入退室管理システムはどれを選ぶ?目的別比較ポイントを徹底解説
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入退室管理システム
- 2022.11.15
CONTENTS この記事でわかること
入退室管理システムは、製品によってさまざまな特徴があるため、どの製品にするか迷ってしまうのではないでしょうか。製品を選ぶ際は、認証方式や工事の必要性など、いくつかのポイントに分けて比較すると選びやすくなります。
そこで本記事では、入退室管理システムの比較ポイントを紹介し、製品を選ぶためのコツを順序立てて解説します。システムの導入目的や比較ポイントを押さえて、最適な製品を選びましょう。
最適な入退室管理システムを選ぶための2ステップ
入退室管理システムの製品選びで迷ってしまう原因の一つは、「導入目的がはっきりしていない」点です。どの製品を選ぶかを考える前に、導入目的を深掘りしておくとスムーズな製品選びができます。
最適な製品を選ぶためには、まず先に導入目的をはっきりとさせ、そのうえで製品を比較しましょう。ここでは、導入目的の深掘りと製品の比べ方について2ステップに分けて解説します。
導入目的をはっきりさせる
入退室管理システムの導入目的には、セキュリティの強化やセキュリティコストの削減などが挙げられます。さらに具体的な導入目的を深掘りするためには、「入退室者」と「システムを導入する場所」について考えてみましょう。
例えば、多くの人物が出入りする場所と入退室者を限定したい場所では、必要なセキュリティレベルが違います。そのため、まずは「どの程度のセキュリティが必要か」を決めましょう。セキュリティの強度が決まると、使用する認証方式や機能が明確になります。
製品の特徴や機能を比べる
入退室管理システムの導入目的がはっきりとしたら、次に製品の特徴や機能を比較しましょう。例えば、“鍵”としてどのようなものを使うか、セキュリティを強化するための機能はついているかなどがポイントです。
入退室管理システムの製品は、解錠に使う認証リーダーの種類、機能のカスタマイズ性などに特徴があります。入退室管理システム導入後の使用シーンを想像しながら、必要な機能が備わっている製品かどうかをチェックしましょう。
入退室管理システムを比較するポイント
入退室管理システムの製品を比較する際は、ポイントごとに絞るとスムーズな製品選びができます。最適な製品を見つけるためには、さまざまなポイントを考慮して、総合的に条件を満たす製品を選ぶのがコツです。
ここでは、入退室管理システムを選ぶ際の比較ポイントを5つご紹介します。使いやすいシステムを導入するためには、製品の機能だけでなく、工事の有無やコスト面、サポート体制などをチェックしておきましょう。
工事の必要性
入退室管理システムは、導入時に工事が必要な製品と不要な製品に分かれます。例えば、扉の一般錠を入退室管理システム用の電気錠に交換する場合は、取り付け工事が必要です。扉に貼り付けるだけの後付けタイプの場合は、工事不要で利用できます。
また、工事の有無は認証リーダーの種類や、システムを導入する建物によって左右されます。例えば、賃貸物件の場合は、工事をしてもよいかどうかを管理会社やビルオーナーなど管理者に確認しましょう。
コストパフォーマンス
システム導入時や運用中は、初期費用やランニングコストがかかります。初期費用には、工事費用や機器費用などが含まれています。また、ランニングコストは、メンテナンスやシステム運用にかかるサーバー利用料金などの費用です。
製品ごとに費用が異なるため、コストパフォーマンスを考えながら予算に合ったものを選びましょう。例えば、クラウド型サービスの場合は、初期費用の負担が少ない反面、サーバー利用料として月額利用料金が発生するといった特徴があります。
連携できるシステムの種類
入退室管理システムは、ほかのシステムとの連携が可能です。例えば、監視カメラや勤怠管理システムと組み合わせて利用できます。そのため、システムの組み合わせによっては、セキュリティ対策だけなく、勤怠管理なども同時に行えます。
ほかのシステムと連携して入退室管理システムを運用すると、業務の効率化が可能です。製品によって、どのような種類のシステムを利用できるかをチェックしましょう。
サポート体制
入退室管理システムの中には、導入後にサポートや保守サービスが受けられるものがあります。「システムの管理が難しそう」と不安を感じる方は、サポートが充実している企業の製品を選ぶと安心して運用できるでしょう。
また、トラブルが起きた際に、修理などの対応をしてもらえるかをチェックしましょう。例えば、24時間体制でサポートを実施していたり、サポートセンターで相談を受け付けていたりする企業なら安心できます。
認証方式
入退室管理システムを選ぶ際は、「どのように入退室したいか」で認証方式を選定できます。入退室管理システムの認証方式は以下の4つです。
- テンキー式
- ICカード式
- スマートフォン式
- 生体認証式(バイオトリメクス)
例えば、「手が塞がっていても入退室できるようにしたい」場合は、顔認証がある生体認証式が便利です。また、「普段使っている交通系ICカードを活用したい」場合はICカード式を選ぶなど、使用シーンに応じた選び方があります。
入退室管理システムの認証方式の特徴
入退室管理システムは認証方式によって、鍵として利用するものが異なります。また、入退室管理の機能やセキュリティ対策にも特徴があるため、それぞれのメリットやデメリットを考慮して選びましょう。
