防犯対策としてセキュリティゲートを導入する際には、どの認証方法を選ぶべきか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。防犯対策は認証方法によって、使いやすさやセキュリティレベルが変わります。より高いセキュリティを構築したい場合は、顔認証システムの導入がおすすめです。

本記事では、セキュリティゲートに顔認証を利用する際のメリットについて解説します。また、顔認証システムの注意点も把握し、利用しやすい製品の導入を目指しましょう。

「セキュリティゲート」と「顔認証」とは？

セキュリティゲートは、認証システムを利用しており、システムに登録済みの人物のみが通行できるゲートです。部外者の侵入を防止するだけでなく、社員の入退室管理に役立てている企業もあります。セキュリティゲートを設置すると、建物のセキュリティを強化したり、勤怠の管理がしやすくなったりする点がメリットです。

また、顔認証システムは生体認証の一つです。認証時には顔を“鍵”として使用します。顔を認証させるだけで認証が完了するため、両手がふさがっていても簡単に入退室ができる便利な認証システムです。

セキュリティゲートと顔認証を組み合わせるメリット

セキュリティゲートの認証方法に、顔認証システムを利用した場合のメリットを4つご紹介します。セキュリティゲートと顔認証システムを組み合わせると、セキュリティ面や利用面の両方で大きなメリットを得られます。

セキュリティゲートに使用する認証方法を迷っている方は、これからご紹介する顔認証システムのメリットを参考にしてみましょう。

より高度なセキュリティ対策ができる

セキュリティゲートと顔認証システムを組み合わせると、セキュリティの強化につながります。顔認証システムは他人によるなりすましを防止でき、高いセキュリティ効果が見込めるためです。

セキュリティゲートだけでは、不正な認証を防ぎきれません。例えば、ICカードを認証に利用している場合、ICカードの貸し借りや盗難によって、本人以外の人物が不正に入退室する可能性があります。それに対して顔認証は、他人の不正認証を防止できる認証方法のため、より高度なセキュリティ対策が可能です。

時間をかけずにスムーズな入退室ができる

顔認証は短時間で完了するため、認証時に時間をかけずにスムーズな入退室が可能です。入退室時に多くの人物がゲートを利用する場合でも、待ち時間を短縮できます。そのため、混雑するエントランスでの利用に最適です。

また、認証を高速で処理できる製品では、ほぼ立ち止まらずに認証できます。スピーディな認証は、利用時にストレスを感じにくい点がメリットです。製品ごとに認証速度も異なるため、気になる方は性能をチェックしましょう。

非接触な入退室で感染症対策ができる

顔認証システムは認証時にどこかに触れる必要がなく、非接触で衛生的な認証方法です。そのため、例えば手荷物を持っている場合も、そのままスムーズに認証できる点がメリットです。

また、非接触認証は感染症対策としても活用できます。非接触で認証が完了するため、接触部の消毒作業などが不要です。感染症対策では、こまめな消毒作業などが必要になり、「手間がかかる」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。非接触で利用できる顔認証は、手間なく感染症対策ができます。

カードキーなどが不要になる

顔認証システムを利用する場合は、カードキーやスマートフォンなどの物理的な鍵が不要になる点が特徴です。また、ICカードなどを発行する手間や、盗難・紛失時の再発行手続きなども必要ありません。そのため、鍵を管理する作業を省略でき、業務の効率化が可能です。

認証システムを利用する人物が多いほど、鍵の紛失や盗難などのリスクは大きくなります。そのため、顔認証システムの利用で鍵の管理業務の負担が少なくなる点は、管理者にとっても大きなメリットです。

セキュリティゲートに顔認証を取り入れる際の注意点

顔認証システムを利用する際には、注意しておくべきポイントが2つあります。ポイントを押さえて、スムーズな導入につなげましょう。導入後に使いにくさを感じたり、管理面で不安を感じたりしないように、注意点をしっかり確認しておくと安心です。

また、注意点に加えて製品を選ぶ際のポイントについても解説します。実際の利用シーンをイメージしながら、どのような製品が自社に適しているか考えてみましょう。

顔の認証精度は製品によって違う

顔認証の認証精度は製品によって異なります。そのため、顔認証の利用時に環境の影響を受けてしまう製品がある点に注意しましょう。認証精度に関わる要素には、明るさや暗さのほか、顔に着用するものなどが含まれます。

例えば、マスク着用の有無、髪型やメイクの違いなどで認証できない場合があります。登録した顔のデータと異なる見た目をしている際は、認証時に正しく認証されないケースがあるため注意しましょう。しかし、高性能の製品の中には、眼鏡やマスク着用の有無などに左右されずに認証できるものがあります。

