オートロックの開け方・仕組みと締め出されたときの解決方法
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ホームセキュリティ
- 2024.07.2
CONTENTS この記事でわかること
「初めてオートロックのマンションに引っ越すので、オートロックの開け方を知りたい」
「オートロックで鍵をなくしたときはどうすればいいの?」
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、オートロックの開け方などの基本から、鍵がなくて締め出されたときの解決方法までを解説します。鍵をなくしたときにやってはいけないことや、なくしたときのマニュアルについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
オートロックの基本を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
オートロックとは
オートロックとは、扉が閉まると自動的に施錠されるセキュリティシステムです。室内から解錠しなければ、鍵・暗証番号・カードなどがないと扉の中に入れません。住民以外の侵入を防ぐための防犯対策として、マンションのエントランス等で導入されています。
住民が解錠しない限り、部外者は基本的に玄関先まで来れないので、新聞などの訪問営業や商品の押し売りを回避しやすいといえるでしょう。また、室内に入るまでにエントランスおよび部屋の玄関と2つの工程を突破する必要があるため、空き巣が侵入を避ける傾向があります。
オートロックの種類と特徴
オートロックには主に以下の6種類があります。
- 集合キー
- 暗証番号(テンキー)
- カードキー
- 指紋認証・顔認証
- 非接触キー
- スマートロック
それぞれの特徴について解説します。
集合キー
集合キーとは、共有玄関と部屋の鍵が同じタイプのオートロックを指します。最も古くからあるポピュラーな方式です。
鍵を複数持たなくて済むのがメリットといえるでしょう。ただし、合鍵の複製が比較的容易なため、不審者に侵入を許す恐れがある点に注意が必要です。
暗証番号(テンキー)
暗証番号を入力して解錠するタイプのオートロックも多く見受けられます。0から9まで10個の数字があるため、テンキー式ともいいます。
鍵を入居者に渡したり回収したりする必要がないため、合鍵を作られる心配がないのがメリットです。ただし、暗証番号を忘れてしまうと解錠できません。また、第三者に番号を盗み見られてしまうと不法侵入されるリスクがあります。
カードキー
専用のカードをカードリーダーにかざしたり差し込んだりして解錠するタイプのオートロックもあります。複製されにくくセキュリティ性が高いのが特徴です。
ただし、カードを破損した場合は使えなくなります。また、カードの紛失や盗難のリスクがある点にも注意が必要です。
指紋認証・顔認証
事前に登録した指紋や顔で認証して解錠するのが、指紋認証・顔認証タイプのオートロックです。複製が困難で盗難・紛失などの心配もないため、防犯性が極めて高い認証方法です。
鍵をカバンやポケットから取り出す必要がないのもメリットといえるでしょう。導入費用が比較的高額なのと、手荒れやケガによって反応しないことがある点に注意が必要です。
非接触キー
近年の物件で増えているのが、ICチップが埋め込まれたカードキーや鍵を読み取り機にかざして解錠する非接触キータイプのオートロックです。鍵穴に差し込んで回す手間がかからず、スムーズな入退室が可能です。
また、ポケットやカバンの中に鍵を入れたまま、読み取り機の前を通過するだけで解錠できるタイプの非接触キーもあります。
スマートロック
スマートフォンにインストールした専用アプリを鍵として解錠するのが、スマートロックタイプのオートロックです。
常に持ち歩くスマートフォンは、大きさ的にも鍵より紛失しにくいのがメリットです。また、複製のリスクもないため高いセキュリティを担保できます。
来客時の室内からの開け方
次に、来客時の室内からのオートロックの開け方について説明します。
来客がオートロック操作盤で訪問先の部屋番号を入力して「呼出」ボタンを押すと、インターホンが鳴ります。室内で迎える側はインターホンの「通話」ボタンを押して応答し、「解錠」ボタンで解錠する仕組みです。来客がエントランスから中に入ると扉は自動的に閉まります。
また、解除ボタンがないタイプの場合は、オートロックのある場所まで来客を迎えに行かなければなりません。スマートロックであれば、来客者にゲストキーをメールやSMSで送信し、来客者自身のスマートフォンで解錠できるものもあります。
鍵がなく締め出された場合の開け方
ここからは、マンションの鍵を忘れたり紛失したりして締め出された際の、オートロックの開け方を説明します。
ほかの人が来るのを待つ
住人や業者など、ほかの誰かがオートロックを解錠したタイミングで中に入る方法です。簡単で手間がかかりませんが、「共連れ」を行う不審者に見えてしまう可能性もあります。
もし、怪しまれていると感じたら、事情の説明や身分証の提示を行って不審者ではなく住人であると伝えましょう。なお、誰かがエントランスに来るのを待つ必要があるので、深夜などはあまり期待できません。
住人に開けてもらう
マンション内の付き合いのある住人にインターホンで事情を説明して開けてもらう方法もあります。ただし、深夜や早朝などの時間帯は迷惑をかけるので避けるべきです。
なお、まったく知らない部屋のインターホンを鳴らすのは、不審者と思われる恐れがあるため基本的には避けた方がよいでしょう。トラブル回避のためにも、日頃からある程度ほかの住人とコミュニケーションを取っておく必要があります。
管理人もしくは管理会社に連絡する
