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顔認証で万引き対策をするメリットとは?顔認証の活用法や注意点も解説!

  • 顔認証で万引き対策をするメリットとは?顔認証の活用法や注意点も解説!

    顔認証システム

  • 2023.08.21

万引きによる被害額は1日あたり12億円を超えるといわれています。万引きは再犯率が高いため、常習犯による万引き被害や万引き対策について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、顔認証を利用した万引き対策のメリットを紹介します。また、顔認証には万引き対策以外にもさまざまな活用法があるため、店舗運営に役立つ使い方についても解説します。顔認証の注意点や導入コストを知りたい方もぜひチェックしてください。

顔認証の特徴

顔認証は、目や鼻などの個人特有の顔の特徴をデータ化し、認証に利用するシステムです。他人によるなりすましなどの不正が起こりにくいため、高いセキュリティ効果があります。

また、鍵や暗証番号が不要なため利用者が使いやすく、精度の高い認証によりほぼ正確な本人確認ができます。カメラに顔を認識させるだけで認証でき、認証も1秒程度で完了するため利便性が高い認証方法です。

顔認証の不審者登録を利用した万引き対策とは?

顔認証を万引き対策として利用する際は、万引きの常習犯や不審者などの顔のデータが必要です。事前に不審者登録をしておくと、カメラに対象者が映った際に顔認証で発見できます。

不審者登録は、万引きの再犯を抑制したり、不審者によるトラブルを未然に防いだりするために有効な手段です。過去に万引きをした人物が出入りする店舗や、万引きが頻発する店舗などで役立ちます。

万引き対策に顔認証を利用する具体的な方法

ここでは、万引き対策に顔認証を利用する際の具体的な方法を紹介します。まず、店舗の入口や店内に顔認証を利用できるカメラを複数設置しましょう。続いて、万引きの常習犯や不審者の顔のデータを登録し、顔認証でいつでも検知できるようにします。

不審者登録完了後は、以下の手順で従業員が万引きや不審な行動をとる人物を監視できます。

  1. カメラの前を通過する人物に対して常に顔認証を行う
  2. 事前に登録された万引き犯などが通過した際に、事前に登録したデータを踏まえてシステムがアラームで通知する
  3. アラームをもとに万引き犯を特定して監視する

顔認証を利用した万引き対策の3つのメリット

ここでは、顔認証を利用した万引き対策のメリットを紹介します。顔認証を利用すると、万引き対策にかかる労力や人件費を削減できる点が主なメリットです。

万引き対策に人員やコストを割けない場合は、顔認証のメリットをチェックしたうえで導入を検討しましょう。

メリット1.万引き対策の業務負担を軽減できる

万引きは監視カメラの死角で行われたり、従業員の目を盗んで行われたりするため、徹底した万引き対策をする場合は監視を強化しなければなりません。しかし、万引きの常習犯や不審者が入店した際、常に従業員が意識を向けたり、行動を監視したりするのは難しいでしょう。

顔認証を導入するとシステムが監視を行うため、万引き対策にかかる従業員の業務負担を軽減できます。また、万引きの常習犯の来店時に不安を感じたり、業務に集中できなくなったりする心配もありません。

メリット2.万引き対策にかかる人件費を削減できる

万引き対策として警備員や万引き専門のスタッフを配置するケースは多いでしょう。しかし、人件費がかかったり教育に時間がかかったりするため、十分な人員を確保できない店舗もあるのではないでしょうか。顔認証を導入すると、人手が不足している店舗でも店内に監視カメラを設置するだけで万引き対策が可能です。

顔認証の導入や運用にもコストがかかります。しかし、長期的なランニングコストや業務負担を考慮すると、専門のスタッフを配置するよりもコストを削減できるでしょう。また、人件費だけでなく、教育の手間や負担を軽減できる点もメリットです。

メリット3.人間の目よりも正確に顔を判別できる

顔認証の技術は年々進歩し、顔を正確に識別する認証精度が高くなっており、マスクを着用した状態でも正確な本人確認ができる製品が増えています。マスクを着用していると顔全体が見えないため、人間の目では不審者を見逃してしまう可能性があるでしょう。顔認証であれば、そのような人為的なミスを防げます

精度が高い顔認証を導入すれば、マスクで顔を隠した不審者もしっかり認証できるため、不審者登録をしておくだけで効果的な万引き対策になるでしょう。

万引き対策だけじゃない!店舗運営で役立つ顔認証の活用法4選

ここでは、店舗運営に役立つ顔認証の活用法を4つ紹介します。顔認証には万引き対策以外にも、管理業務などの効率化従業員の業務負担軽減に効果的な活用法があります。

万引き対策と組み合わせて利用できるため、業務全体の効率化を目指したい場合も効果的です。

1.従業員の勤怠管理

従業員の顔のデータを登録すると、毎日の勤怠管理に利用できます。出勤・退勤時に顔認証による入退室の記録を行えば、正確な労働時間の把握が可能です。従業員によって勤務時間が異なり、正確な労働時間の把握が難しい場合には、システム化された勤怠管理が便利でしょう。

タイムカードの場合は他人がなりすまして打刻したり、打刻し忘れてしまったりする可能性があります。一方で、顔認証は他人による不正や人為的なミスが起こりにくいため、従業員の労働時間を把握し、正確な勤怠管理を行いたい場合に役立ちます。

