すケースが多く見られます。オートロックの場合、扉の鍵を自動で施解錠するシステム・機能や、マンション内の自動で鍵がかかる設備そのものをオートロックと呼ぶケースが多く見られます。

アートの「TS-U501B」は、国内メーカーの主要な電気錠に対応しており、シンプルで使いやすい画面が魅力です。建物内の扉や機器の状態をすぐに確認できるため、セキュリティ強化にも適しています。

電気錠をお探しの方や、企業のセキュリティ強化を実現したいと考えている方は、アートの「TS-U501B」の導入をご検討ください。

Q&A

Q:電気錠とオートロックの違いは何ですか?

A:電気錠の仕組みを活用したシステムの一つがオートロックです。オートロックは、扉の鍵を自動で施解錠するシステム・機能そのものや、マンション内の自動で鍵がかかる設備を指すケースが多く見られます。

Q:電気錠・オートロックを導入する際の注意点は何かありますか?

A:電気がないと作動しない点です。停電が発生した際に大きな影響を受けずに利用するためにも、停電時でも自動で解錠できる製品や、一定時間であれば使用できる製品を選ぶようにしましょう。

アートの電気錠制御コントローラー「TS-U501B」

  • ポイント1

    ひと目で扉や機器の状態を把握できる液晶表示とアイコン表示

    ポイント2

    30分間の停電補償

    ポイント3

    管理方法に適した4つのモード設定

製品の詳細はこちら 

SHARE

関連する記事⼀覧