大学向けの入退室管理システムとは?導入のメリットとおすすめ機能
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入退室管理システム
- 2022.11.11
CONTENTS この記事でわかること
大学は出入りする人物や部屋が多く、入退室者を管理しにくい場所だといえます。そのため、情報漏洩や盗難、不法侵入などに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。入退室管理システムを導入すると、効率的に入退室者の管理ができるようになり、セキュリティ対策が可能です。
そこで本記事では、大学におすすめの入退室管理システムについてポイントをご紹介します。また、大学に入退室管理システムを導入するメリットと、セキュリティ強化に役立つ機能についても解説します。
大学に入退室管理システムを導入する必要性とは?
大学は教員や学生の個人情報、研究データのような機密情報など、守らなければならない情報で溢れています。しかし、大学はさまざまな人物の出入りが多く、情報漏洩や盗難リスクが高い場所です。鍵の盗難や紛失、貸し借りなどで不正利用が横行してしまう危険性もあります。
そこで、大学のセキュリティ対策におすすめなのが入退室管理システムの導入です。入退室管理システムは入退室の記録を残したり、入退室できる人物を制限したりできるため、セキュリティ対策に役立ちます。また、パソコン上で複数の場所を一括管理できるので、入退室の管理が楽になる点もメリットです。
大学に入退室管理システムを導入するメリット
入退室管理システムは、多くの人物が行き交う場所で活躍するシステムです。入退室を管理したい部屋が多い大学では、セキュリティ対策の効率化に役立ちます。また、学生の人数が多く、一人一人の入退室状況の把握が難しい場合も、入退室管理システムを導入すると管理しやすくなる点がポイントです。
ここでは、大学に入退室管理システムを導入するメリットを4つご紹介します。大学のセキュリティ対策に焦点を当て、メリットについて見ていきましょう。
複数の場所を一括管理できる
大学には学部棟入口や教授室などがあり、管理すべきものが多い場所です。しかし一つ一つの場所の管理には手間がかかりすぎるため、入退室管理をシステム化した方が管理しやすく、安全性が高くなります。
入退室管理システムでは、管理ソフトウェアを使った一括管理が可能です。部屋ごとの入退室記録を一目でチェックでき、管理の手間が簡略化されます。また、必要なセキュリティレベルに合わせ、部屋ごとに設置する認証リーダーの種類を選択できます。さまざまな認証方法を用いながら、セキュリティの底上げが可能です。
入退室者の記録を残せる
入退室管理システムでは入退室者を記録できるため、「いつ・誰が・どこで」入退室したのかがわかります。履歴が残るタイプのシステムを導入すると、記録を遡って入退室者をチェックできます。これにより、外部からの侵入だけでなく、内部不正の監視も可能です。
例えば、大学は学生の数が多く、試験問題や備品などの盗難リスクがあります。そのため、外部だけでなく、内部の入退室者の管理が必要です。入退室管理システムでは、仮に盗難などがあった場合でも、入退室者の割り出しが容易です。
鍵を管理する手間が減る
入退室管理システムを導入すると、従来の鍵は不要になります。合鍵を作られてしまうリスクや、紛失した鍵の再発行手続きなどがなくなるため、鍵を管理する手間が省略されます。
例えば、研究室などの鍵を利用者同士で使い回している場合、貸し借りの際に紛失するリスクがあるのではないでしょうか。個人所有のICカードやスマートフォンなどを認証に使用すると、使い回しや貸し借りをする必要がなくなります。
また、鍵は管理する担当者や警備員が必要な場合があるため、システム導入後は担当者の負担を軽減できる点もメリットです。
人件費などのセキュリティコストが削減できる
入退室管理システム導入後は、大学のセキュリティコストを削減できます。例えば、警備員を配置するための人件費の削減が可能です。大学の警備員は、主に施設の見回りや夜間の巡回、鍵の貸出管理などの業務をおこなっています。
システム導入後は、警備員を配置する場所を減らしたり、警備員が担当する鍵の管理などの仕事を省いたりできます。入退室管理システムは、警備員の負担軽減とセキュリティ強化を同時に叶えられるシステムです。
入退室管理システムの認証方法と特徴
入退室管理システムでは、解錠時にさまざまな認証方法を使用します。認証方法を選ぶ際は、どのようなセキュリティレベルに設定するか、また使いやすさなどを参考にするとよいでしょう。
入退室管理システムには、以下の4つの認証方法があります。
- テンキー式
- ICカード式
- スマートフォン式
- バイオメトリクス式(生体認証)
それぞれの特徴を見ていきましょう。
テンキー式
テンキー式は、設定されている暗証番号を入力して解錠する認証方法です。0〜9の番号を組み合わせて使用します。番号を打ち込むだけで解錠できるため、物理的な鍵が不要です。
ほかの認証方法と比較すると、導入費用を抑えられます。しかし、入退室の記録は残せないため、入退室者の履歴を管理したい場合には不向きです。
また、暗証番号を知られてしまうと、誰でも解錠できる点がデメリットです。セキュリティを強化したい場合は、定期的に暗証番号を変更して対策する必要があります。