個人情報の管理を徹底する

システムに登録する顔のデータは個人情報にあたるため、データの管理には特に注意が必要です。データが漏洩すると顔と氏名の情報が漏れてしまい、プライバシーの侵害になったり、法的なトラブルに発展してしまったりする場合があります。トラブルを防ぐためには、事前に顔のデータを利用・管理する旨をシステムの登録者に確認しておきましょう。

また、データを管理する際のセキュリティ対策も念頭に入れる必要があります。特にデータをクラウド上で管理している場合には、インターネットを通じてハッキングを受ける可能性があるため注意が必要です。データを暗号化するなどのセキュリティ対策をしましょう。

セキュリティゲートで顔認証と同時に利用できる機能

セキュリティゲートに顔認証システムを利用すると、顔認証以外にも便利な機能が使えます。さまざまな機能を組み合わせて、より使いやすく強固なセキュリティの構築を目指しましょう。

ここでは、感染症対策への意識が高まっている現代社会で役立つ、2つの機能をご紹介します。感染症対策を手間なく強化したい場合はぜひ参考にしてください。

赤外線センサーで体温を検知

顔認証システムの中には、赤外線センサーを利用して検温できる機能が付いた製品があります。セキュリティゲートの通過時点で、発熱している人物を検知できる便利な機能です。近年では感染症対策を取り入れる企業が多いため、検温機能が付いた製品が増えています。

検温機能を利用すると、感染症の疑いがある人物が建物内に入る前に対処でき、安全に感染症予防が可能です。また、係員が発熱の有無を確認する必要がないため、人件コストの削減にもつながります。

マスク着用の有無をチェック

顔認証システムの製品によっては、マスクを着用しているかどうかをチェックできるものがあります。マスク未着用の人物をセキュリティゲートでチェックしたい場合に役立ちます。

感染症対策を重視したい場合は、顔認証に加えて感染症対策に利用できる機能が付いた製品を選びましょう。また、認証時にマスクを着用していない人物を検知した際に、アラームで警告できる製品もあります。アラーム機能が付いた製品を利用すると見逃しがなくなるため、手間なく感染症対策の強化が可能です。

アートのセキュリティゲート

アートでは、洗練されたデザインのセキュリティゲートとして「フラッパーゲート」と「スウィングゲート」を提供しています。どちらも顔認証や非接触ICカードなどの多様な認証方法を利用でき、軽量でコンパクトな製品となっています。

また、アートのセキュリティゲートはさまざまな場所にマッチする設計で、スペースが限られている場所にも導入しやすい点が特徴です。それぞれの製品の特徴を詳しく解説します。

開放的なデザインの「ASGシリーズ　フラッパーゲート」

ASGシリーズのフラッパーゲートは、洗練されたオープンデザインが特徴です。圧迫感の少ない開放的なデザインとなっています。また、顔認証リーダーにも対応しており、ハンズフリーのゲートとして運用することができます。

ゲートの通路幅は650mm幅のタイプと900mm幅のタイプがあります。900mm幅のタイプは、車椅子の方が通行しやすい製品です。セキュリティゲートの利用者のニーズに合わせて、使いやすいサイズの製品を選んで導入可能です。

スウィング型でコンパクトな「ASGシリーズ　スウィングゲート」

スウィング型のスウィングゲートは、コンパクトなデザインが特徴で、重量は15kgとなっています。設置場所が狭く、大型のセキュリティゲートが設置しにくい場合に最適です。また、簡単に移動できるため、イベントなどで一時的にセキュリティゲートを利用したいケースでも活躍します。

スウィングゲートの通路幅は600mm幅に固定されていますが、2台設置すると両開きゲートとしても利用可能です。セキュリティゲートの利用シーンに応じて、さまざまな使い方ができます。

セキュリティゲートと顔認証を併用して高度なセキュリティ対策を！

セキュリティゲートに顔認証システムを利用すると、セキュリティ強化につながるだけでなく、感染症対策としても有効です。また、非接触の認証のため衛生的でスムーズな入退室ができます。

セキュリティを強化したい場合には、セキュリティゲートに加えて、顔認証のように他人が不正利用しにくい認証方法を組み合わせるのがおすすめです。顔認証システムの製品によって認証精度が異なる点や、個人情報の管理に注意する点などを踏まえて、使いやすい製品を探しましょう。

Q&A

Q:セキュリティゲートに顔認証を利用すると、セキュリティ向上が見込めますか？

A:顔認証は他人によるなりすましや、鍵の盗難などのリスクがほとんどありません。そのため、顔認証の導入でセキュリティの底上げが見込めます。

Q:セキュリティゲートに顔認証を利用するメリットは何ですか？

A:顔認証は、非接触でスピーディーな認証が可能です。カードなどを用意する手間が必要ない点もメリットです。