入退室管理システムの種類と導入する際の比較ポイントを詳しく解説!
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入退室管理システム
- 2022.10.28
CONTENTS この記事でわかること
入退室管理システムは種類が多いため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?選ぶ際には、種類ごとの特徴とメリット・デメリットを把握したうえで、自社に導入する目的にマッチしているかを知る必要があります。
そこでこの記事では、入退室管理システムの種類と比較ポイントについて解説していきます。貴社の入退室管理システム選びをスムーズに進めるためにも、ぜひご参考にしてください。
入退室管理システムとは
入退室管理システムとは、従業員の入退室管理を行えるシステムを指します。「従業員の誰が・何時何分に」「どこの部屋に入室・退室したのか」などの管理や記録を、パソコンやクラウド上のシステムから簡単に行えるようになります。
入退室管理システムは、主にセキュリティの強化を目的に利用されるケースが多いものです。例えば部外者の侵入を防いだり、内部の従業員の機密情報の持ち出しを防いだりと、企業のセキュリティレベルを高められます。
また入退室管理システムは、企業内で導入されているシステムと連携して利用できる製品も多くあります。例えば企業の勤怠管理システムと連携すれば、入退室管理と勤怠管理を同時に効率的に行えるようになるでしょう。
入退室管理システムの種類
入退室管理システムは製品数が多いため、どの製品を導入すればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
入退室管理システムは、大きく分けて「オンプレミス型の入退室管理システム」と「新しいタイプの手軽な入退室管理システム(通称:スマートロック)」の2種類が存在します。
ここでは、「オンプレミス型の入退室管理システム」と「新しいタイプの手軽な入退室管理システム」の特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
オンプレミス型の入退室管理システム
「オンプレミス型の入退室管理システム」とは、制御装置やリーダー・電気錠・管理パソコンなどを組み合わせた構成の入退室管理システムを指します。大手メーカーが以前から扱っている製品であり、専用の管理パソコンや自社サーバーを設置したうえで利用します。
制御装置やリーダー・電気錠・管理パソコンなど組み合わせのパターンは無数にあるため、自社の状況に応じた入退室管理システムの構築が可能です。
また設備メンテナンスや管理ソフトのインストール作業など、継続して利用するために必要不可欠な作業も多く発生します。そのため、管理者の業務負荷が高くなる点も特徴の1つです。
オンプレミス型の入退室管理システムのメリット・デメリット
「オンプレミス型」のメリットは、高度な入退室管理システムを柔軟に構築できる点です。自社の設備や環境に適した入退室管理システムを構築できるため、企業内のセキュリティレベルを高められます。
また「オンプレミス型」の場合、アプリケーションを社内パソコンにインストールしたうえで入退室管理のデータを確認できます。基本的に社内からしかアクセスできないため、堅牢性の高い環境内で利用できる点もメリットだといえるでしょう。
デメリットは自社に適したカスタマイズを自由に行える分、初期費用・ランニングコストが高額になる可能性が高い点です。さらに導入までにかかる期間も比較的長くなる傾向にあります。
「オンプレミス型」は、予算や時間をかけてでも高度なシステムを構築したい企業、セキュリティレベルを高めたい企業におすすめです。
新しいタイプの手軽な入退室管理システム
「新しいタイプの入退室管理システム(以後、スマートロック)」とは、リーダー+クラウドの構成で通称「スマートロック」と呼ばれている入退室管理システムを指します。
リーダーを錠のサムターン(ドアの内側に取り付けられている回転式のつまみ)にかぶせて両面テープで止めるタイプのものが多いため、工事不要でスマートフォンアプリやICカードなどから利用できるのが特徴です。
実際に利用できる機能や連携できる機能などは製品によって異なりますが、照合して解錠する機能や履歴管理など、使える機能が限定されているケースが多くあります。
スマートロックタイプの入退室管理システムのメリット・デメリット
「スマートロック」のメリットは、導入の手間・コストを抑えたうえでスピーディーに利用できる点です。工事不要ですぐに導入できるため、初期費用やランニングコストを抑えられるでしょう。
デメリットは、照合して解錠する機能や履歴管理など、使える機能が限定されてしまう点です。ただし、使える機能・連携できるシステムは製品によって異なるため、事前に製品ページなどで確認しておきましょう。
「スマートロック」は、入退室管理システムをコストパフォーマンスよく導入したい企業やスピーディーに導入したい企業、ミニマムな機能でも問題のない企業におすすめです。
入退室管理システムの比較ポイント
入退室管理システムを企業で導入する際には、自社の環境や設備、目的などを考慮したうえで自社に適したシステムを選ぶ必要があります。しかし、種類・製品数が非常に多いため、「何を基準に選べばよいのか」「どこを比較すればよいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、入退室管理システムを選ぶための比較ポイントについて解説していきます。
初期費用・ランニングコスト
1つ目のポイントは、初期費用・ランニングコストです。
前述した「オンプレミス型の入退室管理システム」の場合、取り付け工事やサーバー構築などに係る「初期費用」に加えて、サーバーや機器の保守・管理を定期的に行うための「ランニングコスト」が発生します。