ICカード式
ICカード式は、ICチップが搭載されたカードをリーダーにかざして解錠する認証方法です。例えば、学生証や交通系ICカードなどを利用できます。また、誰が入退室したかを記録し、履歴を残せる認証方法でもあります。
デメリットは、個人がカードの管理をしなければならない点です。紛失してしまった場合や、盗難にあってしまった場合には再発行の手間がかかります。また、ICカードを盗まれてしまうと、不正な入退室が簡単にできてしまうため注意が必要です。
スマートフォン式
スマートフォン式は、専用のアプリをインストールしたスマートフォンを、認証リーダーにかざして解錠する認証方法です。解錠時はICカードと同じように使用しますが、カード発行などの手間を省けます。また、ICカードよりも紛失や盗難のリスクが少ない点がメリットと言えるでしょう。
ただし、アプリをインストールしたスマートフォンを使用している点に注意が必要です。スマートフォンのバッテリーが切れた状態では、入退室ができなくなるためです。そのため、バッテリー残量に気をつけながら使用する必要があります。
バイオメトリクス式(生体認証)
バイオメトリクス式は、体の一部を鍵として使い解錠する認証方法です。認証に使用する部位には、以下のようなものがあります。
- 指紋
- 指静脈
- 手のひら静脈
- 手の甲静脈
- 顔
バイオメトリクス式の特徴は、本人の身体を認識して解錠するため、高いセキュリティレベルを実現できる点です。特にセキュリティの強化は必要な場所で活躍します。重要なデータがある場所や、特定の人物以外の入室を禁止したい場所に適した認証方法です。しかし、導入費用が高くなりやすい認証方法でもあります。
大学向け!入退室管理システムのおすすめ機能
入退室管理システムは、外部のシステムと連携したり、細かな設定ができたり、使用シーンに合わせて利用できます。入退室の管理や記録をするだけでなく、より高度なセキュリティの構築が可能です。
ここでは、大学のセキュリティレベルを高めるために便利な機能を2つ紹介します。セキュリティ機能の組み合わせや、外部のシステムとの連携で、セキュリティ対策の強化を目指せます。
アクセスレベルの設定
入退室管理システムのセキュリティ機能では、アクセスレベルを設定できます。アクセスレベルの設定は、入退室が可能な人物を限定しておきたい場所で役に立ちます。例えば、研究室などで特定の教員や学生のみに入室を許可したい場合には、許可されていない人物が入室できなくなる設定が有効です。
重要なデータがある場所や、関係者以外の入退室を禁止したい場所がある場合は、細かくアクセス権限を設定できる製品を選ぶと安心です。
監視カメラと連携可能
入退室管理システムは、監視カメラのような外部のシステムと連携して利用できます。監視カメラと連携した利用では、映像で入退室者のチェックが可能です。不正な入退室を防ぎ、より高いセキュリティレベルを実現できます。
例えば、監視カメラと連携しておくと共連れを防止できます。共連れは、認証された方に続いて扉を通ってしまうものです。共連れが心配な場合には、認証方法と組み合わせて監視カメラと連携した防止策を取ると安全です。
アートの入退室管理システム「X-LINE」
株式会社アートの入退室管理システム「X-LINE」は、多彩な認証リーダーとセキュリティ機能を備えています。カスタマイズ性が高く、さまざまなシステムを組み合わせて利用できる製品です。オフィスから大学まで、さまざまな規模の施設での入退室管理が可能です。
また、管理ソフトウェアを使った簡単なパソコン操作で、扉の管理や報告書の作成、認証用カードの登録などがおこなえます。シンプルで使いやすい「X-LINE」の特徴を見ていきましょう。
「X-LINE」の特徴!交通系ICカードが使える
「X-LINE」の特徴的な機能は、2名同時認証、生体認証(バイオメトリクス)、マルチ認証などです。さらに、タイムスケジュール設定や動線管理のように、認証する時間帯や入室する扉の順序を設定できる機能も標準搭載しています。
また、交通系ICカードや顔認証、車両ナンバー認証などの最新の認証方法を採用しています。例えば、学生などが通学で普段から使用している交通系ICカードを、そのまま利用できるのがポイントです。
大学のセキュリティ強化に入退室管理システムを
大学はさまざまな人物が出入りするため、情報漏洩対策が必要な場所です。入退室管理システムを大学に導入すると、複数の場所を一括管理でき、セキュリティ強化につながります。また、従来のような鍵の管理が不要になり、人件費などのセキュリティコストが削減できる点もメリットです。
入退室管理システムは、認証方法やセキュリティ機能の組み合わせで、より高いセキュリティレベルを実現できます。大学に適したシステムを導入し、業務の効率化とセキュリティ向上を目指しましょう。
Q&A
Q.「X-LINE」のマルチ認証はどんなものですか?
A.株式会社アートが提供する「X-LINE」は、1つの扉にICカード、テンキー、生体認証などの複数の認証方法を設定可能です。また、入室と退室で異なる認証方法も設定できます。
Q.生体認証では体のどの部分を使いますか?
A.生体認証では以下の部分を使用できます。
- 指紋
- 指静脈
- 手のひら静脈
- 手の甲静脈
- 顔
手を触れずに認証したい場合は顔認証を選ぶなど、使用シーンによって選択可能です。