顔認証システムは老人ホームでの見守りに最適!導入メリットをご紹介
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顔認証システム
- 2023.04.4
CONTENTS この記事でわかること
近年、老人ホームなどの福祉施設では人材不足が叫ばれており、人材リソース確保のため、業務のシステム化が進んでいます。例えば、顔認証システムの導入です。老人ホームでは入居者の徘徊により行方不明者が出るケースがあります。そこで徘徊対策として、顔認証システムが利用されています。
しかし、顔認証システムの仕組みや老人ホームでの利用イメージがつかめない方もいらっしゃるでしょう。そこで本記事では、顔認証システムを老人ホームに導入するメリットを詳しく解説します。また、顔認証システムを導入する際の注意点もご紹介します。
顔認証システムとは
顔認証システムは生体認証の一つで、目・鼻・口などの顔のパーツをデータ化し、“鍵”として利用できる認証システムです。事前に登録した顔のデータと、カメラに映ったデータを照合して認証する仕組みになっています。カメラに顔をかざすだけで認証できるのが特徴です。
また、物理的な鍵を持ち歩く必要がなく、パスワードを覚える必要もないため、ストレスなくスムーズに利用できる点もメリットです。鍵の紛失や盗難などの心配もありません。そのため、顔認証システムは従来の鍵よりも簡単に利用でき、セキュリティ対策として効果的なシステムだと言えます。
建物のセキュリティを強化できる
顔認証システムでは個人の顔を使用します。そのため、他人が本人になりすまして認証する不正利用を防止できるのがメリットです。また、顔認証システムの認証精度は年々進歩しており、画像や映像を使った不正認証に対応している製品もあります。
そのため、顔認証システムを利用すると高いレベルのセキュリティ対策が可能です。顔認証システムを導入するだけで建物の防犯性を高められるため、セキュリティの強化につながります。外部からの侵入者だけでなく、内部で起こる可能性がある不正利用も防止できるシステムです。
非接触でスムーズに入退室ができる
顔認証システムでは顔を認証に使用するため、どこにも触れる必要がなく非接触で認証できます。カメラに顔をかざすだけで瞬時に認証が完了でき、両手が塞がっていても利用しやすいのが特徴です。鍵を取り出したり、認証用のデバイスに触れたりせず、手間なく利用できます。
例えば、老人ホームでは入居者の車椅子を押しながら認証する場面もあるでしょう。そのような場合でも、顔認証であれば解錠の手間がかからず簡単に入退室できます。荷物や機材を運んだり、入居者に付き添いながら入退室したりする場合もスムーズです。
顔認証システムが老人ホームで選ばれている理由
近年、老人ホームでは顔認証システムを導入するケースが増えています。顔認証システムは施設の防犯対策や、認知症の方の徘徊対策として効果的なためです。
これまでは、認知症の方の徘徊対策として、人感センサーやICタグでの徘徊者の検知などが行われてきました。しかし、人感センサーが徘徊者以外を検知したり、徘徊者がICタグの不携帯で検知できなかったりなどの問題点がありました。
一方で、顔認証システムは顔のデータを使い、ほぼ正確に個人を判別可能なため正しく検知できます。また、システムによって徘徊対策が可能となり、従業員の負担も軽減できるため老人ホームで重宝されています。
顔認証システムを老人ホームに導入するメリット
ここでは、顔認証システムを老人ホームに導入するメリットについて解説します。顔認証システムは、老人ホームでは防犯対策や徘徊対策として利用されており、従業員の業務効率化に役立っています。
また、顔認証システムの導入は、従業員だけでなく入居者にとってもメリットがあるため、詳しくみていきましょう。
24時間見守りができる
従業員が24時間常駐する施設でも、徘徊者を常に見守るのは難しいのではないでしょうか。しかし、顔認証システムであれば24時間体制で徘徊者の見守りが可能です。システムが徘徊者を検知すると、従業員がスマートフォンなどの端末で通知を受け取れるため、巡回などを行わなくても見守りができます。
また、夜間で老人ホーム内に従業員が少ない場面でも役立ちます。夜間は従業員の業務負担が大きい時間帯です。入居者の予期しない徘徊は業務負担になるため、システムで24時間見守りができる点は、従業員の心身的な負担の軽減にもつながります。
入居者の徘徊対策ができる
老人ホームでは、気をつけていても従業員が目を離した際に徘徊してしまう方がいます。また、施錠している扉の鍵を徘徊者が外して施設外に出てしまったり、行方不明になってしまったりするケースもあるでしょう。
そこで、徘徊対策として役立つのが顔認証システムです。徘徊の可能性が高い方をシステムに登録しておくと、検知機能により誰が徘徊しているかわかるため、従業員が対応しやすくなります。従業員がスピーディーに対応できると、徘徊による事故やトラブルの抑制にもつながる点がメリットです。
従業員の負担を軽減できる
介護の現場では、従業員が入居者一人ひとりのサポートに十分な時間を割けない場合もあるでしょう。介護業界は人材不足が叫ばれており、従業員一人ひとりの業務負担が大きい点が課題となっています。
