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マンションのオートロックの仕組みやメリット・デメリットを解説!

  • マンションのオートロックの仕組みやメリット・デメリットを解説!

    ホームセキュリティ

  • 2024.08.6

オートロック付きのマンションは、部外者が簡単に侵入できない仕組みのため安全だと感じる方もいるでしょう。しかし、オートロックでは侵入者を防ぎきれないケースがあるため注意が必要です。

本記事では、マンションに備わっているオートロックの仕組みや種類を解説します。メリット・デメリットのほか注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

マンションのオートロックの仕組み

マンションのオートロックは、共用のエントランス部分に設置されており、解錠後に扉が閉まると自動的に施錠する仕組みです。原則として、解錠方法を知っているマンションの住人以外はエントランスを通過できないため、防犯性に優れています。

訪問者は、エントランスのインターホンで住人を呼び出し、住人が自宅で解錠操作を行った場合にのみエントランスを通過できます。

オートロックの6つの種類とそれぞれの特徴

オートロックの解錠方法は6種類に分けられます。解錠方法によって防犯性やメリット・デメリットが異なるため、ここではそれぞれの解錠方法の使い方や特徴について解説します。

1.集合キータイプ

集合キーとは、1本でエントランスと自宅玄関を解錠できる鍵を指します。エントランス用・自宅玄関用などの複数の鍵を持つ必要がないため、鍵の管理がしやすい点がメリットです。

注意が必要なのは、前の住人が合鍵を作っていた場合です。合鍵があると、エントランスから玄関まで簡単に侵入できるため、引越し時には鍵を交換するなどの対策をしましょう。

2.暗証番号タイプ

0〜9の番号や記号などの暗証番号を利用して解錠するタイプです。鍵を持ち歩く必要がないため、忘れたり紛失したりするリスクがありません。

しかし、暗証番号が漏えいすると誰でも解錠できる点がデメリットです。例えば、暗証番号の入力時に誰かに盗み見されるといつでも侵入される状況になってしまうため、暗証番号の入力中は、近くに不審人物がいないか確認しましょう。

また、暗証番号の入力を何度も間違うとロックがかかり、解錠できなくなるものもあります。

3.カードキータイプ

カードキーを認証リーダーに挿し込んで解錠するタイプです。持ち運びの際にかさばらず、解錠時に鍵を回す動作が不要なため使いやすいのが特徴です。

しかし、カードキーが折れたり汚れたりすると、認証リーダーで読み取れない可能性があるため、解錠できなくなるリスクがあります。そのため、カードキーの保管や使い方に注意し、いつでも利用できるようしっかりと管理する必要があります。

4.指紋認証・顔認証タイプ

登録した指紋や顔を照合して解錠するタイプです。鍵やカードキーとは異なり、複製されたり偽造されたりするリスクが低いため、防犯性が高い解錠方法です。また、指紋や顔を認証させるだけで解錠できるため、荷物の中から鍵を取り出す手間などがなく、スムーズに利用できます。

しかし、認証リーダーの性能によっては、認証時に手が乾燥していたりマスクをしていたりすると、認証されにくい場合がある点がデメリットです。何度も認証をやり直す場合もあるため、ストレスを感じる方もいるかもしれません。

5.非接触タイプ

ICチップが内蔵されている鍵やカードキーなどをかざして解錠するタイプです。認証リーダーにかざすだけで解錠できるため、鍵やカードキーなどを差し込む手間がなく、使いやすい点がメリットです。認証にも時間がかからないため、スムーズに解錠できます。

しかし、鍵やカードキーを差し込んで解錠するマンションよりも、家賃が高い傾向があるため、手軽な家賃のマンションを探している方は注意しましょう。

6.スマートロックタイプ

スマートフォンに専用アプリをインストールし、スマートフォンを鍵として利用し解錠するタイプです。普段から使用しているスマートフォンと鍵が一体になっているため、鍵を管理しやすい点がメリットです。

スマートフォンは使用率が高く身近なもののため、鍵よりも紛失しにくいのではないでしょうか。また、鍵の複製や偽造のリスクも低いため安心して利用できます。

しかし、スマートフォンを家に忘れてしまったり紛失したりすると、マンションに入れなくなるため注意が必要です。

マンションのオートロックのメリット

オートロックの主なメリットは、部外者の侵入を防ぎやすい点や、空き巣が侵入しにくい点です。ここでは、オートロックの3つのメリットについて解説します。

メリット1.住人以外の立ち入りが制限される

オートロックの場合、原則としてエントランスを通過できるのは住人と住人が解錠を許可した人物のみです。住人以外の立ち入りが制限されるため、建物内に部外者が侵入しにくく、安心感を持って生活できます。

エントランスがないマンションでは、個人宅の玄関先まで誰でも侵入できてしまいます。一方、オートロックがある場合は、エントランスで訪問者を確認でき、立ち入りを制限できるため一人暮らしの方も安心です。

メリット2.訪問セールス・勧誘を断りやすい

訪問者がオートロックを通過したい場合は、各部屋のインターホンを押し、住人に解錠作業をしてもらう必要があります。そのため、訪問セールスや勧誘などで訪問を断りたい人物が来訪した際に対処しやすい点がメリットです。

訪問セールスや勧誘をされそうになっても、インターホンだけで対応できるため、玄関先に押しかけられる心配がありません。対面でのやり取りが苦手な方も安心して生活できるでしょう。

