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FeliCaを用いた入退室管理システムのメリット・デメリットを詳しく解説!

  • FeliCaを用いた入退室管理システムのメリット・デメリットを詳しく解説!

    入退室管理システム

  • 2022.11.22

FeliCaは、非接触ICカードの通信技術であり、入退室管理システムや電子マネーなど、さまざまなシーンでFeliCaの技術が利用されています。

そこでこの記事では、FeliCaを用いた入退室管理システムのメリット・デメリットについて解説します。貴社の入退室管理システム選びをスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてください。

そもそもFeliCa(フェリカ)とは

そもそもFeliCa(フェリカ)とはどのようなものなのでしょうか。

はじめにFeliCaの概要、どのようなシーンで使われているかを簡潔に解説していきます。

FeliCaの特長

FeliCa(フェリカ)とは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの通信技術を指します。

1枚のカードにICチップとアンテナを搭載しており、約0.1秒でデータの読み込みができるのが特長です。また携帯電話やコイン型のトークンなど、カード以外のさまざまな形状にも対応しているため、キーホルダーや腕時計の中に組み込んで利用できます。

さまざまなシーンでFeliCaの技術は利用されている

FeliCaの技術は、入退室管理や電子マネーなど、私たちの生活の中のさまざまなシーンで利用されています。

FeliCaでは、1枚のICカードに複数のサービスを盛り込める点が大きな魅力です。例えば1枚の社員証に入退室IDやPCへのログイン、電子マネーなどをまとめられます。

持たなくてはいけないカードの枚数が減る分、カードの持ち運びが楽にできるでしょう。

FeliCaのICカードを用いた入退室管理システムのメリット

FeliCaのICカードはさまざまなシーンで利用されており、入退室管理でも活用できます。

ここでは、FeliCaのICカードを用いた入退室管理システムのメリットについて詳しく解説します。

カードの購入費用を抑えられる

1つ目のメリットは、カードの購入費用を抑えられる点です

FeliCaは1枚のカードに複数のサービスを盛り込めるため、新たに別のICカードを購入する手間を軽減できます。例えば、入退室専用のカードを新たに作る際には、従業員全員分のカードの購入費用が掛かるため、金銭的な負担が大きくなるケースがほとんどです。また新たなカードを作ると、企業側でも誰にいつICカードを渡したのか、個人個人で適切に管理しているかを定期的にチェックする必要があります。

FeliCaのICカードを用いて入退室管理をおこなえば、カードの購入費用を抑えられ、さらに企業側でのカード管理の負担も軽減できるでしょう。

持ち運びがしやすい

2つ目のメリットは、持ち運びがしやすい点です

従来の施錠では、鍵を無くさないようにキーホルダーやキーケースに取り付けてカバンやポケットに入れていたため、鍵がかさばるのが悩みでした。しかしICカードであれば財布や定期入れ、ネックストラップに入れられるので、手軽に持ち運べます。

さらにFeliCaであれば1枚のカードを管理するだけで済むため、何枚ものカードを整理したり、取り出しやすいように準備したりする手間もなくせるでしょう。

偽造されにくい

セキュリティレベルが高く、偽造が難しい点もFeliCaのメリットです。

FeliCaは、ISO/IEC 15408 の認定を受けており、高いセキュリティ標準基準を満たした非接触ICカードとして認識されています。リーダーとカード間の認証と通信データを暗号化しているため偽造が難しく、なりすましなどを防げる点が大きなメリットです。

ISO/IEC 15408とは、製品のセキュリティ評価基準として定められた規格で、この認定を受けるとセキュリティリスクの低減に寄与するといわれています。 紛失・盗難につながらないように個人でカードを管理する手間はありますが、高いレベルのセキュリティで安全に入退室できる点は、FeliCaのICカードの大きな魅力だといえるでしょう。

FeliCaのICカードカードを用いた入退室管理システムのデメリット

FeliCaのICカードはメリットが多く、また非接触で利用できるのも特長です。

多くのメリットがある一方で下記のようなデメリットもあります。

従業員間での貸し借りができる

1つ目のデメリットは、従業員間での貸し借りができてしまう点です。

ICカードによる認証方法自体は、セキュリティレベルは高くなりますが、カードを持っていれば誰でも入室できてしまうのがデメリットです。

例えば企業の機密情報や顧客の個人データなどを保管しているような部屋は特定の方しか入室できないようにしているケースが多く見受けられます。しかし、許可されている方のカードを借りてしまえば、入室が許可されていない方であっても入室が可能になります。

入室許可がない方でも自由に入退室が可能になると、データ漏洩などのリスクにつながるため、注意が必要です。

紛失・盗難のリスクがある

2つ目のデメリットは、カードでの入退室管理の場合は紛失・盗難のリスクがある点です。

会社へ出勤する度にカードを持ち運ぶ必要があるため、紛失・盗難などのリスクが発生します。例えば通勤時の電車内への置き忘れ、お店に立ち寄って席を外した隙に抜き取られるなど、カードを常に持ち歩いていると、このようなリスクに遭遇する可能性が高まります。

紛失・盗難したカードは第三者に悪用されるケースがあるため、紛失・盗難が発生した際に上司への報告・連絡や対象カードのアカウント停止などを早急に行わなければなりません。