さらに、徘徊による行方不明者が出た場合は、従業員の業務負担が増えてしまいます。また、事故やトラブルにつながる危険性もあるため、従業員にとっては精神的な負担にもなるでしょう。
顔認証システムを導入すると、システムが従業員の業務を担い、施設や入居者の安全を守ります。そのため、従業員の業務負担や精神的な負担を軽減したい場合には、顔認証システムの導入がおすすめです。
入居者のストレスを軽減できる
顔認証システムを利用した徘徊対策は、従業員にメリットがあるだけでなく、入居者のストレス軽減にもつながります。これまでの徘徊対策では、入居者にICタグなどをお守りとして持ってもらい、受信機で検知した場合に対応する方法が取られていました。
顔認証システムを利用すると、入居者はICタグなどを持ち歩かずに済みます。また、入居者が誰かに見張られている窮屈感などのストレスを感じずに済み、安心して生活できる点もメリットです。
感染症対策ができる
顔認証システムは非接触で認証できるため、デバイスなどを操作する必要もなく、衛生的に認証できるシステムです。そのため、感染症対策としても効果的で、感染症対策を重視する老人ホームで活躍します。
老人ホームでは高齢者の感染症予防が必要なため、少しでも感染症のリスクを下げる取り組みが求められるのではないでしょうか。顔認証システムは、マスクをしたままスムーズに入退室ができます。衛生面に気を使う現場に最適なシステムです。
顔認証システムを導入する際の注意点
顔認証システムを導入する際には、製品選びの段階で注意する点と運用中に気をつけるべき点があります。顔認証システムはスムーズな入退室を実現できますが、製品選びや運用方法を間違えるとトラブルにつながります。
導入後に使いにくさを感じたり、後悔したりしないように、注意点について詳しくみていきましょう。
顔の認証精度は製品の性能によって異なる
顔の認証精度は製品の性能によって異なります。そのため、製品の性能をチェックしてから導入しましょう。例えば、製品によってマスクをしていても認証できるものとできないものがあります。また、髪型やメイクが違うと認証できない製品もあります。
老人ホームでは、感染症対策として従業員や入居者がマスクを常用している場合が多いため、マスク着用でも認証できる製品を選ぶと安心です。また、明るさによっては正しく認証できない場合もあります。夜間は灯りが少ない場所や屋外などに導入する場合も、製品の性能をチェックし、暗い場所でも正しく認証できるものを選びましょう。
個人情報への配慮が必要になる
顔認証システムで登録に使用する顔のデータは個人情報です。そのため、システムの運用中には取り扱いに注意しましょう。従業員だけでなく、徘徊の可能性がある方もシステムに登録するため、多くの方のプライバシーに配慮した運用が求められます。
また、データをクラウドで管理する場合は、インターネット上で漏洩が起こらないようにセキュリティ対策をする必要があります。さらに、データの取り扱いについて、システムの利用者や、場合によってはそのご家族に開示するのもポイントです。トラブルを防ぎ、安全に顔認証システムを利用しましょう。
高精度な顔認証デバイス「EASY FACE」
アートの顔認証デバイス「EASY FACE」をご紹介します。「EASY FACE」は電気錠制御盤に接続できる顔認証デバイスです。顔の認証精度が高く瞬時に認証できるため、多くの人物が利用する施設でもスムーズに運用できるのが特徴です。
また、データの登録や複数箇所での運用が簡単にできるため、導入しやすい製品となっています。「EASY FACE」について詳しくみていきましょう。
「EASY FACE」の特徴
「EASY FACE」は、顔認証精度99%以上、顔認証速度0.2秒以下で認証できる高性能な顔認証デバイスです。顔認証で電気錠を解錠でき、素早くスムーズな入退室を実現します。
本体のタッチパネルで、簡単に顔のデータを登録できる点が特徴です。また、複数の扉で運用したい場合も、USBメモリを利用してデータを複数台に転送できるため、簡単な手順で運用をスタートできます。
さらに、顔認証だけではなく、カード認証も利用可能です。顔認証とカード認証を併用すると、より高いセキュリティ対策ができます。また、カードの登録も本体にかざすだけで完了するため、簡単登録で利用しやすい点が特徴です。
顔認証システムで老人ホームの安全対策と業務効率化を!
顔認証システムは建物の防犯対策としてだけでなく、老人ホーム内の徘徊対策として有効です。さらに、従業員の業務負担を軽減しつつ、入居者にストレスをかけずに徘徊対策ができる点がメリットです。
顔認証システムは製品によって認証精度が異なります。老人ホームでは感染症対策としてマスクの着用シーンが多いため、マスク着用中も問題なく認証できる製品を選びましょう。また、入退室の記録を管理業務に活かしたい場合は、「X-LINE」のような入退室管理システムの利用が便利です。
Q&A
Q:顔認証システムのメリットはなんですか?
A:顔認証システムでは顔をデータ化するため、他人によるなりすましが起こりにくい点がメリットです。また、カメラに顔を認証させるだけでスムーズな入退室ができます。
Q:顔認証システムは老人ホームでどのように役立ちますか?
A:徘徊の可能性がある入居者を事前に登録しておくと、顔認証システムが徘徊を検知し従業員に通知するため、従業員の業務負担を軽減できます。