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入退室管理システム

入退室管理システムとは

入退室管理システムとは、いつ・誰が・どこに入退室したのか管理できるセキュリティシステムです。監視カメラ・認証システム・入退室履歴を管理するPC・サーバー・ソフトウェアなど、関連するシステム全体を指します。1つのソフトウェアで、複数の出入口の管理が可能です。「入退管理システム」「アクセスコントロールシステム」「出入管理」などと呼ばれるケースもあります。

入退室管理システムを導入するメリットとしては、不審者・部外者の侵入防止、内部不正・情報漏洩防止、人件費のコスト削減、勤怠管理の効率化などが挙げられるでしょう。出入口にシステムを設置し、入退室のアクセス権限を設定しておくと、権限のない人物は入室できないため、警備や受付に人を配置する必要がなくなります。また、エリアごとにアクセス権限のレベルを分ければ、内部不正の抑制にも効果的です。

対応する認証システムも複数あり、暗証番号・ICカード・スマートフォンアプリ・生体認証(バイオメトリクス認証)などがあります。物理的な鍵を使用しないため、紛失したり鍵を忘れたりする可能性がありません。個人の識別が可能で記録も残るため、正確で効率的な入退室管理が実現できます。

入退室管理システムの導入事例

入退室管理システムは、次のような場所に導入されています。

オフィス

オフィスの出入口に入退室管理システムを設置し、入退室の履歴管理・入室制限のために利用されています。個人情報保護認証を取得するためのセキュリティ対策としても効果的です。

また、インターネット上で管理できるソフトウェアを導入すれば、離れた建物・オフィスの入退室を一元で管理できます。オフィスの規模・解決したい課題・求められるセキュリティレベルに合わせた製品選びが重要です。

教育施設

小学校などの教育施設でも、入退室管理システムを導入して外部から不審者が入らないよう対策をしています。

校内に部外者が侵入し、子どもたちや職員の安全が脅かされる事態は避けたいものです。また、成績表・試験問題などの流出も防がなくてはなりません。施設内で薬品を扱う場合、管理・盗難防止にも入退室管理システムが役立ちます。

病院

不特定多数の人が出入りする病院でも、入退室管理システムが導入されています。

病院には患者さんだけでなく、業者や見舞客なども出入りします。テナントビルで開業している場合、同じテナントの社員の出入りもあるでしょう。院内の薬品庫・カルテ庫・医薬廃棄物置き場など、関係者以外の出入りを制限したい場合に効果的です。また、従業員の勤怠管理も効率的に行えるため、業務改善の効果も期待できるでしょう。

補足

入退室管理システムにはデメリットもあります。例えば、システムを利用するための環境を整備するためには時間がかかる点です。導入の手続きはもちろん、ICカード認証を利用する場合は従業員分のICカードを準備しなければなりません。

また、認証方法ごとにメリット・デメリットが異なるため、環境や条件に合わせて最適な方法を選ぶ必要があります。ICカードは社員証と兼用される例もありますが、紛失・盗難のデメリットがあります。

紛失・盗難の危険性が少ないのは生体認証です。生体認証は人の体の特徴を用いて認証を行うため、ほかの認証方法に比べるとセキュリティ性が高い点もメリットです。一方で、導入コストがかかるケースが多い点がデメリットといえます。

入退室管理システムに関する用語一覧

生体認証
マルチ認証
ツーパーソン制御(2名同時認証)
アクセスレベル設定
タイムスケジュール設定
動線管理
オペレーション操作ログ
アンチパスバック
グローバルアンチパスバック
インターロックゲート

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