2.マーケティング

顔認証を利用すると、AIによる解析で顧客の年齢層や性別などもわかるため、取得したデータをマーケティングに活かせます。顔認証で得たデータは、集客のための経営戦略を立てたり、顧客満足度やサービスの向上を目指したりする際に役立つでしょう。

顧客の来店頻度や購入商品などのデータを活用し、広告の最適化やアプローチの改善を実践できれば、売上アップにもつながります。さらに、顔認証は特定の顧客が来店した際に、個別にサービスを提供する場合にも便利です。システムが顧客の来店を検知しいち早く顧客の情報を得ることで、迅速にサービスを提供できます。

3.顔認証決済

顔認証決済は、スマホ決済やQRコード決済に次ぐ新しい決済方法として、徐々に浸透しつつあります。決済を利用する前に顔のデータや支払い情報を登録しておくと、会計時にはカメラに顔を認証させるだけで決済が完了する仕組みです。

顔認証はスピーディーな認証が可能なため会計に時間がかからず、利用者はストレスなく決済ができます。また、現金の受け渡しや電子決済の準備が不要で、会計時の店員とのやり取りを最小限にできるため、店員の業務負担軽減にもつながります。

4.迷子の捜索

これまで、店舗で迷子が出た場合には、店内アナウンスによる保護者への周知や目視での捜索が行われてきました。しかし、近年では店内の監視カメラと顔認証を利用し、システムにより迷子を検知する方法が取り入れられています。

顔認証を使った迷子の捜索では、迷子の顔のデータを顔認証システムに登録するだけで捜索の準備が整います。迷子の顔のデータは、保護者のスマートフォンなどに保存されている写真を利用できるため、スムーズな捜索が可能です。

顔認証を導入する際の注意点

顔認証は顔を見分ける精度が高いものの、製品によって認証精度に差があるため、製品選びの際は注意が必要です。

また、顔のデータは個人情報に該当するため、運用方法を間違えるとトラブルになるケースがあります。個人情報とプライバシーについての注意点も確認していきましょう。

注意点1.製品によって認証精度に差がある

顔認証は製品によって認証精度に差があるため、認証精度が低い製品では不審者を見逃してしまうケースがあります。例えば、マスクを着用した状態で認証できない製品では、正しく認証されないため、不審者登録をしていても不審者を特定できない可能性があるでしょう。

万引き対策の強化を目的に顔認証を導入する場合は、マスクを着用していても不審者をチェックできる製品を選びましょう。不審者は顔を隠すためにマスクを着用しているケースが多いため、高精度な顔認証が必要です。

注意点2.個人情報の保護やプライバシーへの配慮が必要になる

顔のデータは個人情報に該当するため、データの管理には注意しなければなりません。顔のデータが漏洩した場合は、法的なトラブルになるケースがあります。特にデータの管理をクラウド上で行っている場合はハッキングの危険性もあるため、データを守れるようセキュリティ対策を徹底しましょう。

また、プライバシーへの配慮も必要です。利用目的以外でデータを利用しない旨を周知したり、監視カメラで録画しているとわかるようにステッカーを貼ったりして、プライバシーに配慮している点が伝わるようにしましょう。さらに、本人からデータの開示や、利用停止を申し込まれた際には速やかに対応しなければなりません。

顔認証の導入コストは?安価で導入可能な製品も!

顔認証は利用シーンごとに必要な機能が変わるため、製品によって導入コストはさまざまです。また、顔認証を利用する際はカメラも導入しなければならないため、高額なコストがかかるケースもあります。しかし、安価で機能的なカメラや、導入コストが安い顔認証システムがあるため、予算に応じて導入できます。

安価で導入できるのは、既に構築されているクラウド環境を利用できるタイプの製品です。顔認証の導入コストを抑えたい場合は、システムの運用を自社で行う必要がなく、初期コストを抑えて導入できる製品を選びましょう。

顔認証を導入して万引き対策の強化や業務効率化を目指そう!

顔認証を万引き対策として取り入れると、人件費の削減や業務負担軽減が可能です。システムが顔認証で不審者を検知できるため、犯罪の早期発見につながり未然にトラブルを防げます。また、不審者の見逃しなどの人為的ミスが起こりにくい点もメリットです。

顔認証は製品によって認証精度が変わりますが、マスクを着用していても認証できる製品のように、精度が高いものを導入すれば安心して万引き対策ができます。さらに、顔認証は勤怠管理やマーケティングへの活用なども可能なため、必要に応じて機能を使い分けながら業務効率化やセキュリティ強化につなげましょう。

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Q&A

Q:顔認証を利用して万引き対策をするメリットを教えてください。

A:顔認証は万引き対策にかかる人件費の削減、従業員の業務負担軽減に効果的なシステムです。認証精度が高く、人間の目でチェックするよりも正確でスピーディーに認証できる点がメリットです。

Q:顔認証は万引き対策以外の用途でも活用できますか?

A:顔認証は従業員の勤怠管理やマーケティング、決済などに活用できます。また、不審者の特定と同じように、迷子の捜索にも活用できるため、さまざまな業務の効率化に役立ちます。

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