SECURITY MEDIA
SECURITY MEDIA

セキュリティメディア

安心・安全な社会に向けてセキュリティに関する情報を発信

空き巣が嫌がる家の特徴は?一軒家の防犯性を高める対策を解説

  • 空き巣が嫌がる家の特徴は?一軒家の防犯性を高める対策を解説

    ホームセキュリティ

  • 2023.12.12

一軒家は空き巣のターゲットになりやすいと聞き、不安を感じる方もいるでしょう。実際、マンションに比べて一軒家は空き巣に狙われやすいといえます。しかし、危険性を下げるための対策も可能です。

今回の記事では、一軒家の空き巣被害の状況や、空き巣が嫌がる家について解説します。具体的な防犯対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

一軒家は狙われやすい!空き巣被害の発生状況・事例

まずは、一軒家における空き巣の発生状況や被害事例などを紹介します。警察庁「住まいる防犯110番」に掲載されたデータを参考に、詳細を見ていきましょう。

空き巣の発生状況

空き巣は、留守宅に侵入して窃盗を行う犯罪です。空き巣を含めた住宅対象の侵入窃盗犯罪は2003年から減少傾向にあり、2022年まで連続して減少しています。一日当たりの発生件数は約43件です。

2022年における侵入窃盗犯罪のなかでは、空き巣被害が最も多く全体の1/3です。なかでも、一軒家の被害は全体の33%になります。一軒家がターゲットになりやすいことがわかります。

空き巣が発生しやすい時間帯

空き巣被害が多い時間帯は10時~22時で、一般的に家が無人になりやすい時間が狙われます。細かな時間帯別の発生件数は、年によってばらつきがあります。夕方以降、買い物や子どもの送迎で不在になりやすい時間帯が狙われた年もありました。短時間でも被害に遭うため、施錠を忘れないようにしましょう

被害事例

空き巣の被害事例を見ると、侵入経路として多いのが「窓」です。ほかに「無締まり」「ガラス破り」があります。2階のベランダや、4階以上のマンションの無締まりを狙う空き巣もいるため、油断はできません。雨樋や配管を使って登るほか、電柱・樹木・ガレージを足場にして乗り移るケースもあります

空き巣が嫌がる家に共通する特徴

ここでは、空き巣に敬遠されターゲットになりにくい家の共通点を5つ解説します。

1.防犯対策がわかりやすい

パッと見てわかるくらい防犯性が高い設備を導入している家は、空き巣に避けられます。防犯意識の高さをアピールできる設備としては、次のようなものがあります。

  • 窓の格子・目隠しルーバーなど
  • 二重窓
  • センサーライト

また、セキュリティ会社と契約していると、異常があれば警備員がかけつける場合もあるため、空き巣にとっては脅威といえます。

窓の格子・目隠しルーバーなど

窓の防犯がしっかりしている家は、侵入しにくいため空き巣に敬遠されます。そのため、窓に格子や目隠しルーバーなどを設置すると効果的です。近年ではデザイン・色の選択肢が豊富で、家の雰囲気を壊さない製品もあります。

二重窓

二重窓は断熱・防音効果だけでなく、施錠も二重になるため防犯効果も期待できます。ガラスを2枚割らなければ侵入できないため、時間がかかります。見るからに侵入しにくく、防犯意識の高さも感じさせるでしょう。

センサーライト

センサーライトは人が近づくと点灯するため、空き巣が嫌がる設備です。玄関やカーポートに設置すると効果的です。明るくなると人目につきやすくなるため、犯行を諦める可能性があります。

2.侵入に時間がかかりそう

空き巣は犯行を人に気づかれるわけにはいかないため、侵入に5分以上時間がかかりそうな家は除外するといわれています。見るからに新しく難易度の高そうな設備にすると、下見の段階で候補から外す可能性が高いでしょう。

玄関ドアのダブルロック

ダブルロックがついた玄関ドアは、こじ開けるのに時間がかかります。一目見て防犯意識の高さがうかがえる設備でもあります。

ドアの内側に取り付ける補助錠もありますが、外側から見える鍵の方が防犯対策としては効果的です。

3.死角になる場所がない

空き巣は人に見られない場所で作業をしたいため、身を隠す場所がない見通しのよい家は敬遠します。オープン外構で道路から敷地内が見渡せるような家は、下見の段階で候補から外す可能性があります。