この「初期費用」は、制御装置からリーダーなどへの配線距離や扉の種類、フロアの数などの要素によって大きく変わります。「ランニングコスト」も製品やメーカーによって価格幅があるのが現状です。
また、オフィスを移転する際には撤去費用も別途必要になります。そのため、まずは自社の規模・予算を把握したうえで検討を進める必要があるでしょう。ただし、初期費用が無料のシステムも存在しますので、無料で一度試して操作感を確認してから、導入を検討するといった方法も可能です。
設置方法
2つ目のポイントは、設置方法です。
「入退室管理システム」は種類によって、工事及び設置方法が大きく変わります。
主な設置方法は下記の通りです。
- 制御装置設置の要・不要
- リーダー工事の必要の有無(ない場合は貼り付け式利用)
- 電気錠への交換有無
- ローカルサーバー及びパソコン設置かクラウド利用か
上記の設置方法が自社内で物理的に可能かどうか、設置に掛かる費用が予算内に収まるかなどを考慮したうえで製品を選んでいきましょう。
また、今の拠点でどれだけの期間利用しようとしているのかも把握しておけば、どのタイプを選べばよいのかを判断しやすくなります。
例を挙げると、リーダー工事の有無は機器の耐用年数にも影響し、貼り付けタイプよりも工事を実施したほうが耐用年数が長くなります。
その前提があった場合、今の拠点で長期的に利用を考えている企業であれば、工事ありの設置方法を選択するべきでしょう。初期費用が掛かったとしても、耐用年数を気にせず利用できます。
一方で、貼り付け式の場合は安価で設置できるうえ取り外しも容易であることから、短期で引っ越す可能性がある企業に適していると言えます。
自社のシステムとの連携性
3つ目のポイントは、自社のシステムとの連携性です。
入退室管理システムは、勤怠管理や監視カメラなどとも連携できるものも多くあります。自社で導入済みのシステムと入退室管理システムを連携させれば、多くのメリットを得られます。
例えば、勤怠管理システムと連携させると、タイムカード等を使わなくても勤怠管理を行えるようになります。またタイムカードよりも正確性が高く、無断での休日出勤や残業などももれなく把握できるようになります。
ほかにも火災報知器や警備システム等と連携できる製品であれば、災害時の従業員の安全確保や避難経路の確保なども可能です。
自社のシステムとの連携性は業務の効率化にも直結します。どのような機能が搭載されているか、自社のシステムと連携できるかどうか事前に確認しておきましょう。
アートの入退室管理システム「X-LINE」
アートの「X-LINE」は、交通系ICリーダーや顔認証、車両ナンバー認証など豊富な認証リーダーを取り揃えている入退室管理システムです。
搭載機能が多くカスタマイズ性に優れているため、自社の環境に適した入退室管理システムを実現できます。
また、アクセスレベル設定やタイムスケジュール設定など、多彩なセキュリティ機能を多く搭載している点も「X-LINE」の特徴です。例えば、管理職のみ入室可能な部屋を設定したり、認証の必要・不要を、時間帯ごとにコントロールしたり、高度なセキュリティ体制を柔軟に構築できます。
「X-LINE」のポイント
マルチ認証
ICカード・テンキー・生体認証などの異なる認証方式の組み合わせが可能です。異なる認証方式を組み合わせれば、高いレベルのセキュリティ保持が実現できます。
組み合わせの設定のほかにも、入室側・退室側でそれぞれ別の認証方式の設定も可能です。必要な認証方式を選択すれば、自社に適したセキュリティレベルの高い入退室管理システムを構築できます。
動線管理
動線管理は、1つの部屋で複数の⼊室経路がある場合などに設定できる機能です。入室経路をチェックして、決められたルートでないと入室できないといった高度な設定が可能になります。
照明・空調連動
「X-LINE」では照明や空調の電源との連動も可能です。電源のオン・オフと連動させれば、退室時の消し忘れを防止でき、省エネにもつながるでしょう。
入退室管理システムの種類を把握して自社に適したシステムを導入しよう!
入退室管理システムの種類は、「オンプレミス型」と「スマートロック」の2つに分けられます。
「オンプレミス型」はカスタマイズ性に優れていますが、初期費用・ランニングコストの負担が大きくなりがちです。「スマートロック」導入は比較的容易にできますが、使える機能は限定されてしまい、カスタマイズ等の自由度は低くなります。
また、製品を選ぶ際には、初期費用・ランニングコストがどれくらいかかるのか、設置方法や自社システムとの連携性などが比較ポイントとして挙げられます。
入退室管理システムを導入する際には、種類ごとの特徴、メリット・デメリットを把握したうえで、自社に適した製品を選定していきましょう。
Q&A
Q:入退室管理システムにはどのような種類がありますか?
A:システムの仕様別では、大きく分けて「オンプレミス型の入退室管理システム」と「新しいタイプの手軽な入退室管理システム(通称:スマートロック)」の2種類があります。この2つは、サーバーなどを自社で準備するのか、クラウドを利用するのかが異なります。
Q:それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのですか?
A:「オンプレミス型」は、高度な入退室管理システムを柔軟に構築できる点がメリットです。その分初期費用・ランニングコストが高額になる可能性が高い点がデメリットになります。
「スマートロック」は、大規模な工事が不要で手軽に導入できるため、初期費用やランニングコストを抑えられるのがメリットです。デメリットは使える機能が限定されてしまう点になります。
入退室管理システム「X-LINE」
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ポイント1
ICカード・テンキー・生体認証などの異なる認証方式の組み合わせが可能
ポイント2
決められたルートのみ入室可能などの動線管理が可能
ポイント3
オフィスの照明・空調と連動した電源管理が可能