管理人や管理会社に連絡して開けてもらう方法もあります。管理人が常駐しているマンションであれば、事情を説明して入居者であることを示せば開けてもらえるでしょう。
管理人が常駐していないマンションや対応時間外の場合は、すぐに開けてもらえない可能性がある点に注意が必要です。
エントランス以外の経路を確認する
マンションによっては、エントランス以外の経路として駐輪場・駐車場などから建物内に入れる場合があります。
ただし、自動車や自転車を利用している住人から不審者だと思われる恐れがあるので、事情をきちんと説明しましょう。
停電時の対処法
停電した場合、オートロックは以下のいずれかの状態になります。
- 解錠される
- 施錠される
- 停電直前の状態が保持される
それぞれの場合の対処法と注意点を解説します。
解錠されるタイプ
マンションのオートロックの多くは停電時には解錠される仕組みです。鍵がかかっていないので、手動でエントランスの扉を開けると室内から外に出られます。また、外から室内へも同様に入れます。
施錠されるタイプ
停電時に施錠されるオートロックは鍵を使って中に入ります。内側からはサムターンと呼ばれるつまみを回して解錠可能です。ただし、非接触キーなどのオートロックは解錠できなくなるケースもあるので注意が必要です。
停電直前の状態が保持されるタイプ
停電直前の状態が保持されるタイプは、施錠されるタイプと同様の解錠方法です。扉の開閉途中で停電した場合は半開きの状態が保持されます。なお、突然停電が解除されて扉が開閉し始める可能性があるので、通り抜ける際は気をつけましょう。
オートロックでやってはいけない開け方
続いて、鍵を紛失してもやってはいけないオートロックの開け方について解説します。頭に入れておきましょう。
非常解錠ボタンを押す
たとえ鍵を紛失した場合でも、オートロックについている非常解錠ボタンを押してはいけません。火事や地震などで開かなくなった扉を開けるためのボタンなので、非常時以外に使うのは避けましょう。
押すと大音量のアラームが鳴り響き、警備会社と契約しているマンションの場合は、警備員が駆けつけます。事態が大きくなってトラブルに発展する可能性があります。
外壁や柱をよじ登って侵入する
駐輪場・駐車場の外壁や柱をよじ登って侵入してはいけません。住人に不審者と間違われて警備員が駆けつけたり、警察に通報されてしまったりする恐れがあります。また、よじ登る途中に落下すると大怪我を負うリスクもあるので、このような方法での侵入は控えましょう。
扉や鍵穴を破壊する
鍵がないからといって、扉のガラスを割ったり鍵穴を破壊したりして中に入るのは絶対にやめましょう。高額な弁償費用を請求されるだけでなく、契約更新の停止や退去を求められる可能性もあります。
鍵を紛失したときのマニュアル
オートロックでやってはいけない開け方を理解したうえで、鍵を紛失したときにやるべきことを順番に説明します。
管理会社に連絡する
鍵を紛失した際は、まず最初に管理会社に連絡しましょう。管理会社が今後の対応について指示してくれます。
一般的には管理会社が鍵屋を手配するか、合鍵を用意してくれるのでそれを待ちます。営業時間外で管理会社と連絡がつかないときは、どこかに外泊して翌日に改めて連絡を取りましょう。
部屋の鍵を業者に開けてもらう
オートロックと部屋の鍵が同じ場合、エントランスと同様に部屋の鍵も開けられない状態です。この場合も管理会社がマスターキーやスペアキーで解錠するか、提携している鍵屋を手配してくれます。
自分で鍵屋を手配するように指示された場合は、鍵屋に連絡して解錠作業を依頼しましょう。
遺失物届を提出する
鍵を解錠して室内に入ることができたら、最寄りの交番や警察署に遺失物届を提出しましょう。電話やインターネット・メールで受付をしている自治体もあるので、警察の公式ホームページを確認しましょう。
遺失物届を提出する際は、鍵やキーホルダーの特徴などを詳しく伝えると手元に戻ってくる可能性が高まります。
鍵を交換する
鍵が見つかって手元に戻ってきた場合も、そのまま鍵を使い続けるのはやめましょう。合鍵を作られている可能性も考えられるため、防犯対策として必ず鍵の交換を行いましょう。
鍵交換の際は、勝手に鍵を交換すると契約違反になる恐れがあるので、管理会社に許可を得る必要があります。
オートロックの仕組みや開け方を正しく理解しよう
オートロックは扉が閉まると自動的に施錠され、解錠するには鍵・暗証番号・カードなどが必要です。来客時は室内からインターホンの「解錠」ボタンで解錠する仕組みです。
オートロックから締め出されたときは、ほかの人が来るのを待ったり住人に開けてもらったりする以外に、管理会社に連絡して開けてもらう方法もあります。
鍵を紛失した場合は非常解錠ボタンを押してはいけません。必ず管理会社に連絡して、鍵を開けてもらいましょう。鍵が見つかって手元に戻ってきた場合も、防犯対策として鍵交換が必要な点に注意しましょう。
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Q&A
Q:オートロックの開け方を教えてください。
A:鍵・暗証番号・カードなどで解錠します。スマートフォンにインストールした専用アプリを鍵として解錠するタイプのオートロックもあります。室内からは、インターホンの「解錠」ボタンで解錠する仕組みです。
Q:オートロックの鍵がなくて締め出されたときはどうすればよいですか?
A:非常解錠ボタンを押したり、外壁や柱をよじ登って侵入したりするのはやめましょう。ほかの人が来るのを待つ、あるいは付き合いのある住人に開けてもらって中に入りましょう。また、管理人や管理会社に連絡して開けてもらう方法もあります。
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