4.いつも誰かが家にいる

空き巣は留守宅をターゲットにして侵入するため、常に誰かが在宅している家は諦める可能性が高いです。下見の段階で、洗濯物が干したままか、郵便物が溜まっているかといった点で、不在にしがちな家かどうかを判断しています。

反対に、常に誰かがいる家だと判断されれば、候補から外されるといわれています。

5.犬を飼っている

知らない人間が近づくと吠える犬の存在も、空き巣は嫌がります。犬の鳴き声は人目を引いてしまうほか、噛まれる可能性もあるからです。ただし、温和な性格で吠えない犬の場合は、空き巣対策には効果が低いといえるでしょう。

空き巣に狙われやすい家に共通する特徴

次に、空き巣のターゲットになりやすい家について解説します。ポイントを理解すれば、必要な対策もみえてくるでしょう。

1.防犯対策をしていない

玄関の鍵が1つだけ、もしくは設備が古いままの家は、防犯意識が低いとみなされます。また、防犯カメラやセンサーライトなど、防犯グッズを設置していない家も同様です。空き巣が好む、いかにも侵入しやすそうな家だと判断されます

2.人目につきにくい

家のまわりを高い塀や生垣で囲ってあり、道路から家の様子が見えにくい家も空き巣に好まれます。空き巣は人目を気にする必要なく、鍵の解錠や窓の破壊ができるからです。同じ理由で、人通りの少ない場所に建つ家も危険です。

3.周辺がにぎやか

空き巣が侵入しようとすると、少なからず音が出ます。家の周辺がにぎやかな場所だと、音が目立たないため気づかれにくくなります。繁華街が近い・工事をしている・線路や道路が近い場所は注意が必要です。

また、こうした地域は騒音対策として二重窓にしている家もあり、近所の異変に気づかない可能性も高いです。

4.留守だとわかる

洗濯物が干したまま、郵便受けに郵便物が溜まったまま、家のまわりが荒れているといった特徴から、留守にしやすい家だと判断されます。住人と鉢合わせる可能性も低いため、空き巣は家の中をゆっくり物色する時間も取れてしまいます。

マンションは空き巣が嫌がる家の条件を満たしている

物件にもよりますが、マンションは一軒家に比べてセキュリティがしっかりしている可能性が高いです。オートロックや防犯カメラなど、マンションの防犯対策はすぐにわかるため、空き巣は敬遠するともいわれています。エントランスや廊下に防犯カメラが設置されていれば、姿を記録されたくない空き巣は犯行を諦めるでしょう。

また、マンションに比べて一軒家は進入路となる開口部が多いのも、空き巣のターゲットにされやすい理由です。加えて一軒家は自分自身で防犯対策を行う必要があり、マンションに比べて対策が不十分な場合も少なくありません。

一軒家で空き巣が嫌がる家にするための7つの対策

空き巣に狙われやすい一軒家でも、しっかりと対策をとれば被害に遭いにくくなります。ここでは、空き巣が嫌がる家にするための対策を7つ紹介します。手軽に取り入れられる対策もあるため、ぜひ参考にしてください。

対策1.鍵を強化する

鍵の数を増やしたり、複雑な製品に交換したりして、簡単に解錠できないよう強化しましょう。玄関だけでなく、窓の鍵も検討してください。

後から追加できる補助錠のなかには、工事不要なタイプもあります。防犯意識の高さをアピールするには、玄関の外側に設置するタイプがおすすめです。さらに、鍵付きの門扉、ダイヤルロック付きの防犯窓鍵への交換も効果的です。

対策2.防犯フィルムを貼る

窓からの侵入を防ぐには、防犯フィルムが効果的です。窓ガラスに貼ると、ガラスの破損を妨げるため侵入しづらくなるからです。また、災害時のガラス飛散防止にもなります。

浴室・トイレなど、換気のために開けておきたい窓には、面格子の設置が向いています。

対策3.防犯ガラスにする

防犯フィルムのほか、防犯ガラスへの交換も同様の効果があります。ガラスそのものが割れにくくなっているため、破壊しようとしてもヒビが入るだけの製品もあります。災害時の安全対策としても有効です。