メリット3.空き巣の標的になりにくい

空き巣がオートロック付きのマンションに侵入する際は、エントランスと玄関の2つの鍵を突破しなければなりません。オートロックがあるだけで、簡単には侵入できない構造のため空き巣の標的になりにくい点がメリットです。

オートロックがあれば、空き巣に狙われなくなるわけではありません。しかし、オートロックがないマンションよりも侵入に手間や時間がかかるため、侵入を諦める空き巣も多いでしょう。

マンションのオートロックのデメリット

オートロックは防犯対策として優れており、安心して利用できる反面、不便に感じる点などもあります。ここでは、オートロックの3つのデメリットについて解説します。

デメリット1.鍵を忘れたり紛失したりすると入れない

オートロックの解錠時に鍵・カードキー・スマートフォンを使う場合は、忘れたり紛失したりすると解錠できなくなるため注意が必要です。

鍵がない場合はほかの住人が解錠するのを待ったり、管理人に対応してもらったりしなければならず、帰宅までに時間がかかる可能性があります。鍵の紛失や盗難に不安を感じる方は、暗証番号や指紋・顔認証などの生体認証を使った解錠方法を利用しましょう。

デメリット2.郵便物はエントランスに取りに行く必要がある

エントランスにオートロックがある場合は、個人宅の玄関にはポストがなく、エントランスに各部屋のポストが設置されているケースがほとんどです。そのため、郵便物などを確認する際は、エントランスの集合ポストまで取りに行く必要があります。

高層階に住んでいる場合は、ポストまで確認しに行くのが面倒だと思うかもしれません。また、玄関前に宅配物を置いてもらう置き配サービスも利用できないため、郵便物や宅配物が多い方は大変だと感じる可能性があります。

デメリット3.家賃が高めに設定されている

オートロックが付いている場合は、一般的なマンションよりも家賃が高い傾向があります。防犯対策がされているため安心して生活ができる反面、家賃が高く毎月の出費が多くなってしまう点がデメリットです。

防犯対策がしっかりとしているマンションに住みたい方で家賃も抑えたい場合は、予算に合う解錠方法を選ぶなどして、無理なく住める場所を探しましょう。

本当に安全?オートロックの注意点

オートロックは防犯対策として効果的ですが、利用中には注意点もあるため解説します。オートロックがあっても過信せず、必要に応じて防犯対策を取り入れましょう

注意点1.侵入を完全に防ぐものではない

オートロックがあっても、住人と一緒にエントランスから侵入された場合は、部外者の侵入を許してしまいます。オートロックは完全に侵入を防げるものではないため、過信しないようにしましょう。

また、宅配業者などに変装し、怪しまれないよう対策して侵入しようとする犯罪者もいます。ほかの住人が親切心で一緒に宅配業者を通過させてしまう可能性もあるため、オートロックがあっても防犯意識や防犯対策は必要です。

注意点2.ベランダなどから侵入される可能性がある

オートロックがある場合、エントランスはオートロックによって守られていますが、自宅のベランダなどから侵入されるリスクが残っています。ベランダの構造や侵入しやすいかどうかなどをチェックしましょう。

必要に応じて、ベランダに防犯対策を取り入れると安心です。防犯カメラ・人感センサーなどを設置して、侵入しにくい状況を作りましょう。ただし、賃貸マンションの場合は、防犯対策をする際に管理会社などの許可が必要になる可能性があるため、確認してから防犯対策をしましょう。

注意点3.防犯意識が低くなる

オートロックがあると安心感があるため、玄関やベランダの鍵をかけずに外出しても大丈夫だと思う方もいるかもしれません。しかし、オートロックは突破されるケースもあるため油断は禁物です。

オートロックを過信して玄関やベランダを施錠せずに出かけると、隙を狙っている空き巣の標的になる可能性があります。防犯意識が低く、防犯対策をしないまま過ごしていると、空き巣被害などにあう可能性が高まるため注意しましょう。

オートロック付きマンションでも防犯意識を高く持とう!

マンションのオートロックには、住人以外の部外者の立ち入りを制限できるなど、防犯性を高めるメリットがあります。しかし、オートロックだけでは防犯対策が不十分なため、油断をするとマンションの高層階でも空き巣被害にあう可能性があります。

そのため、オートロック付きマンションであっても防犯意識を高める必要があるでしょう。安心して生活できる環境を整えるためには、オートロックなどの防犯設備に加えて、自分でできる防犯対策を取り入れると安心です。

なお、アートでは、多彩なセキュリティ機能と高い連動性を備えた施設向け入退室管理システム「X-LINE」をはじめ、さまざまなセキュリティソリューションをご用意しております。

Q&A

Q:オートロック付きマンションのメリットは何ですか?

A:エントランスにオートロックが備わっているマンションでは、住人以外の立ち入りが制限されるため、不審者の侵入を防いだり、訪問セールスの押しかけを避けたりできます。また、侵入時にはオートロックを突破する必要があるため、空き巣の標的になりにくい点もメリットです。

Q:オートロックに注意点はありますか?

A:オートロックは、空き巣などの侵入を完全に防ぐものではないため注意が必要です。オートロックを突破されたり、ベランダから侵入されたりするケースがあるため、オートロックを過信しないようにしましょう。

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