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【事例紹介】こんな所でも使われている?顔認証システムの導入事例

  • 【事例紹介】こんな所でも使われている?顔認証システムの導入事例

    顔認証システム

  • 2023.07.4

新型コロナウィルスの影響による移動制限が解除され、海外からの旅行客を含めて人の動きが活発になっています。人の動きが増えればそれだけトラブルも増える可能性があり、防犯対策に頭を抱える方も少なくないでしょう。

対策の1つとして顔認証によるセキュリティ対策が注目を浴びています。本記事ではさまざまなシチュエーションに対して、顔認証がセキュリティ対策以外にどのように効果が期待できるか、導入事例を紹介します。

顔認証とは?

顔認証は、人の目、鼻、口などの位置や、顔の輪郭や大きさなどをもとに照合を行う仕組みです。最近では、顔認証機能付きのスマートフォンもあり、身近なものになっています。防犯カメラやWebカメラなどの一般的なカメラを用いて認証が可能なため、専用装置が無くても設置可能です。

さらに、非接触・非拘束で撮影できるため、利用者に気づかれず認証できます。また、目視確認との併用も可能なため、高い不正抑止効果が期待できるでしょう。

顔認証の導入事例9選

ここからは、顔認証技術の効果が期待できる9つの分野に関して、事例形式で紹介します。

  • 製造業などの工場・倉庫
  • 金融機関
  • 住まい
  • 小売店
  • 公共交通機関
  • 医療施設
  • 学校・教育機関
  • ホテルや旅館
  • 飲食店・接客サービス

顔認証技術がどのような課題を解決するかを理解し、今後の検討や導入の参考にしてください。

導入事例1.製造業などの工場・倉庫

製造業などの工場や倉庫では、顔認証システムの導入によって、より確実に在庫管理ができるでしょう。顔認証によって材料や半製品などがある場所の入退室を管理することで、入室する権限のない者の侵入を防ぎ、棚卸の際など在庫数のずれを無くせます。

入退室管理をICカードで行っている場合は、カードを渡したり盗んだりすることでなりすましができるため、本人以外の入室も許してしまいます。そこで、なりすましができない顔認証の導入によって、より確実な在庫管理が可能となるでしょう。

また、顔認証は工場や倉庫にある機械との連携も可能です。資格や権限を持つ者だけが操作できるよう制御し、機械の不正使用やそれに伴う思わぬ事故を防止できるでしょう。

導入事例2.金融機関

銀行や証券会社などで本人確認が必要となる場合、顔認証システムの導入により短期間で手続きを終えられるでしょう。顔写真付きの身分証明書とスマホなどのカメラで撮影した写真とを、インターネットを使って顔認証システムで照らし合わせれば、免許証をコピーして郵送する手間が省け、ほぼリアルタイムで本人確認が可能です。

また、免許証などをコピーした印刷物の解像度が悪い場合には、再送を依頼するなどしてさらなる手間がかかります。しかし、顔認証システムではその場でやり直しが可能であるため、本人確認までの時間を大幅に短縮できるのです。

導入事例3.住まい

近年では、駅前などの便利な場所を中心に、タワーマンションなど戸数の多い住まいが増加しています。入居者も多く、見知らぬ人の入退室に不安を感じる住民も少なくないでしょう。

オートロックを採用したエントランスを構えていても、鍵やカードで解錠できる場合は、なりすましができたり誰かが空けた隙に入室できたりします。しかし、顔認証システムであれば、一人ひとりを確認できるため、なりすましやついでの入室を防げます。

また、学習効果機能付きの顔認証システムであれば、家族が外出または帰宅した際に自動的に学習して警備を開始したり、許可のない人物と判断した場合に警告を行ったりすることも可能です。

このように、顔認証は住まいにおいても高い効果が期待できるでしょう。

導入事例4.小売店

小売店では、混雑する時間帯になると長蛇の列ができてしまうでしょう。列が長くなるほど顧客を待たせてしまい、クレームに繋がったり急いでレジ対応をして誤った金額を請求したりとトラブルが起きやすくなります。

そこで、顔認証システムとキャッシュレス決済を組み合わせれば、レジを通さずに会計が可能です。レジを通さないため、会計時の長蛇の列が解消され顧客満足度向上が見込めるでしょう。加えて、レジが不要になるので、レジ係を置く人件費の削減につながります。

さらに、顧客管理と結び付ければ、顧客の行動パターンを収集し店舗設計の改善や商品陳列などに活用可能です。逆に、万引き犯を登録しておけば、入店時などにアラームを出すなどして対処できます。

導入事例5.公共交通機関

駅の改札口では、通過する際にICカードやスマホがうまく認識されなかったり取り出せなかったりなど、スムーズに進めないケースがあります。

そこで、顔認証を導入すれば、ICカードやスマホを取り出す必要がなくスムーズに通過できるようになります。また、顔写真などで顧客情報として登録できるため、駅での迷惑行為などの情報を紐づけ、入場時に警戒する運用も可能です。

2023年3月に開業した大阪駅のうめきたエリアでは、未来型「顔認証改札機」が登場し、実証実験が行われています。現段階では、帽子やサングラスなどで顔の上部が隠れていると認識されない仕組みとなっているものの、マスクをしたままでも認識されるためスムーズな通過が期待できるでしょう。

