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顔認証システムの利用シーンは?導入するメリットや注意点も解説!

  • 顔認証システムの利用シーンは?導入するメリットや注意点も解説!

    顔認証システム

  • 2022.12.16

顔認証システムは、オフィスの入退室から空港のチェックインまで、さまざまな場所で利用されています。しかし、顔認証システムのメリット導入後のイメージが浮かばない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、顔認証システムの利用シーンをご紹介します。システムを導入するメリットや注意点、ほかのシステムとの連携例などを参考にして、使いやすい製品を選びましょう。

顔認証とは?

顔認証は生体認証の一つで、個人の顔をデータ化し“鍵”として使う認証方法です。顔認証システムでは、目・鼻・口の位置などの情報をデータ化して利用します。認証時にカメラで取り込んだ画像と、事前に登録された顔のデータを照合して認証する仕組みです。

また、顔認証システムは、ほぼ正確な本人確認ができる認証方法で、不正認証が起こりにくく、防犯性の高いシステムです。そのため、オフィス空港のようなさまざまな場所で取り入れられています。

顔認証の導入メリット

顔認証システムは、顔をデータ化して利用するため複製されにくく、他人によるなりすましを防止できます。顔写真などを使った不正に対応できる製品もあり、高いセキュリティレベルを実現できるのが特長です。

パスワードやカードキーが不要なため、紛失などの不安を感じずに利用できます。利用者の精神的な負担を軽減できる認証方法です。

また、認証時にはカメラに顔をかざすだけで認証が完了します。どこかに触れる必要がなく、手が塞がった状態でも認証できる点がメリットです。非接触で利用できる衛生的な認証方法として、感染症対策でも活躍しています。

顔認証の注意点

顔認証システムの注意点は、製品によって認証精度が異なる点と、個人情報の漏洩に気をつけなければならない点です。製品によっては暗い場所で認証できなかったり、マスクをしていると認証できなかったりするものがあります。そのため、利用シーンに適した認証精度の製品を選びましょう。

また、顔認証システムを利用するためには、事前に顔や氏名などを登録する必要があります。登録するデータは個人情報のため、情報が漏洩しないように注意しなければなりません。個人情報保護のためのセキュリティ対策も重要です。

顔認証の導入例!利用シーンと用途

顔認証システムの実際の利用シーンを見ていきましょう。顔認証システムは、日常的に使用するスマートフォンのログインから空港の出帰国手続きに至るまで、幅広い用途で利用されています。

顔認証システムが実際に導入されている場所や用途をチェックし、導入後の利用イメージを掴みましょう。導入後の利用イメージを固めておくと、最適な製品を選びやすくなります。

オフィスや学校などの入退室管理

多くの方が出入りするオフィスや学校などでは、入退室管理システムの認証方法の一つとして顔認証が採用されています。顔認証は高いセキュリティ効果があるため、部外者の侵入対策のほか、個人情報機密情報を守る目的で利用されます。

また、鍵やパスワードの発行が不要な顔認証システムは、大人数の入退室管理が必要なオフィスや学校で重宝されているシステムです。大人数で利用する施設では、鍵の紛失パスワードの漏洩などのリスクが高くなります。そのため、不正認証を防げる顔認証システムが活躍しています。

イベント会場の受付

コンサートなどが行われるイベント会場では、入場者がスムーズに入場できるように顔認証が使われています。事前に顔のデータを登録しておくと、入場時はカメラに顔を認証させるだけでスピーディーな入場が可能です。

また、テーマパークではアトラクションへの入場時に顔認証システムが利用されています。アトラクションの待ち時間を短縮し、スムーズに入場できるように工夫されています。入場口の混雑を防ぎ、係員の作業を削減するための活用法です。

介護施設での見守り

介護施設では、認知症の方が施設内を徘徊してしまう可能性があります。そこで活躍するのが顔認証システムです。徘徊の可能性がある方のデータを事前に登録しておくと、徘徊時に施設内のカメラで対象者を迅速に発見できます。

顔認証システムは、介護施設の入居者が安全に生活できるように見守りを行ったり、スタッフの負担を軽減したりする方法で役立てられています。

店舗や施設での特定人物の探知

顔認証システムは、特定人物を探知する際に活躍します。カメラに映った不特定多数の中から人物の特定が可能です。そのため、店舗や施設では特別客を顔認証システムで探知し、スムーズなサービスの提供を行うなどの活用法が実施されています。

例えば、特別客が来店した際にカメラが探知すると、サービスを提供する担当者に通知される仕組みです。また、顔認証システムを利用すると、要注意人物の特定や早期発見も可能です。未然にトラブルを防ぐための方法としても用いられます。

空港の出帰国手続きやチェックイン

国際線が利用できる一部の空港では、出帰国手続きチェックインの際に顔認証を導入し、手続きを簡略化しています。出帰国手続きに顔認証を利用する場合は、認印不要でゲートを通過できます。そのため、手続きのために人員を割く必要がありません。利用者と運用側の負担を軽減しつつ、合理的に手続きができます。

