電気錠の種類や導入するメリット、注意点を詳しく解説!
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電気錠
- 2023.02.24
CONTENTS この記事でわかること
電気錠は、電気の力を利用して扉を遠隔で操作できる仕組みです。電気錠はマンションのオートロックなどで使われていますが、どのような種類があるのかまでを把握している方は少ないのではないでしょうか。電気錠の導入を検討する際には、どのような電気錠の種類があるのかを把握して、種類ごとのメリットを理解する必要があります。
この記事では電気錠の種類を紹介し、種類ごとのメリットや導入する際の注意点について解説します。導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
電気錠の種類
そもそも電気錠とは、電気の力を利用した錠前を指します。身近なところでは「マンションのオートロック」で利用されており、鍵の締め忘れや空き巣被害などを防止できる点が大きな魅力です。電気錠はマンションのオートロック以外にも、非常口ドアや非常階段、門扉などのさまざまな場所で利用されています。
この章では、電気錠の種類について紹介します。種類ごとの特徴、どのような場所に適しているのかも解説しますので、参考にしてください。
通電時解錠型電気錠・通電時施錠型電気錠
「通電時解錠型電気錠」とは、電気が通っているときだけ解錠するタイプの電気錠を指します。停電などの影響で電気が途絶えると、自動で施錠される仕組みです。通電時解錠型電気錠は、金融関係の建物などでのセキュリティ強化の方法の一つとして利用されています。
「通電時施錠型電気錠」とは、電気が通っているときだけ施錠するタイプの電気錠を指します。電気が途絶えると解錠される仕組みであるため、通電時解錠型電気錠と真逆の仕組みになっています。通電時解錠型・通電時施錠型は、どちらも非常口ドアへの設置が最適です。
瞬時通電施解錠型電気錠・瞬時通電解錠型電気錠
瞬時通電施解錠型電気錠とは、瞬時に通電して施錠・解錠できるタイプの電気錠を指します。ノブやレバーハンドルを備えたケースロックタイプとなっており、通電する度に電磁石が作動し、施錠・解錠を繰り返す仕組みです。また、停電が起きた際でも、鍵・サムターンを利用して施錠・解錠できます。
瞬時通電解錠型電気錠とは、解錠操作のみを電気的に行えるタイプの電気錠を指します。瞬時通電解錠型電気錠は、火災報知機と連動させて、非常時の際に電気によって解錠する仕組みです。瞬時通電解錠型電気錠は、主に非常階段などで利用されています。
モーター錠・引き戸用モーター錠
モーター錠とは、通電するたびにモーターが駆動して施錠・解錠できるタイプの電気錠を指します。モーター錠の種類は、本締り錠タイプと鎌錠タイプの2種類です。この鎌錠タイプは「引き戸用モーター錠」とも呼ばれています。
モーター錠は、基本的に停電したとき・停電前で同じ状態を保つような仕組みになっています。一定時間内であれば解錠できるものもあれば、鍵・サムターン等を使って施錠・解錠が可能なものまでタイプはさまざまです。モーター錠は、玄関の扉への設置が適しています。
電磁錠
電磁錠とは、通電によって発生した磁力によって施錠するタイプの電気錠を指します。通電した際に強い磁力で吸着し、施錠する仕組みです。
電磁錠は、200kgほどの強い力で吸着する製品もあれば、吸着力を弱くしたタイプの製品など、さまざまなタイプが存在します。強い力で吸着する製品の場合、人力で強引に開けるのは非常に難しいでしょう。
また、電磁錠は取り付ける位置・方向を誤ってしまうと、本来の性能・吸着力を発揮しないケースもあります。実際に電磁錠の取付作業を行う際には、電磁錠の取扱いに精通している業者へ依頼するようにしましょう。
電磁錠は防水仕様の対応も多く、屋外の門扉への設置がおすすめです。
電気錠を導入するメリット
電気錠を導入する主なメリットは下記の三つです。
- 不法侵入を防止できる
- 人員コストの削減にもつながる
- 来訪者にとっても利用法がわかりやすい
電気錠の導入を検討する際には、どのようなメリットを得られるのかを事前に把握しておきましょう。
この章では、電気錠を導入するメリットについて詳しく解説します。
扉の開閉操作の負担を軽減できる
一つ目のメリットは、扉の開閉操作の負担を軽減できる点です。電気錠は、扉に近づかなくても扉の施解錠をできるようになるものもあります。日常生活で扉から出入りする回数が多い方の場合、電気錠によるスムーズな扉の開閉操作の良さを実感できるでしょう。
手荷物が多い状態の場合は、鍵を取り出すのに時間が掛かってしまいます。電気錠を導入すれば、スムーズな扉の開閉が可能です。普段買い物に行ったり、重い荷物をもって移動したりする機会が多い方の場合、電気錠の導入によって自身の負担を軽減できるでしょう。
鍵を持ち歩く必要がなくなる
二つ目のメリットは、鍵を持ち歩く手間をなくせるケースもある点です。物理的な鍵を持ち歩く必要がなくなれば、外出先での鍵の紛失等のリスクをなくせます。
仮に鍵を紛失したり、盗まれてしまったりすると、鍵を手にした第三者に悪用されるケースも考慮して、シリンダーごとの交換や新しい鍵を作成しなければなりません。高額な費用が発生する可能性がありますが、電気錠であれば鍵の紛失・盗難などのリスクがないため安心して利用できます。
さらに、電気錠は扉の開閉状態なども遠隔から把握できます。忙しくて余裕がない状態であればあるほど、扉を最後にきちんと施解錠したかの確認も疎かになります。電気錠を導入すれば、締め忘れ等のリスクも軽減でき、閉め忘れによって引き起こる空き巣被害も防げるでしょう。