導入事例6.医療施設

病院や老人ホームなどの医療・介護施設では、入院患者や施設入居者が無断で病院を離れてしまう場合があります。看護師や介護職員が見ていない隙に抜け出すため、気づいた時には遠くに行ってしまうケースもあり、見つけるにはかなりの労力がかかるでしょう。

そこで、顔認証システムを導入すれば、病院や老人ホームから抜けだした際に、患者や入居者の顔を認識し警告を出せます。リアルタイムでの抜け出しを検知できるため、即座に声掛けが可能です。また、録画機能を活用して捜索できるため、すぐに対応できない場合でも見つけやすくなります。

さらに、電子カルテと連携させることで、患者を取り違えて薬や施術を間違える事故も防止できます。

導入事例7.学校・教育機関

他者が本人に代わって授業に出席する、いわゆる”代返(だいへん)”など、授業の出席管理に頭を悩ませている教師や講師は少なくないでしょう。公平な教育機会を提供するには、代返やなりすましを許さずに、正当な評価をしなければなりません。

顔認証システムは、リアルタイムで授業に参加している生徒の確認が可能です。代返やなりすましができないのはもちろん、授業途中の抜け出しにも対応できます。授業開始時の出席確認が不要になるため、教員側の負担も減り、その分授業に集中できるでしょう。

また、表情の変化などを分析すれば、体調の変化やメンタルの状況、疲れて居眠りしているなどの異変をキャッチできるため、早めに生徒の健康にアプローチできるメリットもあります。

導入事例8.ホテルや旅館

ホテルや旅館のフロントでは、混雑時や深夜帯の対応に追われるケースがあります。混雑時には長蛇の列ができ顧客を長時間待たせてしまうほか、深夜帯には利用客の出入りを確認するため、無人にするわけにはいきません。

顔認証を導入すれば、アプリで事前に登録することで自動チェックインが可能です。混雑時でも短時間でチェックインができるため、顧客の待ち時間を大幅に削減できます。また、深夜であってもフロントに人を置く必要はありません。

このほか、自室に利用予定でない人を招き入れる不正利用の防止も期待できます。

導入事例9.飲食店・接客サービス

飲食店や接客サービスの課題として、人手不足があげられます。時給を高くしても人が集まらないと頭を抱えているオーナーも少なくないでしょう。

顔認証システムを導入すれば、座席にある端末でオーダーを受けたりスムーズに決済したりできます。そのため、会計などの手間が減りリソースを別に使えるようになります。

また、顧客管理システムと連携すれば、性別や年代などで注文を分析し、今後の店舗運営に活かせる情報取得が可能です。オーダーをとる場合にも、顧客情報をもとにおすすめ情報を提供するなどして、顧客に寄りそった店舗運営の助けとなるでしょう。

今後の顔認証の可能性

さまざまなシチュエーションで便利に利用できる顔認証は、費用面や精度面で課題があります。しかし、今後も技術の進歩が期待されており、現状のデメリットは年々解消されていくでしょう。ここでは、今後の可能性についてまとめます。

1.認証精度・速度の向上

帽子やサングラスをしていると認証されないといった認証精度や、大人数の分析に対応した認証速度など、顔認証はさらなる改善が必要な面もあります。しかし、犯罪捜査や大人数が利用する空港での利用も進んでいるため、今後も顔認証技術への投資は続くでしょう。

実際に、顔から抽出する特徴を増やして、顔の向きや明るさに左右されない分析技術や、短時間で多くの人数を分析するための認証速度の向上、さらに、近年ではAIによる認証システムも登場し、さらなる技術開発が進められています。

2.認証装置の小型化

スマートフォンでの顔認証に代表されるように、小型な機器でも顔認証が利用される場面が増えています。小型化が進めば、より多くの場面で情報取得や機能提供が可能です。

身のまわりのさまざまな物に顔認証機能が組み込めれば、より多くの場面で個人の特定が可能となるでしょう。個人情報保護との兼ね合いが懸念されるものの、ルールに基づいた運用により、セキュリティ向上などが期待できます。

3.他システムとの連携

顧客管理システム、勤怠管理システム、入退室管理システムなど、今後も他システムとの連携が進むと考えられます。セキュリティ対策のみならず、顧客満足度向上や売上の向上など、ビジネスやプライベートのあらゆるシーンで顔認証が欠かせない時代になっていくでしょう。

多方面で導入されている顔認証で効率アップを狙いましょう!

セキュリティ対策のみならず、さまざまな場面で顔認証の可能性を感じていただけたのではないでしょうか。

顔認証技術により解決できる課題は多く、セキュリティのみならず、店舗や病院運営などさまざまな分野で期待されています。今後さらに技術開発が進めば、費用面や技術面の課題も少なくなるでしょう。

アートが手掛けるセキュリティブランド「ZENESQUE(ゼネスク)」では、業界トップクラスの認証精度を誇るAI顔認証システム「ゼネスキャンパーソン」をご用意しておりますので、ぜひご確認ください。

Q&A

Q:顔認証はどのような場所で導入されていますか?

A:公共交通機関や医療施設、金融機関や飲食店など、さまざまな場所で顔認証が導入されています。顔認証を活用できる場面は多く、多くの課題を解決できる可能性を秘めています。

Q:顔認証と他システムとの連携は可能ですか?

A:可能です。例えば、顧客管理システムと連携させれば顧客の好みに合わせた提案が可能となり顧客満足度の向上につながります。また、出欠管理システムと連携させれば、教育機関での代返やなりすまし対策に活用できます。

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