また、飛行機の搭乗で顔認証のゲートを通る際は搭乗券が不要です。そのため、搭乗までの流れがスムーズで、ストレスなく利用できます。

そのほかの顔認証

現在は、スマートフォンやパソコンのログイン時に、顔認証を利用できるデバイスが普及しています。インカメラに顔を認証させるだけでロックを解除できるため、素早くデバイスを利用したい場合に便利です。手軽にスマートフォンやパソコンの個人情報を守れます。

また、コンビニや飲食店、ホテルなどのキャッシュレス決済でも顔認証が利用されています。事前に顔のデータを登録しておくと、カメラで認証するたけで「手ぶら決済」が可能です。

顔認証はほかのシステムと連携できる

顔認証システムの中には、入退室管理システム検温システムのようなほかのシステムと連携できるものがあります。顔認証はセキュリティ対策だけではなく、感染症対策としても利用されているため、実際の利用シーンをチェックしてみましょう。

ここでは、例として入退室管理システム、検温システムと連携した利用シーンをご紹介します。

入退室管理システムとの連携

顔認証システムと入退室管理システムを連携させると、高いセキュリティを実現しつつ、ハンズフリーでスムーズな入退室が可能となります。例えば、鍵の紛失やパスワードの漏洩が不安な場合には、顔認証システムを連携させた入退室管理が便利です。

また、入退室管理システムとして顔認証を導入すると、カードキーの発行などの手間が不要なため、警備費用のコストカット業務効率アップにも繋がります。顔認証システムと入退室管理システムの連携は、セキュリティ向上と管理者の負担軽減を同時に実現できます。

検温システムとの連携

感染症対策を重要視している病院などでは、顔認証システムと検温システムを連携させて利用しています。カメラに顔をかざすだけで、検温マスク着用の有無をチェックできるため、簡単に感染症対策が可能です。

また、顔認証と検温を連携させて利用できるシステムの中には、体温に異常があった場合や、マスクをつけていない場合に警報が鳴る製品もあります。そのため、施設の入り口に導入するだけで、感染症対策と感染の疑いがある方への対応が容易に行えます。

アートが提供する入退室管理システムと顔認証装置

アートが提供する入退室管理システム「X-LINE」と顔認証装置「ゼネスキャンパーソン」をご紹介しましょう。セキュリティ機能が豊富な「X-LINE」と、高い認証精度を誇る「ゼネスキャンパーソン」の性能や特長を解説します。

また、入退室管理システムと顔認証システムは連携可能です。利用シーンに合わせて、セキュリティレベルごとのカスタマイズができます。

カスタマイズ性が高い「X-LINE」

アートの入退室管理システム「X-LINE」は、セキュリティ機能認証リーダーの種類が豊富で、カスタマイズ性が高い製品です。利用シーンに合わせて、機能をカスタマイズできます。また、セキュリティ機能として、マルチ認証、タイムスケジュール設定、アクセスレベル設定などを標準搭載しています。

認証リーダーは、テンキーから生体認証までさまざまなタイプを選択でき、必要なセキュリティレベルに応じて利用可能です。また、交通系ICカード車両ナンバー認証などの新しい認証方法も導入しています。

マスク姿でも顔認証ができる「ゼネスキャンパーソン」

「ゼネスキャンパーソン」は、画像品質が十分な場合に、顔認証精度99%以上顔誤検知率1%以下で認証できる高性能な顔認証装置です。マスクや眼鏡をつけていても認証ができるため、マスクを外す手間がなく、ハンズフリーでスムーズに利用できます。

また、入退室管理システム「X-LINE」と連携できます。防犯性の高い顔認証は、特にセキュリティを強化したい場所への導入がおすすめです。スムーズな入退室を実現しつつ、セキュリティ対策の底上げを目指せます。

顔認証の利用シーンをイメージしてセキュリティ対策を!

顔認証システムは、高いセキュリティレベルを実現できる認証方法です。顔の特徴をデータ化したオリジナルの“鍵”を利用するため、不正認証が起こりにくい点が特長です。そのため、さまざまな施設で導入され、スムーズなゲート通過や感染症対策などで活躍しています。

顔認証システムを選ぶ際は、実際の利用シーンを参考にして、導入後のイメージを確認しておくと失敗を防げます。顔認証システムの特徴を把握し、使いやすい製品を選びましょう。

Q&A

Q:顔認証はどのような場所で利用されていますか?

A:顔認証の利用シーンには、以下のようなものがあります。

  • 空港の出帰国手続き
  • 介護施設の見守り
  • スマートフォンのログイン

顔認証は高いセキュリティを実現できるため、幅広い場所で活用されている認証方法です。

Q:顔認証の製品を選ぶ際の注意点はありますか?

A:顔認証は、製品によって認証精度が異なり、マスクをつけていると認証できない製品があるため注意が必要です。また、顔のデータは個人情報のため、漏洩リスクに備える必要があります。

監視カメラを活用する「ゼネスキャンパーソン」

  • ポイント1

    登録した顔画像を照合して自動で開扉する

    ポイント2

    盗賊ずみの車両ナンバーを照合してゲートを自動で開ける

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