カードの発行・管理の手間がかかる

3つ目のデメリットは、カードの発行・管理の手間がかかる点です

ICカードを使った入退室管理は、普段利用しているカードをそのまま活用できますが、現状では入退室専用のカードとして利用するケースが多く見受けられます。その場合、従業員全員のICカードを発行・管理する手間がかかる点がデメリットになります。

特に従業員の数が多い企業や、転勤や配属替え等で出入りする従業員の変更が頻繁に発生する企業の場合、管理が煩雑になる可能性が高まります。そのため、導入を検討する際には、企業の規模・人数等を考慮したうえでICカードの導入を検討しましょう。

ICカード以外での認証方式

ここまでICカードでの入退室管理のメリット・デメリットについて解説しましたが、このほかにもスマートフォン認証や生体認証などの認証方式があります。

ここでは、ICカード以外の認証方式の特徴、メリット・デメリットをご紹介します。

テンキー認証

テンキー認証とは、設定された暗証番号を入力して解錠する方法を指します。

テンキー認証の場合、扉にテンキーを設置するだけですぐに利用できるため、導入や運用コストを抑えられる点がメリットになります。

テンキー認証のデメリットはこまめに暗証番号を変える必要がある点です。例えば暗証番号を盗み見された場合、入室が許可されていない方であっても自由に入退室できるようになります。そのため、定期的な暗証番号の変更や従業員への周知が必須です。

スマートフォン認証

スマートフォン認証とは、スマートフォンに専用のアプリをダウンロードして解錠する方法です。スマートフォンに専用のアプリをダウンロードして、アプリから解錠のための通信をおこなったり、扉に直接かざしたりして、入退室できる仕組みです。

スマートフォン認証の場合、ICカードのようにカードをわざわざ発行する手間が掛からない点がメリットといえます。ただし、スマートフォン自体のバッテリー切れや紛失などに細心の注意を払う必要があります。

生体認証

生体認証とは、顔や指紋などを使った認証方式を指します。事前に顔や指紋などの個人を特定できる情報を登録しておき、認証時に照合して登録したデータと一致しているかを判断する仕組みです。

生体認証はセキュリティレベルが高い点がメリットになりますが、導入するコストは高くなる傾向があります。また、正確な認証を行うためには、使用する場所の明るさや光の差し込み方なども影響するため、利用する場所の環境などを事前に確認しなくてはいけません。

アートの入退室管理システム「X-LINE」

「X-LINE」はFeliCaに対応している入退室管理システムです。入退室の制限や履歴管理などの機能を利用でき、より高度なセキュリティシステムの構築も可能です。

ほかにも顔認証、車両ナンバー認証などの認証リーダーも取り揃えており、自社に適したシステムを構築できるでしょう。

「X-LINE」のポイント

FeliCa対応のICリーダー

「X-LINE」は、FeliCa・MIFARE®どちらにも対応しています。また、生体認証や交通系ICカードなど、多彩な認証方式に対応している点が大きな魅力です。

マルチ認証

「X-LINE」は、ICカード・テンキー・生体認証などの異なる認証方式を組み合わせて利用できる点も特長です。セキュリティレベルが高いシステムを自由に構築できます。

車両ナンバー認証

車両ナンバー認証にも対応している点も特長の一つです。監視カメラで⼊庫する⾞のナンバープレートを読み取り、入退室管理システムに登録されたナンバーと照合して⾃動的にゲートを開けられる仕組みとなっています。

FeliCaカードを用いた入退室管理システムのメリットを把握したうえで導入しよう!

FeliCa(フェリカ)での入退室管理システムのメリットは下記の3点です。

  • カードの購入費用を抑えられる
  • 持ち運びがしやすい
  • 偽造されにくい

デメリットは下記の3点が挙げられます。

  • 従業員間での貸し借りができる
  • 紛失・盗難のリスクがある
  • カードの発行・管理の手間がかかる

FeliCaでの入退室管理システムの導入を検討する際には、本記事でご紹介したメリット・デメリットを把握したうえで、自社に適しているかを判断しましょう。

「X-LINE」はFeliCaに対応している入退室管理システムであり、顔認証や車両ナンバー認証など豊富な認証機能をご用意しています。柔軟にカスタマイズし自社に適したセキュリティシステムを構築していきましょう。

※「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。

※「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。

Q&A

Q:FeliCaカードを用いた入退室管理システムのメリットは何ですか?

A:FeliCaカードを用いた入退室管理システムのメリットは、セキュリティレベルが高いため、偽造されにくい点です。また専用のカードを準備する手間も省けるため、カードの購入費用を抑えられる、また企業側でカード管理の負担を軽減できるメリットもあります。

Q:FeliCaカードを用いた入退室管理システムのデメリットは何かありますか?

A:従業員間での貸し借りができる点です。また、紛失・盗難のリスクがある点も考慮したうえで運用しなければなりません。

FeliCa対応 アートの入退室管理システム「X-LINE」

  • ポイント1

    FeliCa対応のICカードリーダーが使用可能

    ポイント2

    ICカードやテンキー、生体認証などと組み合わせたマルチ認証が可能

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