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電気錠とは?メリット・デメリットを解説!おすすめの電磁錠も紹介

  • 電気錠とは?メリット・デメリットを解説!おすすめの電磁錠も紹介

    電気錠

  • 2023.10.20

電気錠は、電力を使いカードキーなどで施解錠ができる仕組みです。使いやすくセキュリティ対策としても効果的なため、住宅や施設などの幅広い場所で導入されています。電気錠が動作する仕組みや種類などが気になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、電気錠の仕組みやメリット・デメリットを解説します。また、電気錠が設置できない場所におすすめの電磁錠についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

電気錠とは?

電気錠は電気で動く錠前を指します。電源と配線でつながった電気錠本体・制御盤・操作部の3つが連動して動作する仕組みです。制御盤は電力供給を制御して電気錠を作動させる役割があり、操作部はカードキーなどを認証し、扉を解錠する部分です。

また、電気錠にはモーターまたはソレノイドが内蔵されており、電気錠の種類によって施解錠の仕組みが異なります。ソレノイドとは、電磁力を利用し電気エネルギーを機械的運動に変換する部品です。

電気錠の中には、モーターやソレノイドのような駆動部品がなく、電磁石の吸着力を利用して動作する種類もあります。

電気錠の5つの種類

電気錠には5つの種類があり、施解錠の仕組みや通電時の動作などが異なります。また、停電時の状態や対応方法も異なるため、それぞれの特徴をみていきましょう。

1.通電時に解錠状態となる「通電時解錠型電気錠」

通電時解錠型電気錠は、電気が通っている間は解錠状態になるタイプです。例えば、停電などで電力供給が途絶えた場合は施錠状態になります。

扉の外側には鍵を差して回すシリンダー内側にはつまみを回して解錠するサムターンがあるため、停電時も閉め出される心配はありません。ただし、停電時に鍵がない場合は外側から開けられなくなる点に注意が必要です。

2.通電時に施錠状態となる「通電時施錠型電気錠」

通電時施錠型電気錠は、電気が通っている間は施錠状態になるタイプです。電力供給が途絶えると自動的に解錠状態になるため、高いセキュリティが必要な場所では、停電時のセキュリティ対策が必要です。警備員を配置したり、非常用バッテリーで電気錠を動かしたりするなどの方法があります。

一方で、停電時には自動的に解錠状態になるため、非常扉への設置が便利です。鍵を持っていない人物も、非常時には安全に利用できます。

3.通電のたびに施解錠する「瞬時通電施解錠型電気錠」

瞬時通電施解錠型電気錠は、通電するたびに施錠と解錠を繰り返す仕組みです。停電で電力供給が途絶えると、停電前の状態を保ったまま停止します。停電時にはシリンダーやサムターンで施解錠できます。

また、停電時は利用状況によって施解錠の状態が異なるため、必要に応じてセキュリティ対策が必要です。製品によっては停電時に一定時間、解錠状態になるものもあります。

4.通電時にモーターが動く「モーター式電気錠」

モーター式電気錠は、内蔵されたモーターによってデッドボルト(かんぬき)が動く仕組みです。通電のたびに施解錠を繰り返す仕組みで、デットボルトはシリンダーやサムターンと連動して動きます。

モーター式電気錠には本締錠タイプ・鎌錠タイプがあり、タイプによってデッドボルトの形状が異なります。停電時は、シリンダーとサムターンで施解錠が可能です。

5.電磁石の吸着力を利用した「電磁錠」

電磁錠は、電磁石の力で施解錠を行います。扉の開閉部分に吸着板、枠部分に本体を取り付け、磁力の吸着を利用して施解錠する仕組みです。内蔵部品にはモーターなどの駆動部分が少ないため、電気錠の中では故障しにくく、長期間の使用に適しています。

また、電磁石の吸着力の強さは200kg以上の製品が多く、強力な磁力で施錠されるため人力では解錠できず、防犯性能が高いのが特徴です。なお、電磁錠は通電時施錠型のため、停電時には電磁石の吸着力がなくなり、自動的に解錠状態になります。

電気錠のメリット3つ

電気錠のメリットを3つ紹介します。電気錠の大きなメリットは、使いやすい点やセキュリティを強化できる点です。セキュリティ面の特徴便利な使い方についてみていきましょう。

1.使いやすい解錠方法を選べる

電気錠の解錠する際には、カードキー・スマートフォン・テンキー・指紋認証・顔認証などを利用できます。利用シーンや必要なセキュリティレベルに合わせて、解錠方法を自由に選べるのがメリットです。

例えば、普段使っている社員証やスマートフォンを鍵として利用すると、新しいカードや鍵を用意する手間が省けます。また、指紋認証や顔認証・テンキーによる暗証番号入力は物理的な鍵が不要なため、鍵の紛失や盗難などの不安が少なくなるでしょう。

2.高レベルのセキュリティ対策ができる

電気錠の導入は、セキュリティ対策の強化につながります。特に、指紋認証や顔認証などの生体認証を解錠方法として利用する場合は、高度なセキュリティ対策が可能です。

物理的な鍵は盗難や複製のリスクがあり、暗証番号は第三者に知られてしまう危険性がありますが、生体認証は盗難や偽造のリスクがありません。他人のなりすましによる不正認証を防げるため、個人情報などの重要な情報を守りたい場合や、部外者や不審者の侵入を防ぎたい場合に効果的です。

