監視カメラのデータ保存期間とは?カメラ選びのコツと注意点も解説
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監視カメラ
- 2023.01.20
CONTENTS この記事でわかること
監視カメラやレコーダーにはさまざまな種類があるため、何を基準に選ぶか迷ってしまうのではないでしょうか。「データはどのくらい保存できる?」「画素数やデータ容量の選び方は?」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、監視カメラのデータに関するポイントを解説します。適切なデータ保存期間や、記録媒体に必要なデータ容量などを決めるための参考にしてください。
監視カメラのデータに求めるものは?
監視カメラやレコーダーを選ぶ際に迷う理由は、「データをどのように活用したいか」が決まっていないためです。まずは、鮮明な映像を記録したいのか、できるだけ長い期間録画したいのかなどの、データの活用法を考えましょう。
データを保存しておきたい期間などが決まると、監視カメラやレコーダーに必要な容量や性能が明確になります。
昨今、セキュリティ対策として監視カメラを導入する企業が増え、さまざまな種類の製品が流通しています。自社に最適な製品を探すためには、まずは監視カメラのデータに求めるものを明確にしましょう。
監視カメラのデータの保存先!記録媒体の特徴
監視カメラのデータを保存するための記録媒体には、HDD・SDカード・クラウドなどの種類があります。記録媒体によってデータの容量、保存できる期間に違いがあるのが特徴です。そのため、「データをどの程度保存しておきたいか」で、選択すべき記録媒体が変わります。
ここでは、それぞれの記録媒体の特徴について解説します。記録媒体の耐久性にも着目しましょう。
HDDやSSD
HDD(ハードディスクドライブ)は、デスクトップパソコンなどに内蔵されている記録媒体です。監視カメラの映像を記録するレコーダーには、HDDが備え付けられているケースが多く、広く普及しています。しかしHDDは、振動などの衝撃に弱い点が特徴です。
SSD(ソリッドステートドライブ)は、ノートパソコンに内蔵されている記録媒体で、HDDよりも小型です。壊れにくい特性を活かし、屋外監視カメラなどに利用されています。
SDカードやmicroSDカード
SDカードやmicroSDカードは、カード状の記録媒体です。デジタルカメラやスマートフォンなどに使われているため、実際に利用している方も多いのではないでしょうか。
直接挿入して利用できるタイプの監視カメラは、レコーダーがなくてもデータの記録やチェックができます。しかし、静電気などの小さな衝撃で壊れやすいため、データの長期保存には向いていません。データを安全に保管するためには、短期間でカードを交換するなどの対策が必要です。
クラウド
クラウドを利用すると、インターネット上のストレージに監視カメラのデータを保存できます。インターネット環境がある場所では、いつでもデータをチェックできる点が特徴です。
しかし、インターネット環境が不安定な場合、データを記録できない場合があるため注意が必要です。また、クラウドの利用料金がかかる可能性があります。長期的に利用する場合には、運用コストを考慮しましょう。
監視カメラのデータを保存できる期間はどのくらい?
監視カメラのデータを保存できる期間は、記録媒体の種類やレコーダーの設定、画素数などで変わります。製品を選ぶ前に、データを保存する期間を設定しておきましょう。
ここでは、データ保存期間に関わる要素について解説します。データの保存期間が足りなかった場合でも、保存期間を長くするための対処法があります。
記録媒体の容量で変わる
監視カメラのデータ保存期間は、記録媒体の最大容量によって変わります。長期間データを保存したい場合には、初めからデータ容量が大きな記録媒体を選んでおくと安心でしょう。
また、すでに運用しているレコーダーの容量を増やす方法もあります。後からデータの保存期間を増やしたい場合には、HDDなどを増設すると容量を増やせます。監視カメラの導入後に容量不足になってしまった場合には、HDDのように後付けできる記録媒体を利用しましょう。
フレームレートや画質数で変わる
フレームレートは、1秒間に何枚の静止画が撮れるかを「fps」と呼ばれる単位で表したものです。例えば「30fsp」は、日本で放送されているテレビとほぼ同じ数値です。
画素数とは画面を構成する点の数で、解像度とも呼ばれています。画素数が多いほど鮮明な映像になります。例えば、一般的なテレビの画素数は約100〜200万画素です。
また、フレームレートや画素数の数値が高くなると、データ容量が増えるため保存期間に影響します。フレームレートなどはレコーダーの設定で数値を下げられる場合があるため、必要に応じて設定を見直しましょう。
【設置場所別】監視カメラのデータ保存期間の目安
「監視カメラのデータをどの程度保存しておくか」については、迷ってしまうポイントではないでしょうか。ここでは、設置場所ごとのデータ保存期間の目安について解説します。