対策4.防犯カメラを設置する

防犯カメラは、存在そのものが空き巣に嫌がられる設備です。家のまわりに死角がある場合、防犯カメラの設置が効果的です。

ただし、防犯カメラの映像に近隣の住宅が映り込まないよう、設置場所・撮影角度には配慮が必要になります。

対策5.センサーライトを設置する

人が近づくと自動で点灯するセンサーライトも、空き巣が嫌がる設備です。ライトが光ると人目を引いて目立つため、空き巣は犯行を諦める可能性があります。また、タイマー式で点灯するライトは、留守を悟られにくくする効果があります。

対策6.防犯砂利を敷く

砂利の上を歩くと音が鳴るため、家のまわりに敷くと防犯効果があります。砂利には複数種類があり、空き巣対策には特に音が出やすい「防犯砂利」が向いています。色・サイズ・素材が選べるため、家の外観を損なう心配はないでしょう。

対策7.セキュリティ会社と契約する

セキュリティ会社と契約し、センサーを設置したり、ステッカーを貼ったりすると、空き巣を遠ざける効果があります。会社によって、家族以外が家に入るとアラームが鳴る、異常があれば警備員が駆けつけるなど、さまざまなサービスがあります。

空き巣が嫌がる家にするための4つの習慣

空き巣が嫌がる家にするには、日常の生活習慣も大切です。ここでは、具体的な行動を解説します。

習慣1.玄関・窓の鍵はこまめにかける

近所に出かけるだけでも、こまめに鍵をかけるようにしましょう。浴室・トイレ・2階の窓も要注意です。短時間のみの侵入で物品を盗まれていなくても、家においてある鍵が盗まれて合鍵を作られるケースがあります。どれほど防犯対策をしても、鍵を開けて侵入されては意味がありません。

同様に、合鍵を家の外に隠すと空き巣に盗まれる可能性があるため、場所には十分注意してください。

習慣2.庭・家周辺の手入れをする

庭や家のまわりが片づいていると「しっかりした人が住んでいる」といった印象を与え、空き巣に敬遠される可能性があります。雑草がそのままになっていたり、玄関まわりが荒れたりしている家は、適当な暮らしをしていて防犯意識も低いと判断されます。もしくは、長期間不在にしていると悟られてしまうでしょう。

家のまわりに置いてある物を踏み台にして侵入されるケースもあります。不要なものは片付けましょう。

習慣3.郵便物を溜めない

郵便受けから郵便物や新聞がはみ出していると、長く不在にしていると悟られてしまいます。郵便受けの中身はこまめにチェックしましょう。

長く不在にするときは、郵便局の一時預かりサービスや転送サービスなどを利用する方法もあります。大容量の郵便受けに交換するのも効果的です。

習慣4.近所の人と良好な関係を築く

近所に住む人と交流があると、家になにかあった時に連絡をもらえたり、知らない人が家に入ろうとしたら声をかけてもらえたりなどのメリットがあります。空き巣が近所の人に声をかけられ、侵入を諦めたケースもあります

一軒家でも万全なセキュリティ対策で空き巣が嫌がる家にしよう

マンションに比べると、空き巣の被害に遭いやすいのが一軒家です。空き巣が嫌がる家の特徴を参考に、必要な防犯対策を検討しましょう。日常的な生活習慣の見直しも効果があります。

留守時の対策として防犯カメラなどの設置を考えている場合は、メーカーに相談するのも方法の1つです。環境・条件・目的に合わせて、最適な製品を提案してもらえるでしょう。

なお、アートでは、多彩なセキュリティ機能と高い連動性を備えた施設向け入退室管理システム「X-LINE」をはじめ、さまざまなセキュリティソリューションをご用意しております。

Q&A

Q.空き巣が嫌がる家の特徴にはどのようなものがありますか?

A.防犯対策がわかりやすく侵入に時間がかかりそうな家や、死角になる場所がなく、いつも誰かがいる家も敬遠されます。また、知らない人に吠える犬も空き巣が嫌がる要因です。

Q.空き巣被害に遭わないために、どのような防犯対策がありますか?

A.鍵を複雑なものに交換したり、防犯ガラスへ交換したりすると、侵入に時間がかかるため空き巣が嫌がる家になるでしょう。防犯カメラ・センサーライト・防犯砂利・セキュリティ会社との契約も効果的です。

アートの入退室管理システム「X-LINE」

  • ポイント1

    異なる認証方式を組み合わせたマルチ認証

    ポイント2

    FeliCa・MIFAREⓇに対応したリーダー

    ポイント3

    共連れ検出や2名同時認証などセキュリティ機能も充実

製品の詳細はこちら 

SHARE

関連する記事⼀覧