3.さまざまなシステムと連携できる

電気錠は、入退室管理システムなどのほかのシステムと連携できます。必要に応じて電気錠の利用状況や入退室者の動きをチェックできるため、セキュリティ対策や利用者の管理を行う際に便利です。

また、電気錠を遠隔操作するシステムでは、外出先から電気錠の状態をチェックしたり施解錠を遠隔でコントロールしたりできます。このように、システムとの連携で業務の効率化や利便性の向上を目指せる点がメリットです。

電気錠のデメリット3つ

電気錠のデメリットを3つ紹介します。電力を使う電気錠ならではのデメリットがあります。また、設置場所によっては、電気錠を導入できないケースがあるため注意しましょう。

1.停電時には利用できないものがある

電気錠は電力で動いているため、種類によっては停電時に利用できなくなる可能性があります。ほとんどの電気錠にはシリンダーやサムターンがついており、停電時は手動で施解錠できます。しかし、停電時に施錠状態になるタイプの電気錠は、鍵がなければ外側から入れません。

また、停電時に解錠状態になる電気錠の場合は、一時的に誰でも通行できるようになるため、セキュリティが脆弱になる点に注意しましょう。

2.扉の切り欠き工事や配線工事が必要になる

電気錠を利用する際は電源に接続しなければならないため、導入時には電源と電気錠をつなぐ配線工事が必要です。また、電磁錠以外の種類では、電気錠を取り付ける際に扉の切り欠き工事を行います。

賃貸物件で扉の切り欠き工事ができない場合や、工事によって扉のデザインが崩れる場合は、導入しづらいのがデメリットです。

3.防水性能が低い

電気錠は防水性能が低く、屋外での利用には不向きな製品が多いため、屋外には設置しづらい点がデメリットです。電気錠にも防水仕様の製品はありますが、電気部品が多い構造となっており、基本的には水濡れに弱く雨があたる場所での利用には不向きです。

雨が入り込んでしまうと故障したり、設置から短期間で利用できなくなったりするため、どの程度の防水性能があるかチェックし、防水性能が高い製品を選びましょう。

電気錠が設置できない場所には電磁錠がおすすめ!電磁錠のメリットは?

電気錠を屋外の門扉に設置したい場合や、賃貸物件で扉の切り欠き工事ができない場合は、屋外でも利用でき設置が簡単な電磁錠がおすすめです。電磁錠は配線工事のみで導入できるため、扉を傷つけたりデザインを損なったりせずに設置できます。

また、電磁錠は防水性能が高くモーターなどの駆動部品が少ないため丈夫で、屋外でも長期間利用しやすいのがメリットです。製品のサイズや対応できる扉の種類もさまざまなため、電気錠が設置できない場合は電磁錠の導入を検討しましょう。電磁錠には、引き戸や自動ドアに設置できる製品もあります。

ZENESQUEの電磁錠

ここでは、ZENESQUE(ゼネスク)の屋内用電磁錠「ゼネロック」を紹介します。ゼネロックは、扉の切り欠き工事が不要で取り付けも可能なため、電気錠が利用できない場所に導入しやすい製品です。

また、通電時施錠型のため、停電時は解錠状態となり締め出される心配はありません。設置方法や製品の特徴をみていきましょう。

小型で設置しやすい「ゼネロック」の特徴

ゼネロックは、小型で扉のデザインに影響しにくい電磁錠です。内蔵されている電磁石の吸着力は280kgで、小型ながら強力な電磁錠のため、セキュリティ対策に効果的な製品です。

設置は簡単で電磁錠をビスで固定するため、扉の切り欠き工事をせずに導入できます。賃貸物件で扉に工事ができない場合や、扉のデザインを崩したくない場合に最適です。

また、引き戸にも設置可能なため、電気錠が対応していない引き戸にも導入できます。さらに、アート製のほとんどの電気錠制御盤や入退室管理装置に接続可能です。ゼネロックはセキュリティ対策だけでなく、業務効率化にも役立ちます。

電気錠を導入しづらい場所では電磁錠を検討しよう

電気錠は種類や解錠方法がさまざまで、利用シーンに合わせて選べるのがメリットです。しかし、扉の切り欠き工事が必要だったり、扉によっては設置できなかったりするため、電気錠を導入しづらい場所には電磁錠を導入しましょう。

まずは、設置場所や扉の形状などをチェックしてから対応できる製品を探してください。電磁錠は製品によって大きさや吸着力、連携できるシステムが異なります。デザインや使いやすさなどを考慮し、設置場所に最適な製品を見つけましょう。

電磁錠の導入をお考えであれば、小型強力・簡単取り付けで長寿命の電磁錠「ゼネロック」をご検討ください。

Q&A

Q:電気錠とはなんですか?

A:電気錠は電気で動く錠前です。配線でつながった電気錠本体・制御盤・操作部の3つが連動して動作する仕組みとなっています。また、電気錠には5つの種類があり、施解錠時の動作や停電時の状態などに違いがあります。

Q:電気錠の中でおすすめはありますか?

A:設置場所によっては電気錠を導入しづらいケースがあります。屋外に設置したい場合や、扉の切り欠き工事を行わずに設置したい場合です。このような場合におすすめなのは電磁錠です。電気錠が設置できない扉にも設置できる可能性があるため、ぜひ電磁錠をチェックしてください。

屋内用電磁錠「ゼネロック」

  • ポイント1

    停電時は解錠状態となるため締め出される心配なし

    ポイント2

    小型強力で長寿命

    ポイント3

    電気錠が使えない扉にも取り付け可能

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