例として、オフィスや店舗では短期間、工場や金融機関では長期間のデータ保存期間を設けています。設置場所ごとの特徴を参考に、導入後の利用イメージを想像してみましょう。
オフィス・店舗の場合
オフィスや店舗では、1週間から1ヶ月程度のデータ保存期間を設けています。データ保存期間の設定は、監視カメラを設置した場所によって異なるでしょう。
例えば、店舗では物品が紛失した際、監視カメラの過去のデータを遡ってチェックします。データを遡るために、余裕を持たせて1ヶ月程度の保存期間が設けられているケースもあります。
工場・金融機関の場合
工場や金融機関では、半年から1年程度のデータ保存期間を設けている場合が多く、データは長期間保存されています。例えば、工場では半年前に製造した物に不備が見つかるケースがあるため、長い保存期間が設けられています。
また、金融機関は金銭や個人情報などの重要情報を扱うため、さまざまなリスクに備えなければなりません。そのため、工場と同じように長期間のデータ保存期間を設定しています。重要情報を扱う場所では、監視カメラのデータを長期間保存しておくと安心です。
監視カメラやレコーダーを選ぶ際の注意点
監視カメラやレコーダーを選ぶ際は、映像の見やすさやデータの保存期間などをポイントに選びましょう。例えば、監視カメラに映った車両ナンバーを確認したい場合には、数字を鮮明に映す性能が必要です。
ここでは、製品選びの失敗を防ぐために注意すべきポイントを解説します。特に、監視カメラとレコーダーはセットで購入する場合が多いため、それぞれを選ぶポイントに着目しましょう。
カメラに見合ったレコーダーを選ぶ
監視カメラの映像をより鮮明に記録したい場合には、フレームレートや画素数の数値を上げる必要があります。製品には画素数などの数値が記載されているため、購入時には数値を基準に選びましょう。
また、レコーダーなどを選ぶ際には、カメラの性能に見合った製品を選ぶ必要があります。高性能のカメラを購入しても、レコーダーやモニターの性能が低い場合は、綺麗な映像は映らない点に注意が必要です。例えば、画素数が高い監視カメラを購入する際は、周辺機器も同じ性能のものを選びましょう。
設置場所や利用目的に合った製品を選ぶ
監視カメラやレコーダーを選ぶ際は、設置場所や利用目的を軸に探すようにしましょう。細かく設置場所や利用目的を設定すると、製品の性能を比べる際に役立ちます。「画質が良いもの」といった漠然とした目的ではなく、「顔が鮮明に映るもの」などの具体的な設定が大切です。
例えば、設置場所が屋外か屋内かによって、対応しているカメラやレコーダーが割り出せます。設置場所に合っていない製品を設置してしまうと、映像が鮮明に映っていなかったり、設置場所の環境によってはカメラが破損してしまったりするケースもあります。
アートの「ネットワークカメラ」と「ネットワークビデオレコーダー」
アートでは「ネットワークカメラ」と「ネットワークビデオレコーダー」を提供しています。ここでは、明るさや暗さに左右されないカメラや、4K対応ネットワークビデオレコーダーの特徴をご紹介します。
また、上記の製品は監視カメラを応用して顔認証や車両ナンバー認証ができる「ゼネスキャンシリーズ」でも使用可能です。「ゼネスキャンシリーズ」は、入退室時のセキュリティ強化をサポートします。
暗い場所でも高解像度で利用できる赤外線付きネットワークカメラ
ネットワークカメラは、IPカメラとも呼ばれています。カメラ本体をインターネットに接続させて録画ができる機器です。
アートが提供している赤外線ネットワークカメラは、防水性に優れ、屋外での使用に適しています。また、イメージセンサーを搭載しており、暗い場所でも高い解像度の映像を記録できる点が特徴です。鮮明な映像を保存したい場合に最適です。
4K対応の高性能ネットワークビデオレコーダー
ネットワークレコーダーは、IPネットワークを通して映像を録画する機器です。アナログタイプのビデオレコーダーよりも映像が綺麗な点、離れた場所からでも映像をチェックできる点が特徴です。
アートでは、4K対応のネットワークビデオレコーダーを提供しています。データ容量が1TBのもので4台、4TBの製品で8台のカメラと接続可能です。
監視カメラやレコーダーはデータの利用目的を考えてから選ぼう
監視カメラやレコーダー選びで迷っている方は、設置場所や利用目的を明確にしてから製品選びを始めましょう。「データをどのように活用したいか」を決めておくと、監視カメラやレコーダーに求める性能やデータ容量がわかります。
必要なデータ容量や画素数などが決まったら、使いやすい機能が備わった製品を選びましょう。また、設置場所の環境に合わせて、カメラやレコーダーの耐久性を確認してから選ぶと安心です。
Q&A
Q:監視カメラのデータはどのくらい保存しておけばよいでしょうか?
A:設置場所や利用目的によって変わります。例えば、オフィスでは1ヶ月程度、金融機関では1年程度のデータ保存期間が設けられているケースがあります。
Q:どの記録媒体がおすすめですか?
A:記録媒体によって、データ容量や耐久性などが異なります。必要なデータ保存期間に合った記録媒体を選びましょう。