ここでは、4つの認証方式について、それぞれの特徴を解説します。工事の有無や導入コストなどに着目しつつ、セキュリティ対策として導入しやすい認証方式を見つけましょう。
テンキー式
テンキー式は、解錠時に暗証番号を入力するタイプです。鍵を用意する必要がなく、比較的安価で導入できます。デメリットは、暗証番号が漏洩すると、誰でも解錠できてしまう点です。セキュリティ対策として、定期的に番号を変更する必要があるでしょう。
また、入退室記録の履歴は残せません。入退室者の特定や滞在時間をチェックしたい場合は、ほかの導入方法を選びましょう。さらに、導入時には配線工事と設置工事が必要です。設置場所が工事可能かどうかをチェックしましょう。
ICカード式
ICカード式は、ICチップ付きのカードを認証リーダーにかざして解錠するタイプです。入退室者の記録を残せるタイプもあります。入退室者の履歴を確認できる製品は、履歴が残らない製品よりもコストが高い点が特徴です。
また、ICカードは紛失や盗難の可能性があるため注意しましょう。紛失などの場合、カードの停止や再発行の必要があります。その手続きや手間に時間がかかる点は、デメリットと言えるでしょう。
スマートフォン式
スマートフォン式は、専用アプリをインストールしたスマートフォンを使用します。解錠する際、認証リーダーにスマートフォンをかざすタイプです。“鍵”として、個人が保有しているスマートフォンを利用するため、解錠用のカードを用意する手間がかかりません。
また、スマートフォン式の製品の多くは、定額料金を支払って使用するサブスクリプション方式です。工事不要で利用できる後付けタイプと、扉に穴を開けるなどの工事が必要なタイプに分かれます。
生体認証式(バイオメトリクス)
生体認証式は、解錠時に体の一部を利用するタイプです。以下のような部位を“鍵”として使用できます。
- 指紋
- 指静脈
- 手のひら静脈
- 手の甲静脈
- 顔
認証に個人の体を使うため、本人以外では解錠できない点がメリットです。他人による「なりすまし」などのリスクがありません。そのため、重要なデータが保管されている部屋など、高いセキュリティが必要な場所に適しています。しかし、高いセキュリティを実現できる反面、導入コストが高くなってしまう特徴があります。
カスタマイズ性に優れたアートの入退室管理システム「X-LINE」
株式会社アートの入退室管理システム「X-LINE」は、セキュリティ機能や認証リーダーの種類が豊富です。必要なセキュリティレベルに合わせて、機能をカスタマイズして利用できます。そのため、さまざまなニーズに対応できる製品です。
また、サポートセンターや保守サービスによるサポート体制が充実し、導入後のトラブルにも柔軟に対応できます。ここでは、「X-LINE」の便利な機能や認証リーダーの種類などの特徴をご紹介します。
さまざまな機能のカスタマイズが可能
「X-LINE」の機能には、2名同時認証やマルチ認証のように、セキュリティを簡単に強化できる機能が標準搭載されています。例えば、マルチ認証を利用すると、入室側と退室側で異なる認証方式を利用できます。さらに、一つの扉にテンキー式やカード式など、別々の認証方式を組み合わせての設定も可能です。
また、認証を必要とする時間を設定できるタイムスケジュール機能や、消し忘れを防ぐ照明・空調連動などの機能も標準搭載されています。
認証リーダーのラインナップが豊富
「X-LINE」の認証リーダーは、ラインナップが豊富です。さまざまな規模の施設で、使用シーンに合わせた認証方式を選択できます。例えば、指紋や顔を使った生体認証と、監視カメラとの連携で高いセキュリティの実現が可能です。
また、通勤や通学で利用する交通系ICカードが使える点、監視カメラを利用した車両ナンバー認証ができる点も特徴的です。普段から使っているものを鍵として利用できるため、カード発行などの手間がなくなります。
ニーズを叶える製品を選ぶためには比較ポイントを押さえよう
入退室管理システムを導入する際、どの製品を選ぶかは導入目的によって変わります。まずは導入目的を明確にしましょう。次に、必要なセキュリティレベルや機能をもとに、製品を比較するとスムーズな製品選びが可能です。
また、製品を比較する際には、工事の有無やコストパフォーマンス、サポート体制などの比較ポイントをチェックしましょう。ポイントごとにチェックしていくと、総合的にニーズを満たす製品へたどり着きます。ポイントを押さえて、必要な機能を備えた製品を探しましょう。
Q&A
Q.運用中に不明な点があれば、いつでも相談できますか?
A.株式会社アートでは、フリーコールで問い合わせ可能なサポートセンターを完備しております。また、24時間365日対応の保守サービスも有償でご用意しております。
Q.1つの場所に生体認証とカード認証を設置できますか?
A.「X-LINE」のマルチ認証機能では、1つのゲートに異なる認証方式を設置可能です。また、入室側と退室側で異なる認証方式を設定できます。
アートの入退室管理システム「X-LINE」
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ポイント1
2名同時認証やマルチ認証など、さまざまな機能のカスタマイズが可能
ポイント2
交通系ICカードが使えるほか、テンキーや顔認証や指紋認証などをはじめとした認証リーダーのラインナップが豊富