セキュリティを強化できる
三つ目のメリットは、セキュリティを強化できる点です。電気錠は、コントローラーで不正操作時にアラームを出す機能なども搭載しています。扉の状態を常に監視しているため、セキュリティ強化としても有効です。このような防犯性の高さも電気錠の魅力の一つといえるでしょう。
また、指紋認証などと併用すれば、よりセキュリティレベルを高められる点もメリットです。物理的な鍵と比較して指紋は複製・偽造ができないため、事前に登録作業を実施した本人でしか認証できなくなります。セキュリティレベルを高めたいと考えている方は、指紋認証と併用するようにしましょう。
電気錠を利用する際の注意点
電気錠にはさまざまなメリットがありますが、注意点もいくつかあります。注意点を理解しない状態で電気錠を導入すると、停電などの影響で一時的に使えなくなり、事業に支障が出る可能性も十分に考えられます。導入後にスムーズに運用するためにも、注意点も押さえておきましょう。
この章では、電気錠を利用する際の注意点について詳しく解説します。
基本的に停電時は使用できなくなる
電気錠は電気で動く仕組みであるため、停電時は使用できなくなる点は注意しなければなりません。電気錠は「電源から電気を供給するタイプ」と「電池を使用するタイプ」があり、停電の影響を受けるのは「電源から電気を供給するタイプ」です。電池を使用するタイプの場合、電池切れによって使用できなくなる可能性があります。
電気錠を導入する際には、停電時に自動で解錠できる製品や、一定時間であれば使用できる製品を選ぶようにしましょう。万が一停電が発生した際でも、大きな影響を受けずに安全に使用できます。また、電気錠は鍵又はサムターンで解錠できるため、停電時の対応に備えて鍵の保管場所を確認しておきましょう。
紛失や持ち出しを忘れて締め出される可能性がある
電気錠の解錠方法によっては、カード式やリモコン式など物理的な鍵が必要になるケースも出てくるでしょう。仮に鍵を手にせず外出してしまうと、締め出されてしまう可能性があるため、鍵の置き忘れに注意しなければなりません。
この置き忘れのリスクは電気錠だけではなく、物理的な鍵でも同様です。しかし電気錠の場合、紛失時に複製しにくい側面もあるため、より注意する必要があります。
導入時に設置費用が発生する
電気錠を導入する際には、設置費用が高額になる可能性が高い点は認識しておきましょう。
電気錠を設置するときには、電気錠本体・操作部分・制御部分の3箇所に加えて、配線ケーブル等の設置工事もおこないます。接続箇所が多い分、設置費用も高額になりがちです。また、導入した後も故障等が発生した場合、修繕費用も高くなる傾向があります。
電気錠を導入する際には、どの箇所に・どの種類の電気錠を設置するのか、設置費用はどれほど掛かるのかなどを念入りにシミュレーションするようにしましょう。
おすすめの電気錠制御コントローラー 「TS-U501B」
アートの電気錠制御コントローラー 「TS-U501B」は、1回線の電気錠コントローラーです。国内メーカーの主要な電気錠に対応しています。
TS-U501Bの画面はシンプルで見やすい表示になっている点が特徴です。扉や機器の状態をスムーズに確認できます。扉や機器の状態を一目で把握できれば、扉の閉め忘れや機器の故障があった際にスピーディーに対処できるでしょう。
「TS-U501B」のポイント
ひと目で状態を把握できる液晶表示とアイコン表示
開扉アイコン表示灯や施解錠アイコン表示灯など、扉や機器の状態をひと目で確認できます。
30分間の停電補償
TS-U501Bと電源装置を接続すれば、30分間の停電補償が可能です。停電が発生した際でも通常時と同じように利用できます。
管理方法に適した4つのモード設定
扉を閉めると自動的に施錠する「自動施錠 (A)モード」と扉の開閉に関係なく、必要時に施錠・解錠を繰り返す「施解錠繰り返し(B) モード」、タイマー保留の機能を搭載している「タイマー保留付き自動施錠(PA)モード」と「タイマー保留付き施解錠繰り返し(PB)モード」の4つのモードから自由に選択できます。
自社の管理方法に適したモードを選べる点がTS-U501Bの魅力です。
電気錠は種類が豊富!導入してセキュリティを強化しよう!
電気錠の種類は大きく分けて下記の4つです。
- 通電時解錠型電気錠(通電時施錠型電気錠)
- 瞬時通電施解錠型電気錠(瞬時通電解錠型電気錠)
- モーター錠(引き戸用モーター錠)
- 電磁錠
電気錠を導入すれば、物理的な鍵を持ち運ぶ必要がなくなり、企業のセキュリティ強化にもつながります。
アートの「TS-U501B」は、国内メーカーの主要な電気錠に対応しており、シンプルで使いやすい画面が魅力です。建物内の扉や機器の状態をスピーディーに確認できるため、セキュリティをより強化できるでしょう。
電気錠をお探しの方や、企業のセキュリティ強化を実現したいと考えている方は、アートの「TS-U501B」の導入をご検討ください。
Q&A
Q:電気錠の種類はどのようなものがありますか?
A:大きく分けて通電時解錠型電気錠・瞬時通電施解錠型電気錠・モーター錠・電磁錠の4つです。種類ごとの特徴や適している設置場所を考慮したうえで選ぶようにしましょう。
Q:電気錠を利用するメリットは何かありますか?
A:扉の開閉操作を簡単に行える点や鍵を持ち歩く必要がなくなる点が主なメリットです。扉の状態を遠隔から監視できるため、セキュリティ強化にもつながります